ポップスー---


「ばぁば、みんな(常連客)、、ただいま」
湯布院である。
「、、、最近お客さんこなくなって、、あ、カボス食べる」
「食べる」

常連客がこっちへくる、「曲聴きたいんや、」
三味線ひいてるといったら、常連のみんながきていた。

地方公演で師匠もいろいろあるが、
「それじゃあみんなは何を聞きたいのかな」
そういいながら、三味線をひく。ー-仕事着の着物のままだ
一応男装というか、当時は
でも今はこれが正装だ。、、、、「すごい」

業火で焼き尽くすような、情念。
ー-義太夫の相棒、それが、三味線だ
ー-、彼女は配信で歌も歌ってはいるがそちらは趣味だ
ポップスもすきだけどな。

あれだよ、兄はんいわく
「、、、全然五線譜意味わからんし、なんなんあれ
、、、わんつーすりーふぉーとかいわれてもあわせられへんわ
せやから、一応ポップスもひけるようなったほうがええで」
ということで、ぽっぷすを歌いながらひいている。

、、ぽっぷすを歌いつつ、正座して、三味線を弾く
「なんだろう、頭がばぐってくる」

そうだ、焼き尽くしたい、、、。俺自身が炎の中にとりこまれるんだ
「悲しい曲だ、、、」

うたえない、、、三味線にとりこまれるのっとられるでもそれでいい
。切なさもいとおしさもすべてをのみこんで
「大火」となれ。
「ふぅ、うたいます」
うたう三味線は取らない、売っている最中にとろうものなら
のっとられるそれでいい。

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