歌うように。 キレよく視覚でも韻を踏む

ここ最近Twitterの文章のことで
気がついたのですが、
人間、視覚情報なのですが、
韻を踏むのが大好きなのは変わらない。


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歌うように。
キレよく視覚でも韻を踏む。
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昔も今も、
洋の東西を問わず、この好み、
変わらないのが面白なと思います。


リズムのキレの良さ、
というところなのでしょうね。


日本語の詩である
和歌は韻というよりも
文字の流れ、言葉の響きのノリを
大切にしてる傾向があります。


五七五・七七での
中学校で覚えさせられた
百人一首でわかりますよね。


有名な正岡子規の
これまた中学校で習う

「くれなゐの二尺伸びたる薔薇の
 芽の針やはらかに春雨のふる」

この歌は「の」の連続で
柔らかさを表現しています。


詩と言えば
言葉の響きを大切にするのが
詠唱型の漢詩。

中学・高校で
読み下し文で暗誦させられるあれです。

漢詩も韻を踏むことを
大切にしていますよね。


例えば
五言絶句と五言律詩では
「偶数句末」の字が、
七言絶句,七言律詩では
「1行目と偶数句末」の字が
韻を踏んでいます。


覚えさせられ、今でも覚えている

(杜甫の絶句)
江碧鳥逾白
山青花欲
今春看又過
何日是帰  「然」と「年」


超有名な、
春になると
「うっかり寝過ごしちゃったよ」
という意味と一緒に使われる
孟浩然の
「春眠暁を覚えず」で
お馴染みな「春暁」

(孟浩然の春暁)
春眠不覚
処処聞啼
夜来風雨声
花落知多  「暁」「鳥」「少」


英語の詩も
押韻は大切にされています。

不思議な国のアリスで
お馴染みのハンプティ・ダンプティの
マザーグース(英;ナーサリーライム)
の中の詩が
まさにそうなっています。


しかもこちらは凝っています。
1行目と2行目、
3行目と4行目とが
それぞれフリとオチの
関係になっています。

しかも音と文字がセット
「ウォール」と「フォール」
「メン」と「アゲイン」

Humpty Dumpty sat on a wall,←フリ
Humpty Dumpty had a great fall.←オチ
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.


「ハンプティ・ダンプティが塀に座った
 ハンプティ・ダンプティが落っこちた

 王様の馬と家来の全部がかかっても
 ハンプティを元に戻せなかった」
(Wikipediaより)


同じく欧米圏で
有名な激甘恋の歌、

Roses are red, Violets are blue,
Sugar is sweet and so are you.


こちらは音が韻を踏んでいます、
「ブルー」と「ユー」。

この詩の日本語訳も
「バラは赤く、スミレは青い
 砂糖は甘く、そしてあなたも」

日本語訳もちゃんと
詩の雰囲気と韻を大切にしています。



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で、何が言いたいかというと、
私たちの脳は
読む時は変わらず
音を意識するし
文末も気にする。。。です。


Twitterで
私はよく2行セットの
〇〇だが××的な投稿をします。


その時に
やはり行の長さがある程度
揃っていた方が見栄えもいい。


それで最近は
読む時に語尾の音の響きが揃うよう、
「〜る」「〜む」「〜ない」
での統一を意識しています。


最初はできていなかったのですが、
やはり読んでいた時に
そのほうが見栄えも
音もいいのですよね。


すごいなと思うのは
全て文末表記及び
分の長さを揃えた
1文フレーズ調の投稿です。


こういう投稿を見ると
語彙力・表現力の凄さに
言葉が消し飛び
語彙力消失で「すごいな」の
一言になります。


分の長さや音や文字も
揃っていた方がやはり美しい。

そういう方がやはり
読む側もスッと入るようで、
反応も良いです。


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少し上を目指すなら
歌うように。
キレよく視覚でも韻を踏む

分の長さや音や文字も
揃っていた方がやはり美しい。
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最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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