2023年3月きいたものよんだもの

2023年3月にきいたり、よんだりしたうちで、印象に残っている作品です。きいたものは5作、よんだものは4作です。感想があるのと、ないのがあるのは、思いついたか、そうでないかです。作品が気に入ったかどうかではありません。
順不同です。

きいたもの


Wes Montgomery『Full House』1962(1962年録音)


Wes Montgomery – guitar
Johnny Griffin – tenor sax
Wynton Kelly – piano
Paul Chambers – bass
Jimmy Cobb – drums

有名なアルバムですが、有名なだけはあるなあという程すごいアルバムでした。どのメンバーのソロもよいですが、やはりWes Montgomeryがすごいの一言に尽きます。ジャズにおいてギターは本来はリズム楽器でしたが、そのことを踏まえたうえで、リズム楽器であることを超えてソロというものをきちんと演奏している印象です。オクターブ奏法というで有名ですが、不安定な響きがある演奏法であるような気がします。そのこともきちんとありながらソロを演奏しているように思います。Johnny Griffinの演奏もとても良いです。


Wes Montgomery『The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery』1960(1960年録音)


Bass – Percy Heath
Drums – Albert "Tootie" Heath*
Guitar – Wes Montgomery
Piano – Tommy Flanagan

録音が全体的に少し曇ったような印象です。M1のAireginはとてもかっこいいです。


Nigel Hall『Ladies & Gentlemen... Nigel Hall』2015


Lettuce『FLY』2012


インストファンクですが、どこまでファンクで、きいていてい気持ちがいいです。ギターがアレンジの中心になっているような曲が好みでした。

Gil Scott Heron & Brian Jackson『Winter in America』1974


よんだもの



フジモトマサル『いきもののすべて』


4コマ漫画ですが、絵がうまいです。登場人物の表情の変化がそこまで大きくないのですが、微妙な表情がうまいです。
マガオくんの微妙なところ描く感じがとてもよいです。癖になる感じがします。


ほしよりこ『逢沢りく』


すばらしいマンガだと思います。最初のほうはいつでも泣けるというような入り方だったのでちょっと不思議系の人物の物語かと思いましたが、いつのまにか中学生ど真ん中の人間が描かれていて、すごいとうなりました。
ほしよりこさんのマンガはきちんと読んだのは初めてですが、絵からコマ割りからセリフまですべて鉛筆?一本で描かれていて、落書きのようでいて鉛筆一本で全部書いてやる、といった漢気のようなものを感じました(適切な表現かわかりませんが)。
関西在住のようですが、関西人の家族の関西弁のやり取りが絶妙です。話の本筋とは関係ないような、あるようなことですが、すごく印象に残りました。絵柄のせいか、適当に描かれているようで、出てくるもの全てに無駄がなく、物語の進み方もきちんと一本通った感じです。
最近読んだマンガの中で出色です。


真造圭伍『センチメンタル無反応』

「いつでもフラッと飲める友達がほしいよ」「清水家のすべて。」が個人的に面白かったです。『ひらやすみ』からハマって読みました。


津田雅美『彼氏彼女の事情』全21巻


半分くらいまでは以前に読んだことがあるのですが、ようやく最後まで読むことができました。
ぼんやりとした記憶で、かなり重い話になってきたなくらいのところだったので、続きがきになっていたのですが、いざ読み進めるとそれよりもさらに重いものでした。どこまで作者が書き始めの時から考えていたのだろうか、と考えてしまう程に重い話でした。
ラストらへんはあまり好きではありませんが、賛否の分かれるところかもしれません。
もう一度読むかどうか微妙なところです。


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