もっとやれること

「よぅ藻の花」
声をかけるのは、同じく物語の人物である。
「暇だから付き合えよ」
酒を片手につぶやく「石燕」

石燕は死んだ、べつに己の死に不満があるわけじゃない
ただー-おしむらくは、弟子の倉橋格をはじめ後世がぐちゃぐちゃになったことだ

「ー--あなたならいけるんじゃない」
「そうかもな」
それでもいかないのは、傷ついているのは真実だからだ
嘘をつけないように。
ー--ここにいるのは、絵描きとして死んだ。石燕だからだ
変えられなかった変わるわけがなかった

「なんだよもう」
自分の性が、、、、忠義をかけたものが残酷な壊れ方をして
「そりゃ絵描きになるまで詰めていたのがあんな終わり方をするなんて
、、、、。いやに決まってるだろ」
もっとー--やれることがあったかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?