ヴィーノのある暮らし
ヴェネツィアの食卓にはワイン、つまりヴィーノが欠かせません。
まだパパ・ヴィットリオがいた頃、階下のマガゼン(ヴェネツィアの建物はたいがい1階部分が倉庫兼酒蔵になっている)からその日に飲むヴィーノを持ってくるのは、一家の酒番であるパパの役目でした。
どのヴィーノを飲むかは、料理に合わせるのはもちろん、
その日のお天気や気温しだい、あるいは気分しだい。
晴れた日にはビアンコ、汗ばむような暑さだったらキリリと冷やし、
肌寒いなと感じたらロッソ。
日の高いうちはビアンコ、暗くなった