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真夜中のポップコーン

 我が家のダンナは、私が起床する頃に就寝する。

 誰にも邪魔をされない真夜中は、彼にとって至福の時間だ。
 映画を観たり、ギターをいじったり、ごはんを作ったり、おやつを食べたり、コソコソコソコソ、明け方まで好きなことをする。

 先日、ふと気配を感じて目を覚ますと、ポップコーンが入った、大きなボウルを抱えたダンナが、満面の笑みで、私の顔を覗き込んでいた。

 そしてニコニコしながら、ひと握りのポップコーンを、私の顔面に差し出した。

 ・・・手を広げて受け取ってしまったので・・・食べた。

 「Thank you・・・」

 ダンナは満足そうに言った。

 「Go back to sleep(寝ろ)」

 
 出来立てホヤホヤのポップコーンを、食べさせたいという彼の気持ちは有難いが・・・・

 真夜中のポップコーンは、嬉しいような、嬉しくないような・・・。 

 もう一度歯磨きをして・・・寝た。


 先日まで、我が家でヘヴィーローテーションになっていた、トランペットアワードでのDru Hillのパフォーマンス🎵


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