窓展:窓からはじまる旅
展覧会最終日の2月2日、ようやく行くことができました。
窓の世界 The World of Windows
窓は室内にいる私たちに、四角い枠に囲われた外の世界の眺めをもたらしてくれるもの。絵画もまた、「今ここ」にいるわたしたちに、四角い枠に囲われた「ここではない」世界のながめをもたらしてくれる。
絵画と窓の関係について、600年前の方もそのようにおっしゃっているそうです。
絵画、建築、写真、映像、インスタレーション
「窓」に絡む様々な作品100点以上!(数えていませんが)
建築と絵画の比重が高めでしたが、個人的には思いのほか多く出品されていた写真が面白かったです。高校生のころ、アジェやドアノーなど好んで観ていたことを思い出しました。
《Windows》より(写真)
The pictures capture people who have nothing better to do than look out the window all day.
ニューヨークの移民が多く住む地区。日がな一日することもなく窓から外を見ている人々。内と外、被写体と撮影する人、窓が接点となることで関係性をよりリアルに感じました。
《ピンホールルーム》
ピンホールカメラで「撮影」した20枚の写真からなる大きな作品。
「ピンホール」は小さな穴で、外の世界を忠実に映します。
ピンホール=内と外を結ぶ接点としての「窓」という構図に素直に納得してしまいました。
《沈黙の園》
「内」と「外」を強く意識せざるを得ない。
最後に
美術館を出た後は、建物の「窓」が気になって仕方がありませんでした。「窓」のデザインだけでなく、「内と外の接点」感であれこれ思いを巡らせるととても楽しい。これからも気になると思います。
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