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褒め

 noteさんはすごく褒めてくれる。
「○回スキされました!」
「あなたの記事が○回読まれました!」
「記事が読まれています!」

子供の頃こんなに褒められていたらな…ふと夢想してしまう。
両親とは価値観がまるで合わず、褒められたいことはスルー、どうでもいいことは大袈裟にほめられた。
「褒められたら素直に喜べ」まったくその通りなのだが、心踊らない褒めだったのだ。
例えば作家さんなどが褒められて嬉しいのは作品についてだろう。それを、作者の人柄や容姿ばかり褒められたような気分と言えばおわかりいただけるだろうか?
「え……ありがとうございます…(あなた私を知らないじゃないですか)」
てかんじだろう。
誤解なきように言っておくと両親はいたってまともな人。単に私と価値観が違うのだ。

私は作家ではないけど、昔は作品を発表しても反応はないのがあたりまえだった。
ある漫画家さんが
「ネット社会になってコメントで“あの作品大好きでした!”などと言って貰えて驚いた。当時は誰も読んでないのかと思っていた」
と、語っていらした。
大手出版社の有名作家さんですらそうなのだ。
 感想を書いて、封筒に宛名を書いて、封して、切手を貼って、出す。ファン側もこれらの行程をこなす間に何度も「忘れてしまう」瞬間がある。
「あ、誤字脱字、後で書き直して出そう」
「切手がない!」
「出し忘れた半年前のファンレターが鞄の底に!」

今は感想をタッチペンでポン!と送れる。ハートを押すだけで読んだことを伝えられる。大袈裟かもしれないが
あの頃のような「この世に私1人きり」というしんみりした気分から救われる気がする。

私も、届けるなら前向きな気持ちを届けたい。
せっかくタッチペンで簡単に送れるのだから、自分の
「あなたの作品が好きだ」
「共感した」
など、温かい言葉を届けたい。
そんな風に思いました。



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