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抱きしめ合える時間

嬉しい時 不安な時 疲れた時 子供達が私の腕に飛び込んでくる 私は彼等をぎゅうと抱きしめ 額にかかる髪をどけてやる なんとも言えない可愛い匂いを 鼻の奥までいっぱいに吸い込むと 身体中が宙に浮かんでいる様な 不思議や安堵感に包まれる 抱きしめているのはこっちなのに 大きな何かに包まれたよう なんの躊躇いも照れも遠慮もなく 何にも邪魔されることなく抱きしめ合えるのは 一体いつまでだろう その時間がどれほど短いことか 今日も余す事なく 目の前の幸せを噛み締めなければ

    • ただ可愛いと言われたくて

      自分の子供たちに今日だけで一体何回、「可愛い」と言っただろうか。 私は自分の両親に「可愛い」と言われ、愛でられた記憶がない。 何一つ不自由もなくとても立派に育てあげてくれたけれど、私はいつも不安だった。 愛されていないんじゃないかと、怯えていた。 無い物ねだりだと言われればそれまでだけど、 ただ一言「可愛い」と愛でてくれたら、また違う未来があったんじゃないかと思う。

    抱きしめ合える時間