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【ヒュージ・リーダーズ】造反の代弁者、サムトのデッキ紹介(連続突撃)

はじめに

こんにちは!ケミです。
今回は、《造反の代弁者、サムト》を統率者にしたデッキ その4をご紹介します。

長らく、サムトに関する記事を書いてきましたが、サムトを統率者にしたデッキの紹介は、今回でいったん最終回となります。


デッキ紹介

デッキリスト

デッキリストは以下の通りです。

パワーレベル

今回ご紹介するデッキのパワーレベルは、"フレンドリー"に準拠しています。
ヒュージ・リーダーズのパワーレベル、およびルールの詳細については、以下の公式サイトをご参照ください。

コンセプト

過去の記事からの繰り返しになりますが、サムトを統率者としたデッキでは、サムトの持つ"全体への速攻付与能力"を活かすことが基本的な戦術になると考えています。
そのためには、一度にたくさんのクリーチャーを戦場に展開することが求められます。
これまでにご紹介してきたデッキでは、1ターンに複数回の呪文を唱えられる"続唱"や、クリーチャーの"マナ・コストを軽減する"などの方法で、それを実現していました。

今回のデッキでは、"大量のマナを生み出す"ことで、それを実現します。

マナを生み出す方法として、"攻撃したとき""戦闘ダメージを与えたとき"などにマナを生み出す能力を持つクリーチャーにサムトの能力で速攻を付与して攻撃します。
そうして出たマナを使って、戦闘後メイン・フェイズ追加のクリーチャーを展開していきます。
ですが、それだけでは、追加で展開したクリーチャーを攻撃に参加させられておらず、サムトの速攻付与能力を充分に活かしきれているとは言えません。

サムトの能力を十全に活かすべく、追加のクリーチャー展開に加えて、さらに追加の戦闘フェイズを得るカードを使って、新たに展開したクリーチャーを攻撃に参加させます。

最終的には、それらのカードによって大量のマナを生み出しながら複数回に渡って攻撃したり、場合によっては無限戦闘となるコンボを揃えたりして、勝ちを目指します。
 

採用しているカード

デッキコンセプトを実現するためのキーとなるカードを、役割ごとにご紹介します。
 

マナを生み出すクリーチャー

  • 《エインシャント・カッパー・ドラゴン》

  • 《年老いた骨齧り》

戦闘ダメージを与えたときに、宝物・トークンを生成するドラゴン達です。
これらのドラゴンから生成される宝物は数が多く用途に制限がなく、またフェイズやターンを跨いで持ち越せるため、本項で挙げたマナの中では最も使いやすいものとなります。
 

  • 《凶暴な熱口》

  • 《無双の古きもの、クラウス》

攻撃したときに、マナを生み出すドラゴン達です。

注意点として、《無双の古きもの、クラウス》から生み出されたマナは、呪文を唱えることにしか使えません。
そのため、《青銅血のパーフォロス》の起動型能力や《ヘルカイトの突撃者》の誘発型能力などの支払いには、別の方法で生み出したマナを用意する必要があります。
(マナを用意する方法の一つとして、《無双の古きもの、クラウス》から生み出されたマナで《マナ噴出》や《熱狂のリフレイン》を唱えることで、用途に制限のない赤マナに変換することができます。)
 

  • 《永遠衆、ネヘブ》

筆者の大好きなクリーチャーで、アイコンの元ネタにもなっています。

"戦闘後メイン・フェイズの開始時"に、すべての対戦相手が失ったライフ分の赤マナが出ます。

仮に戦闘などで対戦相手を倒してしまった場合でも、そのターン中は、失ったライフの情報が残ります。

多人数戦では各対戦相手が失ったライフの量の合計を参照する。プレイヤーが敗北してゲームから除外された場合でも、そのプレイヤーがそのターンに失ったライフの量は参照される。

MTG Wiki:永遠衆、ネヘブ

注意点として、《永遠衆、ネヘブ》と追加の戦闘フェイズを得るカードを併せて使用する場合、組み合わせることができる追加の戦闘フェイズを得るカードに制限があります。
詳しくは、次項の"追加の戦闘フェイズを得るカード"をご参照ください。
 

追加の戦闘フェイズを得るカード

追加の戦闘フェイズを得るカードには、大きく2つの種類があります。
それは、"追加の戦闘フェイズを得るもの""追加の戦闘フェイズに加えて追加のメイン・フェイズを得るもの"です。

今回のデッキのコンセプトは、攻撃の際に生み出された大量のマナを使って追加の戦力クリーチャーを展開しつつ追加の戦闘フェイズ複数回得て、対戦相手を打倒することです。
そのためには、追加のクリーチャー追加の戦闘フェイズを得るカード、またそれらを探すカードを唱える必要があります。
上記のカード達は、基本的にソーサリー・タイミングのカードのため、戦闘フェイズの後にそれらを唱えるための"追加のメイン・フェイズ"を得られるかどうかが重要になります。
 

■追加のメイン・フェイズを得られるカード

  • 《世界大戦》

  • 《オーバーパワー攻撃》

  • 《大群の怒り》

  • 《攻撃の波》

《攻撃の波》を採用できるのが、固有色に"白"を含んでいるサムトの強みです。
また、個人的には《オーバーパワー攻撃》と《グリムリーパーズスプリント》(本デッキには不採用)との比較は興味深さがあります。

追加の戦闘フェイズに加えて追加のメイン・フェイズを得られるカードです。
特に《攻撃の波》は"回顧"というキーワード能力を持っており、土地カードとマナさえあれば1ターン中に何度も唱えることができるため、このデッキのコンセプトにぴったりのカードです。

また、マナを生み出すクリーチャーが《永遠衆、ネヘブ》の場合は、マナを生み出すタイミングが戦闘後メイン・フェイズの開始時のため、上記の"追加のメイン・フェイズを得られるカード"が必須となります。
 

■追加の戦闘フェイズのみを得られるカード

  • 《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》

  • 《ブラッドサースター》

  • 《ヘルカイトの突撃者》

  • 《アクームの怒り、モラウグ》

上記の他にも、追加の戦闘フェイズを得るカードはたくさんあります。
ただし、一口に"追加の戦闘フェイズを得る"といっても、カードごとの効果は微妙に異なる場合があります。
用途に合わせて採用しましょう。

追加の戦闘フェイズのみを得られて、追加のメイン・フェイズは得られないカードです。

追加の戦闘フェイズを得るカードの注意点として、追加の戦闘フェイズを得たときにアンタップできるクリーチャーの範囲がカードによって異なることがあります。
基本的には"攻撃に参加したクリーチャー"をアンタップしますが、《アクームの怒り、モラウグ》の場合は、"すべてのクリーチャー"をアンタップできます。
そのため、例えば《鉤爪のジィーリィーラン》などの起動型能力を複数回起動する目的にも使えます。

また、《アクームの怒り、モラウグ》は"上陸"によって追加の戦闘フェイズを得ることができますが、得られる戦闘フェイズの回数は、土地を出せば出す程増えていきます。
そのため、このデッキの土地枠マナベースにはフェッチランド+ショックランドを採用しています。
(注意点として、《アクームの怒り、モラウグ》の上陸は、戦闘後メイン・フェイズに誘発させるようにしましょう。)
 

無限戦闘コンボ

戦闘後メイン・フェイズに以下のクリーチャーを展開しつつ、追加の戦闘フェイズを得られるカードを唱えることで、そのまま勝ちを目指します。

  • 《ブラッドサースター》+《炎の踊り手、リオーニャ》

戦闘開始時に速攻持ちトークンを生成するクリーチャーと追加の戦闘フェイズを得るクリーチャーの組み合わせは他にもあります。
このあたりは、またご紹介する機会があるかも知れません。

お手軽2枚コンボです。
《ブラッドサースター》が戦闘ダメージを与えることで得た追加の戦闘フェイズの開始時に、《炎の踊り手、リオーニャ》の誘発型能力で《ブラッドサースター》のコピーを生成します。
新たに生成されたコピーの《ブラッドサースター》は、どのプレイヤーへも攻撃できるため、"攻撃 → 戦闘ダメージ → 追加戦闘発生 → コピー生成 → 攻撃…"という無限戦闘コンボになります。
 

  • 《ヘルカイトの突撃者》+《年老いた骨齧り》

《ヘルカイトの突撃者》で攻撃したときの誘発型能力などで追加の戦闘フェイズを得た上で、7点以上の戦闘ダメージを与えることができると、無限戦闘コンボが成立します。

ダイスに自信があるときは、《年老いた骨齧り》ではなく《エインシャント・カッパー・ドラゴン》でも代用可能です。

あるいは、《炎の踊り手、リオーニャ》で《凶暴な熱口》をコピーして、《ヘルカイトの突撃者》と複数体の《凶暴な熱口》で攻撃してもコンボになります。

 

  • マナを生み出すクリーチャー+《炎の踊り手、リオーニャ》+《頂の修道士》+追加のメイン・フェイズを得られる追加戦闘(世界大戦を除く)

裏面は、赤マナの出るボルトランドです。

マナを生み出すクリーチャーから出たマナで《オーバーパワー攻撃》、《大群の怒り》、《攻撃の波》のいずれかを唱えて追加の戦闘フェイズ追加のメイン・フェイズを得ます。
追加の戦闘フェイズの開始時に《炎の踊り手、リオーニャ》で《頂の修道士》のコピーを生成し、先程唱えた"追加のメイン・フェイズを得られる追加戦闘カード"を墓地から回収します。(《世界大戦》だと墓地に落ちないので、コンボが成立しません。)
追加の戦闘フェイズを経て生み出されたマナを使って、回収したカードを追加のメイン・フェイズ中に唱えることで、無限戦闘コンボが成立します。

コンボに必要なカードの枚数が多くて揃え難いですが、《炎の踊り手、リオーニャ》の能力で《頂の修道士》のコピー・トークンが爆発的に生成されるので、多数のブロッカーをコントロールしている対戦相手も突破できます。
特に、マナを生み出すクリーチャーが《永遠衆、ネヘブ》の場合、対戦相手に充分なダメージが入っていれば、以降は戦闘ダメージを与えなくても、毎回固定で赤マナが生み出されます。
そのため、追加の戦闘フェイズと追加のメイン・フェイズをループするだけで、速攻を持った《頂の修道士》のトークンを任意のサイズで無限に生成できます。
 

キーカードを探すカード

これまでにご紹介したデッキのキーとなるカードが、都合よく手札に揃っていることは、そうそうありません。
そのため、戦闘の際に生み出された大量のマナを使って、それらを引きに行ったり、探しに行ったりするカードも採用しています。
 

■キーカードを引きに行くカード

  • 《山背骨のドラゴン》

  • 《リシュカーの巧技》

  • 《エント最後の進軍》

たくさんのカードを引くことができれば、きっと必要なカードを見つけられるでしょう。
 

■キーカードを探しに行くカード

  • 《呼応した呼集》

インスタントなのと、絵がかわいいところがポイント高いです。

状況に応じて、ライブラリーから好きなクリーチャーを2枚探すことができます。
一例として、追加の戦闘フェイズを得たい場合は、《アクームの怒り、モラウグ》と《豆の木の巨人》を探します。
《豆の木の巨人》は《大狸》でも代用できます。
ただし、《大狸》の魂力起動型能力のため、《無双の古きもの、クラウス》から生み出されたマナの場合、魂力の起動にマナを使うことはできません。
 

  • 《鉤爪のジィーリィーラン》

サムトで速攻を付与することができ、なおかつアンタップすることもできます。
また、《青銅血のパーフォロス》から走らせるのも強いです。

デッキのキーとなるマナを生み出すカード追加の戦闘フェイズを得るカードキーカードを引きに行くカードのそれぞれに、"ドラゴン"が含まれています。
必要に応じて、それらを探すことができるカードとして採用しています。

また、それらのドラゴン達の他に《龍王ドロモカ》にもアクセスできます。
《鉤爪のジィーリィーラン》から直接戦場に出すことで、対戦相手からの無限戦闘コンボなどへの干渉を防ぐことができます。

 

おわりに

サムトのデッキ紹介は、今回でいったん最終回となります。
最後に少しだけ、"統率者:サムト"のデッキに関して自分語りをしようと思います。

最初に《造反の代弁者、サムト》と出会ったのは、ヒュージ・リーダーズで赤緑系のデッキを組んでみようと思い、いくつかの統率者で試行錯誤をしているときでした。
はじめは、彼女の持つ速攻付与能力目当てでのお試し採用でしたが、次第に彼女の使い勝手の良さからメインデッキの統率者になっていきました。

統率者としてのサムトの魅力は、赤・緑・白という固有色の多さと、その固有色ナヤカラーのデッキでやりたいことを体現できる豊富な能力だと思っています。
特に、サムトの持つ速攻付与能力を活かしたコンセプトのデッキであれば、それはヒュージリーダーズにおいて強い動きができるデッキとなります。
また、固有色が多いということは、その分採用できるカードのプールも広がるので、様々な角度からサムトの能力を活かしたコンセプトを実現することができます。
個人的にそこを詰めていくのが楽しく、気がつけば、統率者は共通で中身の異なるデッキが4つ程組みあがっていました。

今後も、継続的にサムトのデッキを組んでいきたいと考えています。
新しいデッキが完成しましたら、その時はまた紹介記事を書こうと思います。

それでは。

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