Saber Blog③

チャート選び❶

今回のテーマは、チャート/グラフの選び方・活用方法についてです。
Tableauのチャートは棒グラフや線グラフだけではなく、非常に様々な選択肢があります。また、「表示形式」でビジュアライゼーションのアイデアをいくつかのチャートを使ったパターン別で提示してくれる機能もあります!

このようにTableauは様々なチャートを用いて表現方法を柔軟に選択することが可能ですが、同時に数多くの選択肢から適切なものを選ぶ力も必要となります。
適切でないチャートを使用してしまうと、むしろ分かりづらいVizとなってしまったり、見る人に誤認を与えたりする可能性があります。

今回は、ホワイトペーパーの内容をもとに、いくつかのチャートをピックアップしてそれぞれの特徴や活用のTipsをまとめてみたので、ご参考になれば幸いです!

棒グラフ

🎯用途
・カテゴリー間のデータの単純比較、ランク付け
・相違点の強調
・傾向と外れ値の表示
・経時的な高低の確認
複数のカテゴリーに分割できるデータを扱う場合に有効。
例)各サイズごとのシャツの数量、参照元サイトごとのWebトラフィック、部門ごとの支出の割合 など

活用Tips
・色分け
: バーに色を付けインパクトを強めることで、比較を容易にする。
積み上げ棒グラフや並列棒グラフの使用: データの詳細な内訳を示す。

細かい情報(製品名、実額の数字、カテゴリー)などについては
色相やラベルに落とすことで見やすいVizになります📊

折れ線グラフ

ある値から別の値への変化を視覚化する

🎯用途
・経時的なデータの傾向を確認する
▶時間、日付型、時間間隔、その他の順序データ等を横軸に、
連続的な変化を示したいとき。
例)5年間の株価の変化、1カ月間のページビュー数の推移 など
※逆に連続しない値を線グラフにすると、点と点を結ぶ線の持つ意味が不明瞭になってしまうので注意です。

活用Tips:
棒グラフとの組み合わせ: 同じ軸に 2 種類の情報を表示することで、データに効果的な背景情報を加えられる。
影や色を付ける:複数の線を含める場合には、色分けや影を付けることで、各線の全体に対する相対的な寄与度を視覚的に見やすく表示できる。

棒グラフとの相性良し◎
Tableauでは二重軸の機能を使って、棒グラフと折れ線グラフを簡単に重ねることができます。

円グラフ

▲Viz created by Amsterdam University of Applied Sciences
円グラフを使用することで、データの地理的傾向の詳細な内訳を示すことができます。

🎯用途
全体に対するシェアを表す。
・他のビジュアライゼーションに詳細情報を追加する。
▶シンプルがゆえに、全体像から注意をそらすことなく情報を追加できる

活用Tips
ウェッジの数を制限: 比較しやすくするために、円グラフの分割を少なくする。
マップに重ねる: 地理的傾向の詳細な内訳を示す。

⚠注意点

良くない例

上の良くない例のように、比較する項目が多すぎると
円の角度の差が小さくなり、違いを比較しづらくなってしまうため
項目が多い場合は別のチャートを検討しましょう。

散布図

🎯用途
異なる変数間の関係を調査する(相関関係を調べる)
縦軸と横軸2つの数字の関連を見ながら、ばらつきを見ていくイメージ

▶1 つのチャートに多数の異なるデータポイントを表示し、
クラスター分析や傾向線を用いて分析を強化することができる。
例)テクノロジーを早期に導入する人とそうでない人の購入パターン、製品カテゴリー別の各地域への配送費 など

活用Tips
・クラスター分析
: 選択した変数に基づいて、データポイントを異なるセグメントにグループ化する。
ハイライトアクションの追加: 共通の属性を持つポイントをすばやく把握できる。

傾向線を用いた分析
クラスター分析:選択した変数に基づき、
データポイントを異なるセグメントにグループ化してくれます。


ヒストグラム

🎯用途
異なるグループのデータの分布を示す
(ある事象をサイズで分割し、それが何回起こったか=頻度を見る。)
企業規模別の顧客数、学生の試験の成績、製品の不具合発生率などの視覚化

活用Tips
・グループ化のテスト
: データでさまざまなグループ化を行い、データの最も効果的なグループ分けを判断する。
色を追加:各グループを表すバーに色 を付け、ビンの内訳を示す。

箱ひげ図

▲2 週間における 5 つの大都市の住宅の成約価格の分布
(下のバーには各都市で販売された住宅の総数が示されている)
Viz Created by Technical Product Marketing /Home Sales_10.0:https://public.tableau.com/app/profile/technical.product.marketing/viz/HomeSales_10_0/HomeSales

🎯用途
データの分布を示す。
ばらつきがわかる。どういう範囲でそれが起こっているのかを表現するのに向いている。(箱の中に納まっているのか、ぎりぎりなのか、外れ値がどれくらいあるのか?等)

活用Tips
ボックス内のポイントを非表示にする: 外れ値を見つけやすくする。
・カテゴリーであるディメンション全体で比較: データセット間で分布をすばやく比較するのに役立つ。

Saber Blog③は以上です!
今回はメジャーなチャート/グラフを中心に紹介しました。
次回はバブルチャート、ブレッドグラフなどTableauで作れる
他のチャートについてご紹介します。📈


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