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珍しくなくても 幻でもなくても イイのだ ~大変フツーの 新しい生活 その241~

今日 スーパーで生栗を見たよ。
おおっ 
いよいよ栗の季節。

オウチで作る 栗モノ といえば 
焼き栗ごはんと栗の渋皮煮。

渋皮煮は 瓶詰めにして 
お正月の栗きんとんにするから
すぐには 食べれナイ
(味見 と 称した つまみ食いはするけど)。

となると 唯一 すぐ食べれるのは
焼き栗ごはん なのだ。

実は 焼き栗ごはん。
フツーの栗ごはんよりも 簡単なの。
香ばしさもプラスされて んまいっ。

栗は 水に浸けて柔らかくする
という作業は なく
栗は 端っこを切り落として
ガンガン焼けば 鬼皮は とれちゃう。
で そのまま 
調味料を入れたごはんと一緒に炊いたら
ハイ 出来上がり なのだ。 

コレを知ってからは 
ずっと 焼き栗ごはんなのだ。

栗には 苦い思い出が ある。
それは 数年前
主人のいる 東京に 
滞在してたときのこと。

このときは ばっちり 栗シーズンだったのだ。 
大阪で ひとりで食べるのも イイけど(笑)
せっかくだから 主人と食べた~いっ。

そこで 考えた。

大阪だと 能勢や丹波のイイ栗が 手に入る。
しか~しっ
東京にいるんだから 
東京でしか 手に入らない栗で 作りたい。

東京でしか 手に入らない 珍しい食べ物が
手に入る トコロ。

そう 築地市場っ。
早速 栗を買いに 行ったんだよ。

築地市場には 何度か来たコトは
あったけど
お寿司を食べるのが 殆どで
いわゆる食材を 買いにくるためには
来たこと なかったんだよね。

食材を求めて 築地市場。
おお~ カッコイイ。

まるで料理人のようだっ
(注:料理は 得意ではナイ)。

築地で 何店舗か 見たよ。
ほほぉ 
さすが関東 茨城県産が
多いんだ。

んん~
産地は違えど 関西と同じようなの
買ったって 意味ないのよねぇ。
せっかく 築地来たんだし。

ヨシ 
そこそこ 栗を沢山並べてるお店で
聞いてみた。

「オススメの栗は ありますか」
すると 店主
あまりやる気がないようで
「コレだと 大きいよ」
ってな感じで すすめられる。

そうじゃ ないんだよなぁ
っと 質問を 変えてみた
「せっかくなので 
 珍しい栗があれば と 思って
 来たんですが」
と 言ったトコロ

おおっ そうかいっと
取り出してくれた栗が 
あったんだよ。

結構 小ぶりで 見たことナイ。
店主曰く
「育て方が 難しく
 生産量が とっても少ないので
 市場に なかなか出回らない
 栗なんだよ~」

おおおおおっ
それそれそれっ
そーゆーの 待ってたんだよっっっ。

大喜びで買い
(名前言われたけど 忘れた)
東京宅へ 戻ったよ。
キッチンで 改めて見ると

ちっさい
(大きめ天津甘栗サイズ)

今まで 栗には 
妥協せず
大粒ばかりを 買ってきたので
ものすごく小さく 見える。

小さい ということは
数を沢山入れなきゃなんない。
数を沢山 ということは
剥くのも 沢山
なんだよね。

うむむ

しかしっ 
珍しいのだ
幻なのだ(盛ってる)

早速
コンロで 焼いてみた。

ところがねぇ。
この栗 ものすごく 剥きにくい。
鮮度が低いワケでは ナイ。
ただただ 
鬼皮が 剥がれづらいのだ。

うううっ

剥くのが難しいわ
数 剥いても 
小さいから 量は少ないわ
もう 大変だった。
どれだけ大変かというと
剥くのに

2時間

2時間 かかったんだよ~。
ちなみに 慣れた 
銀寄(丹波や能勢の栗の種類)は
1時間すら かからない。

下ばっかり向いてるから
首も腰も痛いし
指も熱くて痛い。

しかし 
幻は 大変なのだ
と 根性で 剥ききったよ。

もぉ 疲れ果てて
他のおかずは 何を作ったのかも
忘れたけど
とにかく
焼き栗ごはんは 完成した。

主人 帰宅。

「おかえり~ 築地行って
 (略)すんごい珍しい栗で
 ごはん炊いたんだよ」
「それは 楽しみ」

晩御飯の支度が すんで
二人ども 食卓に つく。

いっただっきま~す

二人とも 一目散に
焼き栗ごはんに ありついたよ。
パクッと ひとくち。

「?」
「?」

もう 一口。
「…………」
「…………」

甘くナイ
ホクホクしてナイ
なんじゃこりゃ

今 思い返せば
店主に
「この栗の オススメの食べ方は」
とか
「焼き栗ごはんに 合いますか」
とか
聞けば よかったんだよね。

もったいない食べ方 しちゃったのかなぁ。

以来。
ワタクシは 銀寄 1択で
ございます。


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