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#創作大賞2024 応募作品

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創作大賞2024に応募した作品のまとめです。
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#オールカテゴリ部門

【短編小説】「人生劇場」最終話

 タクシー運転手の小門政明は、「とりあえず出してください」と男に言われた通り、交差点を右…

灰かぶりの猫
3か月前
14

【短編小説】「人生劇場」第3話(全5話)

 6月20日。午前11時。  昨日の夜9時から深夜の1時過ぎまで、景子は1時間おきに、夫…

灰かぶりの猫
3か月前
15

【短編小説】「人生劇場」第2話(全5話)

 森野由梨こと、本名矢井田茜は、SNSの闇バイトで知り合った鏑木という男から、今日の午前…

灰かぶりの猫
3か月前
12

【短編小説】「人生劇場」第1話(全5話)

 仁村岳弘の頭頂部すれすれを、喚きたてるようなエンジン音をさせながら、何台ものオートバイ…

灰かぶりの猫
3か月前
17

【小説】「渋谷、動乱」エピローグ

 翌日の朝、知らないうちに運び込まれていた病院のベットで、奥田秋生は目を覚ました。意識が…

灰かぶりの猫
2か月前
26

【小説】「渋谷、動乱」第8話

 ――まさか、こんなことになるとは。  ハチ公前広場の群衆の波にもまれ、身動きが取れなく…

灰かぶりの猫
2か月前
9

【小説】「渋谷、動乱」第7話

 ハチ公前広場から4車線の神宮通りを挟み、広場全体を見下ろすことが出来るガラス張りのビルの3階のカフェに、予定より早く仕事を切り上げた美容師の藤堂凌太朗の姿があった。藤堂が聞いたあの地鳴りからすでに、3時間近くが経過していたが、仕事中も耳鳴りのように、あの地鳴りが反響し続けていた。藤堂は絶対音感を持っていたわけではなかったが、音のことに関して、自分が聞いた音がどこから、何から発せられているのか、同定しないと気が済まないような気質があった。仕事を切り上げた後、藤堂はひとり、それ

【小説】「渋谷、動乱」第6話

 Nテレビ系列の夕方の情報番組「ザ・ライブ」のコーナー枠で放送する、巷の「○○推し特集」…

灰かぶりの猫
2か月前
11

【小説】「渋谷、動乱」第5話

 YouTuberの錦戸愛斗と野間紅が待機していた場所から、渋谷駅の構内へと下る階段を挟み、ハチ…

灰かぶりの猫
2か月前
10

【小説】「渋谷、動乱」第4話

 スクランブル交差点から、地下を東急田園都市線が走る道玄坂の大通りを進み、間もなく右手に…

灰かぶりの猫
2か月前
9

【小説】「渋谷、動乱」第3話

 渋谷駅に向かって走る電車内で、SNSで突然、地鳴りに関するツイートが増え始めたことに気…

灰かぶりの猫
2か月前
9

【小説】「渋谷、動乱」第2話

 大澤美桜が、高校時代の友人の中村早矢香と、あらかじめ調べに調べ尽くしたルートを通り、そ…

灰かぶりの猫
2か月前
14

【小説】「渋谷、動乱」第1話

 ――2021年7月31日。午前11時14分。  鏡のように磨き上げられた琥珀色の木目の…

灰かぶりの猫
2か月前
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