松阪一人酒 63軒目

 残業続きで食生活がダメになっているところにこの暑さ。年々、体力の落ちているおっさんに、今の時代の暑さは耐えられん。クーラー苦手とか言っていられない。

 だからこそ暑気払いの一人酒に暑い中繰り出す。お邪魔したのは「みひろ」さん。お寿司屋さんかなと思ったんだけど、店先のお品書きを見て入ることを決めた。

 夏でも熱燗からスタート。つき出しだけで飲めてしまうなと思いながら、馬刺しとカツオのたたきを注文。たたきの薬味のニンニクは醤油漬けになっていた。玉ねぎ他と一緒に頬張る。刺身と迷ったけど、暑い最中にはこのさっぱり感が大正解。馬刺しは少し甘めの醬油で。
 二杯目は日本酒の飲み比べというのを頼んでみる。選べる三種は、お店の人にお任せ。酔鯨・城陽・大嶺、この味の違いを表現できる文才はない。肴はハモの天ぷらとシメイワシ。ハモは城陽、イワシは大嶺を合わせてみた(酔鯨は先に飲んでしまったので)。そして、本わさびの添えられたシメイワシの美味さに、払いが大台に乗ることを覚悟。
 ラストの日本酒は田光。半合ほどしかなかったという事で、門外不出も半合つけてもらった。一緒に頼んだアラ煮付けは、ほぼ煮魚ってくらい良い場所。
 調子に乗って締めに握りを注文。赤身とアジを一貫ずつだけど。

 ギリギリ大台には乗らなかったけど、満足の一人酒だった。忙しさでささくれた頭の中も、酔いが綺麗にしてくれた。

一層の努力をいたしますので、どうかよろしくお願いします。