6月19日 『Shake Hip!』良い曲だなあ

今日は仕事でした

ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話
黒岩メダカに私の可愛いが通じない
パンチラッシュJKタラちゃん
ながたんと青と いちかの料理帖
放課後、ぼくは君になる
境界のRINNE
陽気なしめりけ

読みました

無意識にJKものに偏ってきてます
無意識です

昨夜はビールのお供に、昔に聴いていた音楽を色々検索して聴いていました
サブスクのなせる技
DOLCEがあったのすごい
『BLACK DOOR』も『LEMON』もお久しぶりでした
学生時代に好きだったバンドもふむふむと聴いているうちに、小学生まで舞い戻って
たどり着いたは米米クラブ

わたしはずいぶんと小さい時に、学校の検診で目がちょっとあれですねとなって、その眼科の校医さんの診療所に行く事になりました

わたしはとても嫌でした
目がうんぬんはさておき、その校医さんは、わたしにはとても怖かったのです
だからわたしはそこに行くことがすごく嫌でした
態度にも出ていたと思います
そんなわたしに母は「好きな本を持って行けばいいよ」とだけ言ったので、行かぬという選択肢はないのだなと察して、キュリー夫人の漫画伝記を持って行きました

その診療所は我が家から歩いて30分ほどのところにありました
とても暑い日で、ジリジリと太陽に照りつけられながら大通りをしばらく歩き、身体が火照ってきたところで母に「こっちね」とうながされてスッと狭い道に曲がると急に日陰が広がります
日陰の安心感と共に、向かいから滑り込んでくる風が存外に冷たく感じて、幼きわたしは、ひゃーっと驚き、笑いました

少し進んだそこに、診療所が佇まっていました
古い木造の建物を守るようにとても大きな木が立っています
「大きなケヤキだね」と母は言って、特別な日だけに着る白いロングスカートをなびかせながら診療所の扉を開けて「こんにちは」と入りました
わたしもアリさんの声で「こんにちは」と続いて入ります

すぐにあれやこれやと検査をして、他の方の診療を挟みながら再度呼ばれるのを待っていました
幾度となく読んだキュリー夫人の伝記を手に、落ち着かないわたしの隣で母はウォークマンで何かを聴いています
何も言わずに母の顔を覗き込むと母はイヤホンを外して「聴いてみる?」とわたしに差し出しました
そこに流れたのはREBECCAの『フレンズ』
「REBECCAっていうバンド NOKKOちゃんが可愛いの」と母
「レベッカってどういう意味なの?」とわたし
「知らない 帰ったら調べてみな フレンズは友達だよ」と母

続いて流れたのが米米クラブの『浪漫飛行』でした
その時の衝撃たるや
その頃のわたしはすでに声フェチで、推しは田村正和さん、神谷明さん(冴羽獠)、宇都宮隆さんでしたが、その瞬間に石井竜也さんが推しに加わりました
その声に聴き惚れた数分の後に診察室に呼ばれ、わたしの目についてあれやこれやとなかなかきつめに言われるのですが、石井竜也さんの声に心を奪われていたわたしは、当事者ながらもはや上の空でした
「目をなるべく休ませるように!本が好きみたいだね 良い事だけど、夢中になって延々と読まないようにね!そして眠たそうにしたらいつでも寝させて下さいね、お母さん!」と言ってたのは覚えています

診療所を出ると母が「いやーこわかったー」とつぶやきました
当時のわたしは「あの先生こわいよね」と母も共感してくれたのだと思っていましたが、この「こわかった」は、後にそういう意味ではなかったなと気づきました
我が子が大変な事になってるかもしれないと、診療所に出向いた母の方が、わたしの何百倍も怖かったと思います
帰り道にあった初めて入ったパン屋さんにはピロシキが売っていて、それはしばらく母とわたしの好物になりました

それから年齢の割には強めの眼鏡を作ったり、半年に一度検診したり
でも母は、わたしが本を読む事は止めなかった
「寝なさい」は幾度となく言われたけど


成人してから別の病院で受けた検診で「今、この程度の症状ならもう大丈夫」とのお墨付きを頂いての現在
平均よりは視力があれかな?というくらいです

米米クラブを聴いたら蘇った思い出
もう診療所もピロシキのパン屋さんも無い

あと最近、目のピントが合わなくなってきたから「そういえば昔の眼鏡って高かったな」って思い出した






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