視点

 本をしっかり読むようになってから、映像を見た時の気持ちの視点が行ったり来たりするようになった。今まで気に留めていなかった登場人物の、さらにあまりスポットライトが当たらない部分に対して、少し注意が向くようになった。ヒロインと、ヒーローがいて、サポート役がいて、その家族がいて。大体そのくらいは今までも認識して、気持ちや考えているようなことを想像できていた。でも、1話しか出てこないエキストラのような人の一言が、その一瞬目に映った映像が妙にこびりつくようになった。
 あまり良くない意味で、それが変に気になってしまって、物語においていかれることがある。映像作品を見るときの楽しみが増えた反面、少し思考の矛先が変わって、疲れるようになった気がする。まあ面白いからいいかな

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