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か、勘違いしないでよね

今回の部員日記は商学部3年村田雅常が担当させていただきます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。今年は梅雨入りが大変遅く、聞いたところによると過去最も遅くなる可能性もあるみたいです。これからジメジメとしてきて気分も上がりづらくなりますが、楽しく過ごせたらいいですね。

最近の私は好きなアニメの続編が7月から始まるので、過去作を復習しています。そのアニメには独特なキャラクターがわんさか出て来まして、現在私はその内の1人戦場ヶ原ひたぎという女の子の趣深さに再度感銘を受けているのであります。
彼女の良さはやはりツンデレ属性でしょう。普段の刺々しい口調とたまに見せる愛のある言葉とのギャップが堪らんのです。
ただ、よく見るデフォルトのツンデレキャラとはまた別種でして、自分の感情とは裏腹にツンツンしてしまうというよりかは、嗜虐的な性格をしているためにしっかりと言葉を選んで嬲っているといった感じです。ですからツンデレではなくツンドラだなんて言われてもいます。
また、デレる時も「べ、別にあんたのことなんか………」なんて決まり文句は言わず、ストレートに愛を伝えるのです。
まあ、言葉の飴と鞭で感情を揺さぶってくるという点で彼女はツンデレという枠に入れていいのかなと考えます。

ツンデレというキャラクターは人間の多面性を的確に表現しています。
個人の性格は一言で簡単に言い表せるものではなく、様々な矛盾を孕んだものです。また、その時々の気分によっても変化するものでもあります。ですが、この複雑さが個性であり、素晴らしいものなのです。
つまり、ツンデレとはリアリティを持ちそして味わい深いキャラクターなのです。

さて、ツンデレの素晴らしさについて語らせていただいたわけですが、ここで、私は疑問を抱きます。ツンデレの元祖とは一体誰なんでしょうか?森羅万象には必ず始まりがあります。当然ツンデレにも始まりがあるはずです。

まず、ツンデレという言葉の初出は、あるネットの掲示板で「君が望む永遠」という作品のヒロインである大空寺あゆに対して「ツンツンデレデレが良い」という書き込みがあり、これが縮められてツンデレになったとされています。どうやら、ツンデレキャラの代表格である「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカは、テレビアニメ放送当時にはまだツンデレと呼ばれていた訳ではないようです。
そして、ツンデレという言葉が世に浸透し出したのは2000年代半ば辺りだそうです。涼宮ハルヒや声優の釘宮理恵さんの人気が高まり、テレビのワイドショーやバラエティでもこの言葉が取り上げられるようになったそうです。釘宮病なんて言葉を聞いたことある人もいるんじゃないでしょうか。

つまり、ツンデレという言葉は2002年に誕生したようです。ですが、エヴァのアスカしかりそれ以前にもツンデレという属性に当てはまるキャラクターはたくさんいたようです。では、ツンデレ属性持ちキャラクターの元祖は誰なんでしょうか?

なんと、どうやら最古のツンデレキャラは「源氏物語」の「葵の上」みたいです。
彼女は中宮(天皇の妻)になるべく育てられたため、教養がありプライドも高い人でした。ですが、将来帝になる人の弟である光源氏と結婚させられることとなってしまい、彼女は彼のことを冷たく扱っていました。つまりツンツンしていたのです。しかし、やがて彼女が身籠ると彼女は彼を頼るようになり、夫婦仲も良くなります。
間違いなく、葵の上はツンツンデレデレしていたと言えるでしょう。

ツンデレの元祖が「源氏物語」の「葵の上」だということは、ツンデレの創始者は紫式部ということになります。紫式部は今から1000年前にはもうツンデレキャラを作り出していたのです。
一生ついていきます、式部先生!

拙文でしたが、ご一読いただきありがとうございました。

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