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どうしてこの絵本が好きなのか

みなさん絵本は好きですか?私は好きです。

子どもが「これ読んで」と持ってくる本は、そのときの心の状態や関心事を映す鏡かもしれません。

そして、大人が「この絵本いいな」と思うことも、また同じなのかも。

今日は、"私が"大好きな絵本3冊のご紹介🥰

「もこ もこもこ」(たにかわしゅんたろう作・もとながさだまさ絵) 

保育園見学の際、保育士さんが読んでくれた本。
はいはいの姿勢でじっと絵本を見つめる7か月の娘。
独特の世界観に引き込まれた私。
そのあと購入したこの絵本は、なんども読んで、なんども子ども達がつつきまわして、かなりボロボロに。
でも、絵本の傷や破れもストーリーの一部となり得るような、味わい深い絵本です。

初めての子育て、初めての育休
子どもとの向き合い方が、これから働き続けることが、正しいのかどうか、悩んでいたころに出会った「もこ もこもこ」
今みたいにオンラインで繋がれる友達もいなくて、ひとりぼっちのような気がしていた時期。

何もないところから、何かが生まれること
それによって世界が変わること
変わり始めた世界は止められないこと
宇宙の無限の広がり
自分と、自分の外の世界は地続きだということ

そんなことを、この絵本からなんとなく感じ取れた想い出があるから、大好きな絵本になったのかもしれません。

よるくま(酒井駒子作)

母親が働くことで、子どもは寂しい思いをすることもあるでしょう。
そこの部分を、大人が勝手に否定しちゃダメかな、と私は思っています。

でも、母と子がそれぞれに過ごす時間があるから、冒険が生まれ、オリジナルの感情や感性を獲得し、心も体も成長する。
そして、その成長は、母と子の信頼関係があるからこそ成立するものなのかなあと気づかせてくれた絵本。

「お母さんが働いて得たお金で、坊やの自転車を買う」
やりがいとか生きがいとかではなく、働くことのシンプルな意味づけに立ち戻れるところも大好きです。

でも私は、自転車を買うためだけでなく、「この仕事が好きだから、きっと誰かの助けになる仕事だから、働くんだよ」と子どもに言える母でもありたいなと、温かい気持ちで思うことができる絵本です。

1つぶのおこめ ―さんすうのむかしばなし(デミ作 さくまゆみこ訳)

新型コロナウイルスがまさに大流行し始めたとき。
指数関数的に増える感染者に対し、一般市民だけでなく、マスコミも
「なぜこんなに感染力つよいの!?」「あっという間に感染者がこんなに!!」と大騒ぎになりました。

でも、1人から2人に感染するウイルスだったとして、1人から2人に感染すると、次はその2人がそれぞれ2人ずつに…次は、4人がそれぞれ2人ずつに……と、あっという間にとんでもない数になるのは当たり前なのですよね。

冷静な事実や、物事のベースとなる根拠や考え方が報道・拡散されるわけではない、ということを痛感しました。

"数"の概念、ストーリーや比較のなかでの大きい・小さい、因果関係と相関関係 etc. を捉える習慣をもつことの重要さを、つらつら考えていた時期に出会った絵本。

普段は子ども達の好きな絵本を買ったり借りたり読んだりしているのですが、この本は、私の独断でそっと本棚においています。
まだ難しいかな、と思ってたけど、子ども達は意外に気に入っている。
数が増えていく様が、視覚的にもダイナミックで面白いからかな?

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「なぜこの絵本が好きか」を今回改めて考えてみて、自分との対話ができました🥰


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