松阪一人酒 53軒目

 今年は花粉症が目に来た。今までは鼻に軽く来るだけだったのに、初めての事でどうすればいいのか分からない。せめて、コンタクトレンズを付ける平日に雨降りであってくれれば。

 擦りすぎで目の周りをボロボロにしながらも飲みに行く。お酒で花粉症は悪化しない。

 先日訪れたのは「若松」さん。割烹とあったので、注文は慎重に。熱燗を頼んで、つき出しのぬたをつまみながら、カツオの造りを選択。カツオの薬味はスライスのニンニクと辛子。ニンニクを醤油の皿に漬けて、辛子をちょっとずつ付けながら頂く。
 焼酎の湯割りを追加して、太刀魚の塩焼きとキスフライを頼む。キスは天ぷらでなくフライってのが珍しいと思ったんだよ。太刀魚は、デカいし美味かった。
 ラストの一杯は酒屋八兵衛を冷酒で。肴はがしの煮付けと手羽先。頼んだ時はがしが何の魚か分からなくて、帰ってから調べた。カサゴの事なのね。手羽先は、ホントに手羽先って感じだった。
 腹具合と相談して、締めは頼まずにお勘定。だったんだけど、最後の冷酒は調子の乗ったかなと、支払い時に思う。

 奥の座敷で宴会をしているらしき声を聴きながら、カウンターの隅で杯を傾けるいつものスタイル。お彼岸を過ぎてから寒くなるのはかなわないなと思っていたら、ファンヒーターの向きを調整してくれたお店の人の心遣いが嬉しい。

一層の努力をいたしますので、どうかよろしくお願いします。