2023年8月きいたもの、よんだもの

2023年8月にきいたり、よんだりしたうちで、印象に残っている作品です。きいたものは 作、よんだものは 作です。感想があるのとないのがあるのは、思いついたかそうでないかです。作品が気に入ったかどうかではありません。
順不同です

きいたもの


Kennedy Administration『Kennedy Administration』2017


ソウル・R&Bのバンドで、こういうの個人的にはとても好みです。現行のソウル・R&Bシーンは打ち込みが多いように思えるので、演奏することがメインのバンドはとても好みです。Al Greenのカバーもあります。


Thomas Brinkmann『Seduction EP』2023


ファンキーなハウスで、いくらでもきいていられます。でもこれくらいの全体の短さがちょうどよいです。


Charlie Haden & Hank Jones『Steal Away (Spirituals, Hymn and Folk Songs)』1994


ベースとピアノのデュオ作品です。非常にききやすく、ゆったりとした曲が続きます。 アルバム全体が牧歌的というか穏やかな雰囲気です。


Victoria Monet『Jaguar Ⅱ』2023

全編ではないもののDマイルがプロデュースということで気になってきいてみました。確かにDマイル節というか、プロデュースしているのがわかる曲が何曲かありました。特に一番最後の曲が良いです。

Phil Woods and His European Rhythm Machine『Alive and Well in Paris』1968録音

Phil Woods : alto sax
George Gruntz : piano
Henri Texier : bass
Daniel Humair : drums

CDとLPで曲順が違うのですが、私はどちらでもきいた結果、LPの曲順の方が良いように思いました。
フィル・ウッズの演奏を筆頭にどの曲のどの人の演奏も素晴らしいです。キレというか脂がのっているというか、ゆるむところのないアルバムだと思います。
私が言うまでもないですが、名盤だと思います。

よんだもの


谷口ジロー『遥かな町へ(谷口ジローコレクション)』小学館


谷口ジロー作品は先月に引き続き読みました。1960年代くらいの鳥取・倉吉が舞台と思われるタイムスリップものです。
当時の日本の風景や家屋、街並み、あるいは家庭の雰囲気やあり方、が描かれているの最初に印象に残りました。絵がとてもうまいので、雰囲気がよく伝わってきます。

物語は前半は少し冗長に感じましたが(タイムスリップした主人公の戸惑いの描写が長すぎるように感じました)、後半はテンポが良かったように感じました。

谷口ジローの作品は、つまらないというわけではないのですが、個人的にはハマりきれないというか入りこめないところがあります。淡々としすぎているというか、感情が無さすぎるというか淡すぎるところが理由かもしれません。

余談ですが、この谷口ジローコレクションは小学館と双葉社から5巻ずつ出ているのですが、2つの出版社が共同してコレクションを刊行しているのは初めて見ました。水木しげるの全集を出すときに、商業的に全集は刊行するのが難しい、というような話をどこかで見たような気がしますが、これもやはり苦肉の策というところなのでしょうか。それでも全集はありがたいですね。
個人的には大島弓子と杉浦日向子の全集が出してほしいです。


石黒正数『ネムルバカ』徳間書店



「それでも町は廻っている」は読んだことがないのですが、これは読んでいる他のマンガを調べている時によく関連というか似ている漫画として挙がってきていたので、気になって手に取りました。
1冊で完結なのですが、物足りなさを感じました。どこがとかはわからないのですが、同じ作者の長編の漫画のほうがおもしろそうだなと感じるところがありました。基本的に小説も漫画も短編は好きなので、物足りなさを感じることはあまりありません。それでもこの漫画で感じるということは、描き切れていない何かを感じたのでしょうか。


カーソン・マッカラーズ『マッカラーズ短編集』ちくま文庫

表紙の絵が素敵でよく知らなかったのですが、思わず手に取ってしまいました。

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