錦織圭、ローランギャロスの復帰戦
出るの?
出ないの?
ここ数年はこの繰り返し。
エントリーが決まりましたと各大会がインフォメーションを出すものの、直前になると欠場のアナウンス。
元々SNSなどはマメに更新するタイプではないので(そのSNSもおそらく本人ではなくスタッフがやっている?)情報はなかなか上がってこない。
いつかは引退という事もあるけれど、流石にまだ最後のやり切ったとこまで届いてないのでそれはないだろうと…
でもここ数年での試合はいつだったかと言うと、2022年は一つも試合に出ていない。
2023年はチャレンジャー3大会とATP2501大会の3試合。
2024年はマイアミのマスターズ1000の1大会での1試合のみ。
さすがにこの状況でいきなりグランドスラムは無理だなあと思っていました。
いきなりシード選手と当たる可能性もあるし、グランドスラムは5セット。
やはり数試合は戦っておかないと、試合勘というのは戻って来ないのではと思っていました。
そんな時にイタリアのローマの大会の会場でのプラクティスに錦織圭の名前があがりました。
Xではかなりざわつきが始まり、私もソワソワしてしまいました。
ヨーロッパには来ているのですね!
(結局、ローマでの練習はなかったようでしたが…)
そしてローランギャロスの前週にシナーと練習をしていたという情報が?
動画も流れてきたので、これはやはり出るのかな?
少し期待が膨らみます!
そしてドローが出来て相手も決まりました。
予選勝者かラッキールーザーに。
さすがにここまできたら絶対に出るだろうと確信。
グランドスラムは2021年のUSオープン以来の出場という事になりました。
相手はカナダのディアロ。
主な主戦場はチャレンジャー。
昨年まではケンタッキー大学に在籍していたプレイヤー。
(ケンタッキー大学は昔試合で行った事があります)
昨年はデビスカップにも出場。
エバンスやムゼッティなどにも勝利している、カナダ期待の若手選手です。
おそらく5セットマッチはまだ戦った事がないであろう、新人選手です。
試合が始まるとやはりディアロのペースで試合は進みます。
ディアロは身長2メートル3センチ。
やはりサービスが力強く、ストロークもハードヒット。
ポイントもクレーコートとは思えないスピードで進んでいきます。
気がつけばディアロから5-2。
この辺りから錦織圭がタイミングを掴み始めます。
これがやはりすごい事。
段々とプレイに馴染んできてブレイクバックを続けて逆転で1セットを取ります。
動きもとてもいい感じ。
ラケットの振り切りも!
ディアロは作戦なのか?
錦織のフォアにボールを集めている感じ。
心配していたサービスもスピードはそこまではないのものの、スライス系を多用しディアロのペースを乱す感じ。
このまま2セットもタイブレークで制する。
よし、これでフルセットにはいかずにこのままいけるのかなあと少し安心しながならの観戦。
という私も眠くなってしまい(この時は多分2時から3時頃…)うとうとしながら見ていました。
ふとスコアを見るとブレイクされてリードされてる。
錦織圭のプレイが少し雑になっている…
と共におそらく5セットマッチは初めてであろうディアロのプレイが上がってきます。
これでセットを落とすと負けてしまうという覚悟があっまのか、思い切りに拍車がかかった感じ。
あっという間に2セット奪取でセットオール。
そしてファイナルセットへ。
やはりこのセットになってしまったかと…
何で錦織圭は5セットばかりやるのだろうかと思いながらも、5セットマッチなら負けないはずだと強く思いながら応援。
しかしいきなりブレイクされる…
うん、これはやばい…
ちょっと前にトレーナーを呼んで治療していたし…
(おそらく腰から股関節の張りだと思います) 少し肩が痛いそぶりを見せる…
ダメかなあと思ったところでブレイクバックをしてその後のサービスゲームをリズムよくキープ。
錦織から5-4のディアロのサービスゲーム。
なんとここでニューボール。
ヤバいかなあと思いながらも最初のポイントで明らかなサービスのフォルトを見て、ディアロも相当力んでいる事を実感。
その前から多用していたバックハンドのスライスを多用してローボールのミスを誘うとマッチポイント。
最後はディアロのミスでジエンド。
見事に勝利を飾りました。
試合時間4時間22分。
まさにマラソンマッチでした。
内容うんぬんもありますが、やはり勝てたのは素晴らしい事。
もう日本時間では日も明けて明るくなっていましたが、わたしも1人で大きな拍手をしていました。
やはりストレートで勝たないのが錦織圭らしいのか?
5セット戦った事で疲労はたくさんあるとは思いますが、実践をたくさん出来たのはとてもいい事。
1日飽きますから休養をしっかり取って次に備えて欲しいです!
やっと試合に出てくれて、苦しみながらの勝利。
まさしく錦織圭という選手の魅力が詰まった試合でした。
また寝不足必須ではありますが、2回戦もしっかり応援したいと思います。
ワクワクドキドキさせてくれて、本当にありがとう!
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