見出し画像

お家で楽しくおいしいこと〜簡単「薬膳風冬瓜スープ」で暑気払い

まだまだ続く新型コロナ禍、 #STAYHOMEの生活
先の見えない状況にストレスも溜まってくると、
心と体の両方に栄養補給する日々のごはんはますます大切になってきます。
連日暑い暑い、気温も湿度も上昇中。その上、コロナウィルスの勢いは
増すばかりで、気持ちもぐったりしてしまいます。
こういう時は早めに心と体のお手当て、暑気払いをしましょう。
我が家の夏バテ防止の定番は #薬膳風冬瓜スープ です。

画像2

#暑い日に食べたい冬瓜には夏バテ防止成分がたっぷり

夏も盛りになるとスーパーの野菜売り場にも冬瓜が並びます。
夏なのになぜ冬瓜?と思いますが、冬まで保存がきく瓜という
意味らしく、あくまで旬は夏。
そのままでは何だか頼りないような野菜ですが、
実はこの時期に食べなくては損!と思えるくらい、夏バテ防止に最適な
栄養素をたっぷり含んでいるのです。
【冬瓜の栄養と効果】
①カリウム
カリウムには体内の余分なナトリウムの排出を促すはたらきがあるため、
高血圧の予防効果があります。利尿作用があることからむくみ解消
にもなり、さらに筋肉の収縮を整える効能もあります。
②ビタミンC
ビタミンCはしみの原因となるメラニンの生成を抑え、コラーゲンの生成を助けることで、美肌やアンチエイジング効果があります。また、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促す効果があります。
③サポニン
サポニンは中性脂肪を分解して、コレステロールを下げるはたらきがある
ため、動脈硬化や肥満の予防になります。
糖や脂肪の吸収を抑える作用もあり、ダイエットにも効果的です。
また血行を促進する効果もあるため、冷え性や肩こりの予防にもなります。
④食物繊維
量は多くないものの不溶性と水溶性の食物繊維がバランスよく含まれて
いるため、大腸を刺激して便秘予防になります。
コレステロールや老廃物などを排泄する作用があることから、
大腸がん予防にも効果があります。
漢方の効能としては、体にたまった熱を排出して冷ます効果があるとも
言われています。

こんなにもいいことずくめの冬瓜。
鍋いっぱいのスープを器に取り分け、具入りの辣油をたらりとかけ、
熱々を大汗かきながらガ〜っと食すのです。
体の中にもわっと停滞していた澱みのようなものが一気に洗い流されていくような感覚が味わえます。
内臓がしっかと補強され、活力がスムーズに体を巡るからです。
お通じもよくなり、もちろん夜もよく眠れます。
まだまだ暑さの本番はこれから。
定期的に作って、体においしいお手当てしましょう。

薬膳風冬瓜スープ

画像1豚足に薬膳の材料を揃えたちょっと本格派


材料(ひと鍋分)/冬瓜(大きさによって)1〜半個
スパイス薬味類:生姜1片、葱の青いところ適宜、昆布5〜6センチ、クコの実大さじ1、干しエビ大さじ1、干し貝柱(顆粒でも可)、干し椎茸2〜3個、花椒、その他高麗人参などあれば
肉類(ダシとして):豚足、豚バラ肉1センチ角切り、鶏手羽先数本、
鶏ひき肉、などどれかを適宜(なくても可)
緑豆春雨、塩胡椒、ごま油、醤油少々

①冬瓜はワタの部分を取り、4センチくらいの大きめの角切りにし
皮をむきます。ワタの部分は種を取り除いて、適宜カットしておきます。
生姜はスライス、葱は10センチくらいを長いまま。
干し椎茸は水で戻さず、そのままを粗く刻んでおきます。
②鍋に水を張り、材料を全部入れて、火にかけます。
③ひと煮立ちして、浮いてきたアクを取り、後は弱火でだいたい15〜20分
ほどコトコト煮るだけです。
冬瓜は火が通りやすいので、煮くずれしないように気をつけます。
味つけは薄味で塩と胡椒、ごま油と醤油を少々。
④春雨を入れる場合はあらかじめ3分ほど茹でたものを、
仕上げに入れて5分ほど煮ます。

画像7

DSCF1389 のコピー

画像4

画像5冬瓜スープに麻婆豆腐のメニュー

画像6中華のつまみと冬瓜スープ




デザイナー、美術家、料理家。イタリアはヴェネツィアに通い、東京においても小さなエネルギーで豊かに暮らす都市型スローライフ「ヴェネツィア的生活」を実践しています。ヴェネツィアのマンマから学んだ家庭料理と暮らしの極意を伝えます。