松阪一人酒 60軒目

 なんだか久々になってしまった一人酒。いつまでも梅雨入りしない6月の、珍しく雨の日に傘を差して飲みに行く。

 新規開拓もそろそろ苦しくなってきたなと思いながら、新しいお店に。以前のお店には一度飲みに行ってるけど。
 お店の名前は「悠々×HungOver」さん。伊勢のお店で、松阪のお店は二店舗目らしい。韓国風のお料理を中心にした、多国籍というか無国籍な感じのお店。

 とりあえずの熱燗は、気合の入った温度で出てくる。肴は、鯛の柚子胡椒あて巻きと豚しゃぶ刻みネギラー油。メニューをメモるのが大変。
 鯛を小さく切り身にして柚子胡椒で和えたものを韓国海苔に乗せて食べるというアイデアは、非常に面白い。見た目もお洒落な感じだし、酒のあてとしてちょうどいい味。豚しゃぶの方はメニューのまんま、がっつり出てきた。
 二杯目はジンソーダなどを頼んでしまう。メニューに「濃い目+50円」とあったけど、これもいいアイデアだよな。あの「濃い目で」って店員に絡むウザいやりとり、いつから流行り出したの?
 合わせたのは、チキン南蛮と砂肝と白ネギの韓国風アヒージョ。アヒージョも気合の入った温度で出てきたのか、目の前で砂肝が爆ぜた。チキン南蛮って、モモとムネのどっちが正統なんだろうか。
 最後の一杯は、御山杉を冷やで。桑名のお酒らしく初めて見たので頼んでみた。つまみは伊勢鶏の生ハム。こいつが予想以上にちゃんと生ハム。
 締めは肉味噌TKG。これに関しては洗練の余地というか、個人の好みに基づくバリエーションの多彩さが要求されそう。自分としては、卵かけご飯って全卵でズルズルといきたいんだよ。

 会社帰りの格好のままのおじさんが一人で飲むには、ちょっと若い子向けのお店だったけど、腹具合と酔い加減を考えると、リーズナブルに済んだと思う。
 飲み屋巡りをしていると、栄枯盛衰というか飲食店の難しさを感じるので、良いお店は少しでも長続きしてほしいと思う。

一層の努力をいたしますので、どうかよろしくお願いします。