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すれ違ったおばあちゃんからする匂い

すれ違ったお坊さんからする匂い

お寺や神社の近くでする匂い

京都歩いてたら至る所でする匂い

駅のお土産屋さんでする匂い

四条河原町でする匂い

三条寺町でする匂い

錦通りでする匂い

古着屋さんでする匂い

どこか懐かしくて優しい匂い

源氏物語で4人の女君がお香を調合する場面がある。身分がお高いからこそ手に入れられる最高級のお香と持ち前の鼻によって調合される女による女のための香り。それに魅了される男性も多いようで
服に残る品の高い香り
それは現代だって、女だって同じ、あの人からも素敵な匂いがしたんだから。お香を焚くような素敵な人だと思っていると同時にそんな確証どこにもないから煙草なんだろうなとも思ったりする。煙草にしてはあまりにいい匂いなもんだから煙を煙でかき消すような人間であって欲しいななんて変な理想を私のなかで押し付けたりする。確証はないから全部勝手。オプションパープルだかオアシスパールだか服に残るフレーバー煙草はお香と化してしまうのかと
どうしたら煙草をやめますかという質問に
生活が充実すれば
と答える貴方には、
五感で嗅覚が1番、鼻だけは残って欲しい
と答える貴方には
この世界がどんな風に見えているのか五感で視覚が1番だと思っている私にはきっと一生をかけても理解できない世界を同じ空間でありながら生きている。嗅覚がなければお茶を見たとしてもそれが本当に「お茶」という液体かどうかなんて分からない。
その感覚は分かるけどそれは「見る」が一番にあってその次に香りを楽しむがあると私は思っちゃうからな。ものすごく香りが好きだけどそれは全てがちゃんと機能しているが故娯楽として最高に楽しめているんだろうななんて思ったりする。
至る所でするお香の香りも宇治茶の香りもほうじ茶の香りも大好き。香りを楽しむ余裕があるんだなぁと思うと同時にそれは癒しでもあって香りがあるから浄化されるみたいなとこもある。
久しぶりに焚いてみようかな。
お香は香りと共に
煙の行く末を見届けること
火の位置が低くなって行くこと
灰が落ちるとこ
色の変わり
そんな視覚でも楽しめる癒しの娯楽
キャンドルでもいいね
見えない空気の揺れを煙とか火で視覚化させることで今ここに生きてるんだなぁとか思ったりする。
ゆっくりと広がるお香の香りに身を包んで私の部屋そして服に残る香りを私も作りたいな

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