
2021/06/06 六本木通りは難しい。
生まれも育ちも千葉県。
そんな自分も六本木に年に2回訪れる事がある。
それはお墓参りだ。
なぜかしらないけど、千葉の人間なのにお墓が東京にある。しかも六本木近く。
もう生まれたときから、ずっとお正月とお盆は必ず六本木に行く。お墓参りって映画とか見ると山とか川のあるようなごつい田舎に行っておばあちゃんとスイカを食べながら、ご先祖様を敬うものと思われる。
が、我が家はお墓参り = 原宿・表参道でちょっと良いご飯を食べて帰るイベントだ。(たとえば、まい泉)
(ここで否定しておきたいのは、我が家はまったく裕福ではなく下の上というようなものだろう。)
千葉から六本木に移動する際、電車 + 高速道路渋滞嫌いの父親によって運転される車で向かい、京葉道路を降りた後は一般道で六本木方面に向かっていた。
溜池から六本木通りに移動すると、首都高の下を右往左往する不思議な道に入って、東京は道がすごいし、それを(今考えればカーナビもない時代に)運転する父親もすごいと思ってた。
時は過ぎ、自分も車を乗るようになったし、住まいは曲がりなりにも東京都。新卒のときの旅行は高速道路代をケチるため、六本木通りも何度か通りそのまま厚木とか箱根とかに真夜中に移動することもあった。
ちょうど今日は荷物を持って渋谷に行く用事があり、車で渋谷に向かった。
東京の東の方に住んでるもんだから、ルートは実家からお墓参りするためのあの道そのものだ。
溜池を左に曲がりが、六本木通りに入る。
が、溜池から左に曲がるレーンが変な位置にあるし、手前に駐停車してる車あるしこれどこから左に曲がるんだ。と毎回焦る。
六本木通りに入ったら入ったで、「これはマリオカートですか?」って思うほど、謎の「ショートカット」が存在する。アイテムに羽根があれば、ジャンプしてひょい!!って、飛べるあのショートカット。
片道3車線だからと油断してると、「渋谷↑ ^^」って向いた看板が突如現れる高架下の謎の道に生えてる。つまり4車線目がいきなりガードレールの割れ目みたいなところに生まれる。
ただこの「渋谷↑ ^^」な道はわざわざ入らなくても、渋谷に行ける。
だけど、目の前の人がヒョイってガードレールの割れ目みたいなところから入っちゃうから、つられて入ってしまう。しかも入ったほうが、信号をいくつかショートカットできてるおおもう。(たしか...)
が、なんの予告もなく割れ目が現れる。ムズ。
しかも六本木通りを何度か通っていると、この謎の「渋谷↑ ^^ ガードレール割れ目ショートカット」の存在を知っているので、この通りに入った瞬間から「どこかに渋谷↑ ^^ ガードレール割れ目ショートカット道がある」という記憶が頭によぎるわけだ。
だがこの六本木通りはそんな記憶をあざ笑うかのように、問題の「渋谷↑ ^^」っていう道の手前に3つほど落とし穴が用意されている。
一つは高速道路の出口。しかもこれの構造がパット見先程の「ガードレール割れ目ショートカット」にまあそっくり。警視庁側もそれを把握しているのか「ここはショートカットじゃないよ!!!」っていう図式した看板を設置している。
必死で運転してるこっちは、「これじゃないのかよおおお」と軽いパニック。
その次に現れるのが、(もうどこ方面かも忘れてるけど)右折専用レーンなのだが、またこれも「渋谷↑ ^^ ガードレール割れ目ショートカット」にそっくり。ここに入ってしまったら終わり。たぶん青山方面に向かってゲームオーバーだ。
前に一度間違えて、その右折専用レーンに入ってしまい涙を流しながら拝むような気持ちで知らない右折をした気がする。
こんな複雑な道、もうカーナビでも太刀打ちができない。
この六本木通りは、大都会の主要道路ということもあり黒塗り高級車がいっぱい走っている。間に挟まれてしまって更に焦る。なんか怖い。
そういう車、「お金持ちってせっかちすぎないか...」ってぐらい速い。
しかもこの六本木通り渋谷から帰るときも許してくれない。
逆方向は「新橋↑」というショートカットが存在する...
しかもやっぱり似たガードレール割れ目ショートカットっぽいところが、手前にいくつもある。
帰りは更に凶悪で、六本木交差点付近まで来るとガードレール割れ目ショートカットにそっくりで一般車も入って走行できそうなまっすぐな道があるのに「タクシー専用」というタクシープールが道のど真ん中にある。
こんなもん前のタクシーにつられて右折したら、死なのだ。
東京は怖い街だとよく言われるけど、道路も怖くてなにも信用ができない。
そんなことを思いながら、結局ビビり倒して「ガードレール割れ目ショートカット」一つも使えずに安全に帰宅した。
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