彼女以上嫁未満

私には3年以上同棲している女性がいる。
同棲してはいるが婚姻はしていないので、
第三者に話す時の呼称は「彼女」になるのだろう。
しかし最近、彼女について話すときに「彼女」と呼ぶことが小っ恥ずかしい。「彼女」と呼ぶたびに、背中がむず痒くなる。

なぜなのか。
「彼女」というと、高校生や大学生が経験するような、青春真っ只中の恋愛における相手の呼び名である気がしてならない。
学生でなくても、まだ付き合いたてであり、
お互いのことを探り合っている段階の相手が「彼女」に相応しく、
今の私たちのようにずっぷりと同棲しており、
互いの放屁を聞いても何も感じないような関係性には相応しくないのではないか。

そう考えると、「嫁」と呼んだ方がしっくりくるのだが、まだ婚約していないため、そう呼ぶのは躊躇われる。

note上では「同居人」と呼ぶことにするが、現実世界でそう呼ぶのはなんだか冷たく感じられるかも知れない。

私たちのような「彼女以上嫁未満」の関係にあるパートナーの呼称にふさわしいものはないか、ChatGPTに聞いてみる。

「信じる者(Beloved)」
これではないか。
愛だの恋だのはとうに過ぎ去り、そこにあるのは信頼だけ。
信じるか信じないか。
この呼称が最もシンプルで無駄がなく、一番私たちに相応しいのではないか。

ということで、今後は信じる者(もしくは「Beloved」)と呼ぶことにする。


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