Dear Milkの共感と拡散戦略

突然ですが、
広告って面白いですよね!

広告ってお好きですか?

私は大好きです。

どういうふうに情報を
伝えようとしているか、
美しさも含め、
見るとわくわくしてきます。


電車の宙づり広告も
面白いですよね。


週刊誌の宙づり広告とか見ると、
うまいなぁ~
気になるような書きっぷりに
写真の選び方。。。。

つい感じ入って見てしまいます。

HSS型HSPの好奇心の
わくわくが止まらない。。。


おかげで頭が
いつも働くので休まらない。。。w


そんな広告の魅力と
魅力のある広告を生かした
宣伝戦略の面白さを、
先日リックさんに
教えていただいました。


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Dear Milkの共感と拡散戦略
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今回の広告の話の主人公は
きのこの山・たけのこの里、
チョコレート菓子でおなじみの
明治製菓さん。


元ネタは
9月6日放送のvoicy
【マーケ話/“斬新すぎる広告&
Twitter運用”が話題な件】
(リック|マーケティング塾@rickbook_blog)


まだ聞いてらっしゃらない方は
ぜひぜひお聞きください。


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リックさんはマーケティングが専門で
Voicyでも発信をされています。
(リック|マーケティング塾@rickbook_blog)
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明治製菓さん、
またすごいのやってくれました。


さすが
きのこの山のチョコなしバージョンを
発売されただけあります。

発想がロックです!
この広告にGOサインを出した
上層部、ホントにすごい!!


東京近隣の方・在住の方は
ご存じかとも思いますが、
しばしお付き合いください。



広告の対象は
「明治 Dear Milk」というアイスです。


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明治 Dear Milk(130ml)
希望小売価格:216円(税込)

原材料は国産乳製品
(北海道十勝製造)を100%使用
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Dear Milkの電車の宙づり広告ですが、
第一弾は衝撃的、
なんと真っ白だったそうです。

2023年3月31日から
4月15日の約2週間
東急東横線車両のつるし広告が
商品の広告なのに真っ白。

広告コンセプトは
Dear Milkに合わせ
真っ白な「何も足さない」


衝撃ですよね。。。

もう、広告とは何ぞや。。。
白紙に大金を払って
どうするよ。。。
効果あるんかい!

という突っ込みが聞こえてきそうです。


・・・「白紙だからこそ」
意味があったのです。


・・・・・



・・・・・


電車に乗っていて
白紙の広告を見たら驚きますよね。



今どきなので、
「電車に乗ったら
 広告、真っ白な紙がつるされてた
 マジうける。。。w」
的な感じで、
きっと写真と一緒にこんなつぶやきが
投稿されたと思います。


そうすると、
次々と「私も見た」という感じで
投稿されていくのですよね、
人間心理。。。w


・・・話題性十分ですよね。


明治製菓さんの思惑通り
SNSで拡散され、
メディアにも取り上げられ、
大きな話題になったそうです。


このことは
2023年08月28日の
web版日経新聞
「広告クリエイティブの今2023」
でも取り上げられていました。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00872/00002/?i_cid=nbpnxr_parent



それが明治製菓さんの狙いでした。


要は、明治製菓さん、
この広告を見た
一般の人々が驚いて
SNSで投稿することを
狙っていたのだそうです。


しかも、
明治製菓さん
渋谷駅の地下二階にも
真っ白パネル状の広告を
展開されていました。

証拠はこちら:
https://twitter.com/meiji_DearMilk/status/1648545322203770883



そして、
この宙づり広告ですが、
第二弾もありました。
(8/1~8/15までの間)


第二弾は白地に
成分のグラフィックが
印刷されたものです。

https://twitter.com/meiji_DearMilk/status/1686195041872855040


リックさんによると、
明治製菓さんのこの手法は
UGCだそうです。

このUGCを成功させるための
仕込みともいえる着火剤も、
ちゃんと明治製菓さんは
事前に仕込まれていたそうです。


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UGC:
「User Generated Content」の略称
企業が作成した広告ではなく、
消費者等一般ユーザーにより
発信、制作されたコンテンツ
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その着火剤とは、
「【潜入中】明治極秘アイス
 開発プロジェクト」
というTwitterアカウントです。


ただ残念ながら、
発売されてしまった今
アカウント名は
【公式】明治 Dear Milk
に変わっています。

そのアカウントの中で
アイスの特徴、
作るのがどこが大変かなどを
随時公開していったのだそうです。


潜入中の
プロジェクトだから
アカウントの中で話は進行。

最後は
ミッション・コンプリート!で
商品がめでたく誕生し、
潜入プロジェクトアカウントも
公式商品アカウントに昇格となりました。


こうして、
話題をしっかりさらったので、
今回の明治製菓さんの
広告の手法は
成功したと言えるそうです。


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広告の在り方も時代を反映して
ここ最近一気に変わっている気がします。


今アメリカでハイチュウや
キットカットが売れているの、
ご存じですか?


なんでだか、わかりますか?


理由は、
YouTubeの試食系番組
のおかげだそうです。


お菓子が「ネタ」として
番組内に登場していたのです。


つまり、
YouTubeの試食系番組で
ネタとして取り上げられて
広まったのだそうです。


これも時代の変化ですよね。

今までの王道は
インフルエンサーが使用する
食べることによる形での宣伝でした。


それだとちょっと弱さも
ありますよね。


ただし、
YouTubeのインフルエンサーの
面白いネタとしてとりあげられれば
広まる率は上がります。
(ひと昔前流行った?
 アイスバケツチャレンジ的な)


この場合、
ネタ・企画=日本のお菓子の試食
という構図です。


そして、
使用されたお菓子はヒット中
なのだそうです。


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【参考】
リックさんvoicy8月12日
【マーケ話/ハイチュウや
キットカットの現代的な売り方】
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広告も時代が変わって
どんどん変わってきます。


話題をさらうことで
SNS上で拡散し、
さらに認知度を上げる手法が
登場してきました。


このUGCの手法は
2000年前後から、
「ネット上の重要なコンテンツ」として
注目されてきたそうです。


広告がワンウェイだけではなく
参加型、巻き込み型に
変わってきているなと感じました。


面白いですよね!


それにつれて
展開する商品もインスタ映え、
SNS拡散の口コミを
意識したものも出てきています。


皆さんも見たことがあるかと
思いますが、
コップのフチ子
(株式会社キタンクラブ)、
この商品がこれに当たると聞いています。


ふちにちょこんとすわる
あのラブリーな彼女です。


あまりの絵面の可愛さに
「可愛いー、面白ーい、見て見て!」
と、実際に使っているフチ子さん、
SNSにアップ、
したくなりますよね。


一般ユーザーの投稿自体が広告となり、
売れる。


一般ユーザーの投稿、
しかもTwitterなら拡散力は
ある意味無限、
広告としては最強ですよね!
しかも無料。。。


ふち子さんは
そこを見越して生まれた商品
なのだそうです。


賢いし、面白いですよね!


昔ながらの
新聞や雑誌の広告、
ポスティングや屋上広告、
ビルの電光系広告がある一方で、

SNSが
ただ見る側だった
一般の人を広告の駒として取り込み、
商品の誕生のメカニズムにも
取り込むようになっています。

世相の変化が面白いです。
あと10年たったら、
20年たったらどうなっているのか?
楽しみです。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。




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