第48回『大金を手にして勘違いするホストとそうでないホストの違い』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

今、僕は現役ホストではなく、ホストクラブのオーナーとして、たくさんのホストを育成してるっす。

今回は、自分がホストをやってきて、そしてホストを育ててきて感じている実感を書きますね。

一般的にホストは、売れたら大金を稼げる仕事と思われてます。

これ自体、間違いではないんすけど、売れるホストはほんの一部。もっといえば売れ続けるホストは、ほんまにめっちゃ少ないですね。全体の1%未満かもしれません。

これはお笑い芸人の世界にも似ているんですが、「いつか売れる!」って芸人活動をしている人はわんさかいてても、ほんまに売れ続けてる人って数えるほどっすからね。

お笑いの世界で「一発屋芸人」と呼ばれる人がいますよ。「一発屋ホスト」という言葉はないっすけど、短期間だけ売上を上げるホストは結構います。

ただしその大半は、売上が爆上がりした瞬間「俺はすごい!」「ずっと売れ続けられる」と勘違いして、速攻でおかしくなるんですね。

ホストとして売れる、売れないの鍵を握るのはお客さん。

たくさんのお金を使ってくれるお客さんは、太客と呼ばれますが、太客を掴む掴まないのって運の要素が強いんすよ。

めっちゃ太いお客さんになると、ひとりで月間400万円以上を使ってくれることも。

そういうめぐり合わせがあると、全然、稼げていなかったホストが一気に売れっ子ホストの仲間入りをはたすんすね。

一気に大金を手にすると、人って面白いほど変わっていくんすよ。

いきなりえらそうになったり、ずっと慕っていた先輩を急に見下し「俺、あなたより稼いでるんで」みたいに豹変するのは、ほんま滑稽の極みっすわ。

でもお金には、それくらい人間を変える力があるから怖いっすよね。

僕の統計上、急に稼ぎ出したホストの8割は、稼ぎ続けられてないっす。

月間400万円以上をホストに使ってくれていたお客さんも、いずれいなくなります。そうなると売上が、がた落ち。太客がひとりもいなくなってから慌ててるようじゃ、もはや遅すぎるんすよ。

急に売れて気が大きくなって、家賃数十万円の高級マンションに引っ越すヤツも少なくありません。

固定費をいきなり増やすのは、かなりの悪手ですね。それによって首を絞められるヤツを、山ほど見てきましたから。

賢くて戦略を立てられるホストほど、きちっとリスクヘッジをやってるっす。複数の太いお客さんをちゃんと見つけていて、途切れないようにしてますね。

8割は稼ぎ続けられないって言ったっすけど、残りの2割の稼ぎ続けられるホストってどんな特徴があると思います?

この2割は全員、人としてぶっ飛んでるんすよ。ネジが外れてるって言ってもいいんすけど、桁違いのエネルギーを持ってます。彼らはどんな逆境があってもくじけず、すごい勢いでまっしぐらに稼ぎ続けます。

こういうタイプはもともと欲望が強いし、備わってる馬力がちがうんすね。

ずっと稼げる2割のホストの特徴は
・強欲である
・負けず嫌い
・動き続ける

この3つの特徴を持ち合わせています。

売れ続けているホストほど「お金は頑張った後についてくる」って口をそろえるっすが、これは本質っすね。

大金を手にするのが目的のホストは、お金を稼げたらそこがゴール。だから売れたあとにモチベーションを保ち続けるのが困難になるんすよ。

僕はホストを育成する際、新人たちに「いかに運の要素を減らせるかが大事やぞ」と伝えてます。

漫画の「カイジ」で運否天賦って言葉が出てきましたが、運はやっぱり天に与えられるもの。つまり自分ではコントロールできないんすよね。

じゃあ、どうすればいいか?

運以外でコントロールできることを増やせばいいんです。こう考えると、シンプルっすよね。

カイジも、ぶっちゃけイカサマしまくってコントロールしてるっすからね。

カイジのイカサマは僕らで言う、技術や知識っすよね。
運も大事っすけど、自力も大事。

この掛け合わせによって、ホストとしての売上が数値化されてるんすよ。

あと、やめていくホストを見て「続けたら、ええのに」と、よく思うっすね。

「石の上にも三年」って言うっすけど、これはほんまにそのとおりで地道に改善を続けた人って、必ず実力が上がっていきます。半端なスキルしか習得していない状態で、やめるのってもったいないっすよね。

今回は「水商売という不安定な世界で、安定した結果を残す秘訣」について、書かせてもらいました。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?