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【日本舞踊について】

写真は、大和楽「団十郎娘」(小学生の頃)

こんな頃は、舞台で踊ることに何の緊張もせず、特に心配にもならず、ただ教えられたことをその通りに踊っていたので、逆に失敗も無く、ビデオなどを見ても「何でこんなことを難なくできたのか?」と思うこともあるような頃。
素直というか、無欲と言うのでしょうか。

それは、やはり手取り足取り教えて下さる人がいたからで、大人になると、なかなかそんな教え方をしてもらったり、何度も同じことを繰り返し教えて体得させるという方もいなくなってくると言うことですね。

けれど、大人になっても、習い上手な人っていると思います。
わからないことを聞くのはもちろん、教えて下さる人がやっている事を見て、どう動けばその形になるかを聞く、そしてやってみて、また見る、聞く。
今は、動画などもあり、映してもいいと言ってもらえるなら、写す、並んで踊ってもらい、客観的に見て研究する。
また誰かにそれを見てもらい、先生とどう違うか、指摘してもらう…、などなど。

大人になってからは、思考が先に来るので、子供の頃のように、考えずに真似ることが、不得意になるけれど、

そこは、また、頭を使うことを生かし、意味などを教えてもらい、考えながら覚えて行く、またそれを楽しむ。

いくつになっても、人から物を習うって楽しいし、今になっては、厳しかったお稽古が懐かしい気もします。

西川陽子

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