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2022年10月 きいたものよんだもの
2022年10月にきいたり、よんだりした印象に残っている作品です。きいたものは9作、よんだものは4作です。思いついた順番なので、意味はありません。
きいたもの
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Janet Jacksonは『Rhythm Nation 1814』をきいて、あまりハマらずそのままとなっていました。『The Velvet Rope』が発売25周年記念で、未発表曲を含むのデラックスエディションが配信されたので、そのタイミングでききました。といっても未発表の部分はきいていません。
Jam & Lewisのプロデュースのためか、きいたことがなくても耳馴染みのある曲が多かったです。なんとなく同じプロデュースの初期の宇多田ヒカルを思い出すことありました。
『The Velvet Rope』M4の「Got 'til It's Gone」が印象に残っているのは、Q-Tipの参加とJoni Mitchellの曲「Big Yellow Taxi」のサンプリングもあってのことなのでしょうか。
『janet.』はM6「If」が印象に残っています。
どちらの曲もシングルになっています。
どちらのアルバムも全体を通してききやすいのは、何故なんでしょうか。自分だけなのかもしれません。全体を通してききやすいということでいうと、少し前にでたBeyonce『Runaissance』を思い出しました。といってもそんないJanet JacksonとBeyonceの曲の雰囲気が近いわけではないです。
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John Zornが作曲・プロデュースで、演奏はMary Halvorson QuartetのMasada Book Two Book Of Angelsシリーズの最後のアルバムです。
Guitar – Mary Halvorson, Miles Okazaki
Bass – Drew Gress
Drum – Tomas Fujiwara
上記のとおり、ギターが二人にドラム、ベースというあまりみない編成です。
どの曲も5分台以下なので、ききやすく、Mary Halvorsonのギターは例のごとくキュイキュイなったりしています。
Book Of Angelsシリーズは他にFlagaというCraig Taborn, Christian McBride, Tyshawn Soreyが演奏のものをきいたことがあります。こちらもとてもよくきいています。
どちらもサブスクでは配信されておらず、CDとBoomkatなどの一部でデジタル音源が購入できるだけです。
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Bass – John Edwards (M1, 2)
Drums – Tony Marsh (M1, 2)
Electronics [Sine Waves] – Sachiko M (M1, 2, 4)
Guitar – Otomo Yoshihide (M1 to 3)
Saxophone [Saxophones] – Evan Parker (M1, 2), John Butcher (M1, 3, 4)
上記演奏者でわかる方もいらっしゃるかと思いますが、全編フリーインプロヴィゼーションです。
Sachiko Mの演奏(というのが正しいのかわかりません)が印象に残りました。
特にM3,4でのJohn Butcherとのduoの時間がお互いに寄り添うような時間があります。
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Earl Hines『Here Comes Earl "Fatha" Hines』1966
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よんだもの
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戦争直後の2人の人間とそれを取り巻く人間関係を描いた漫画です。
戦争直後と戦中の話が時間軸どおりではない流れですすみますが、決して読みにくさは感じませんでした。
性描写もよくでてきますが、エロというよりはそういうものなんだなと受け取りました。
絵柄が所々、手塚治虫のようであったりして、昔の漫画を思い出します。漫画の中か何かに、作者のコメントがありましたが、意図的であったとのことです。
戦争の漫画ということもありますが、絵柄や風などの描写の仕方もあってか、いい意味で古風でむさくるしい雰囲気がでていると思います。
個人的に、今年は水木しげるの戦争ものを読んだり、広島に訪れたりしたため、戦争について考えることが多く、これもその一つです。
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黒田硫黄は『茄子』を読んで、おもしろかったので次にこれを選びました。
筆書きでの絵が多く、全体に力強さや勢いを感じます。また夜の描写が多いのもあるためか、画面が全体的に黒いことが多いです。画面全体が黒いのは、やはり今年よく読んだ水木先生の絵を思い出します。影響を受けているかどうかはわかりません。テーマが天狗というのも、思いだす理由のひとつとしてあるのかもしれません。
また全4巻ですが、読むのに通常より時間がかかりました。画面全体の黒さや、多くを語らない物語の進み方などがその理由かなと考えました。
またその黒さから一転して、全体が白い画面になることがあり、漫画そのものが白黒であることを、突き詰めたというかうまく生かしているのかもしれません。
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