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クラスでのお話(5)                                あなたが、あなただから好き!

 「いつになったら勉強するの? はやく勉強しなさい!」
 こんなことばかり言われていたら、やる気がなくなりますよね。
 でも、次のような悩みを相談してきた子が、今から20年ほど前にいました。
 
 「お父さん・お母さんは、勉強でしかわたしを見ていない・・・。」
 「崖の上に立たされているような気がする。」
 
 でも、ご両親の考えは違いました。
 「お父さん・お母さんがあなたを愛していることは、あなたもわかってい 
ることだよね」

 親は「自分がわが子を愛していることは、わが子もわかりきっていることだ」と思っているから、あえてあなたが大好きなことを言わないだけだったようです。そして、「将来、わが子に頑張ってほしいから、勉強のことばかり言ってしまっていました。」と反省しておっしゃっていました。
 
 だから、もし不安に感じたら、両親に尋ねてみよう。
「お父さん・お母さんは、わたしのことが好き?」
 そうすれば、両親はきっと、このように言うと思うよ
「○○ちゃんのこと、大好きだよ。」
 そう答えてくれたら、続けて次のように聞いてみよう。
「わたしをどうして好きなの?」
 そうしたら、両親はこう答えてくれるはず。
「○○ちゃんが、○○ちゃんだからだよ!」
(つまり、ほかの誰でもない、お父さんとお母さんの愛する子どもだから。)
 
 両親は、あなたが何かができるから「好き」なのではありません。
 「あなたが、あなただから、大好き!」なのですね。
 だから、お父さん・お母さんの気持ちを聞いて安心したら、あなたも答えてあげてくださいね。
 「わたしも、お父さん・お母さんのこと、大好きだよ!」

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