お家で楽しくおいしいこと〜超簡単イタリアン「整腸効果ズッキーニのポタージュ」レシピ
あっという間に世界中に感染が広がった新型コロナウィルス禍。
今回のSTAYHOMEライフを経験して、
私たちの暮らしは大きく変わりました。
この間に多くのことを学び、気づいたのではないでしょうか。
おうちごはんの楽しさ、大切さもそのひとつ。
自粛生活は少しずつゆるやかになっていくけれど、
いつもの暮らしを新しくつくり出す
#STAYSAFE の日々 は続きます。
これからも簡単にできておいしいことを広げたいと思います。
基本身近なものでささっと作れて間違いなくおいしいもの、
そして気持ちがふんわり和むものがいい。
イタリアのスープ=ズッパというとミネストローネに代表される具沢山の
野菜スープが有名ですが、crema=クレマ(クリームの意)と呼ばれる
とろりとしたポタージュもよく家庭で作ります。
じゃがいもやズッキーニ、人参、ポロネギ、えんどう豆、かぼちゃ、
はたまたポルチーニ茸など、いろんな野菜を一旦トリフォラートという
蒸し煮(様々な野菜料理の基本です)にし、それをミキサーで
とろりとしたクリーム状にするだけ。
つまり出汁も生クリームも牛乳も使わない限りなく野菜ピュレに近い
ポタージュはイタリア人のDNAに深くしみ込んだ地の味といえるのでは。
こんなにもシンプルなのに、信じられない旨さ。
黙って出すと間違いなく凝った料理と思われるので、実はとレシピを明かすとびっくりされることうけあいです。
この野菜のクリームは食物繊維やフィトケミカルといわれる抗酸化作用の
ある成分をたっぷり含んでいるので、整腸効果があり、血管を強くし、
免疫力をキープする、まさにSTAYSAFEライフにぴったりな食事です。
夏野菜の季節がやってきて、ピカピカのズッキーニが出回っています。
大好きなズッキーニのクレマを紹介します。
作りおきして4~5日は冷蔵庫で保存できます。
カボチャやにんじんでも作り方は同じです。
#超簡単ズッキーニのポタージュ
材料4~5人分/ズッキーニ2~3本、じゃがいも中サイズ2個(ズッキーニとじゃがいもを3対1くらいの割合)、玉ねぎ中サイズ4/1、イタリアンパセリ、オリーブオイル
①ズッキーニとじゃがいもを大きめサイコロ状に切り、粗みじん切りの
玉ねぎ、イタリアンパセリと一緒に鍋に入れます。
②オリーブオイルをまわしかけ、野菜全体の半分量ほどの水を加えて
中火にかけます。柔らかくなるまで約20分煮て、蒸し煮(トリフォラート)を作ります。
③あら熱を取り、ハンドミキサーでピュレ状にします。
普通のポタージュよりは濃い目のとろりとした濃度まで水を足して
調整してあたため、最後に塩、胡椒で味を調えます。
④皿に盛り、食べる時にエクストラバージンのオリーブオイルを
たらします。好みでパルミジャーノチーズをおろしかけても。
〈ズッキーニのクレマのあるヴェネツィアの食卓。野菜もいっぱい、大好物のカルチョフィやサラミと。〉
〈かぼちゃのクレマ〉
デザイナー、美術家、料理家。イタリアはヴェネツィアに通い、東京においても小さなエネルギーで豊かに暮らす都市型スローライフ「ヴェネツィア的生活」を実践しています。ヴェネツィアのマンマから学んだ家庭料理と暮らしの極意を伝えます。