【ブンデスリーガ第30節】ホフェンハイム 4-3 グラードバッハ
■ 2024年4月20日(土) 15:00キックオフ
■ PreZero-Arena (Sinsheim)
土曜日の夜の試合だったのでふつうに見られると思っていたが、遅くまで飲んでしまい、スカパーの配信で追っかけで見ようとしたが通信環境が最悪で、そうこうしているうちに結果を知ってしまって泣いた。
一時はもう大丈夫かなと思っていた降格が現実的にちらついており、アウェイとはいえ勝ち点は必須。前節も試合運びのマズさでBVBから勝ち点を取りそこねており、しっかり切りかえて行きたいが…。
オムリンが太ももに問題ありということで欠場、ニコラスがゴールを守る。オノラもケガで欠場、エングムがベンチとなり、ライツとハックが先発した。福田がベンチ入り。
布陣
ニコラス
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー 板倉 ヴァイグル ネッツ
ライツ プレア ハック
前半
序盤こそ拮抗した立ち上がりに見えたが徐々にホフェンハイムがボールを支配、グラードバッハは自陣で守備に追われる時間が長くなる。奪ったボールを前線に展開して縦に速い攻撃をしかけようとするが、エンジンになるオノラが不在で迫力を欠く。
9分、敵陣エリア前でネッツが引っかけたボールをハックに預けたがシュートは敵GKにキャッチされる。25分にはショートコーナーからハックがクロス、ヴァイグルがダイレクトでシュートするがこれもGKがキャッチ。34分にはプレアがドリブルで持ちあがりシュートを放ったがゴール右へ。
36分、ライツが自陣でボールを失うと、そのボールを素早くつながれ、ゴール正面からシュートされる。これが決まって0-1と先制を許した。つなぐ意識は正当でリスクは承知とはいうもののお粗末な失点だった。
しかし39分、プレアがスルーパスを通し、これを追って裏に抜けたハックがGKとの一対一を制してゴールに流しこみ1-1と同点に。取られた直後に取り返したのは大きく、これで試合の流れをこちらに引き戻した。
その後は膠着したまま1-1の同点で前半を終了。主導権は取りきれておらず、ボールはホフェンハイムに握られているがどちらに転んでもおかしくない試合。リスクを取ってしっかり前に出たい。
後半
後半に入ってもホフェンハイムがボールを支配。48分、CKからの流れでハックのクロスにヴェバーが頭で合わせるがファーに流れる。すると58分、エリア手前でボールを持たれシュートを決められて1-2と再びリードを許す。
62分にはハックのCKにエルヴェディが頭で合わせるがGK正面。64分にはライナーが右サイドを上がり、プレアとのワンツーで深いところに入りこんで角度のないところからシュートを放ったがサイドネット。
66分、自陣でヴァイグルがボールを失い、これをつながれて失点、1-3とリードを広げられる。試合が決まった感のある追加点で苦しい状況になる。失点がどれもミスやボールロストからというのが情けない。
69分、フリードリヒ、ライナー、ライツに代えてスカリー、エングム、チュヴァンチャラを投入。布陣を4バックに変更し、エングムとチュヴァンチャラが2トップになり、ライナーが右、プレアが左のウィングになる4-4-2になったように見えたが前線は流動的。
しかし試合はまだ決まったわけではなかった。78分、右サイドのスカリーが中央にクロスを送ると、ハックが頭で合わせゴール。2-3と1点差に詰め寄る。ドフリーで打たせてもらいきれいに流しこんだ。
さらに89分にはCKがクリアされたこぼれ球をヴァイグルが拾って右サイドのハックに。ハックはほとんど角度のないところからニアを抜くシュートを放ちこれが決まって3-3に。人がいなくても決まらないようなところにボールが飛んだ。
しかし直後の90+1分、ドリブルでエリアの深いところまで入りこまれ、マイナスのクロスをけりこまれて失点、3-4と勝ち越しを許してしまう。90+2分にはネッツと板倉に代えてウルリヒと福田を投入したが追いつけず、結局3-4で試合を終えた。
戦評
1-3からハックのハットトリックで終了間際に追いついたが、アディショナルタイムに突きはなされるという劇的な展開で勝ち点を持ち帰ることができなかった。粘りはしたが一度もリードは奪えておらず、詰めの甘さ、緩さが出た試合となった。
シュート数13-28、CK5-6、ポゼッション41-59と数字的にもホフェンハイム優位は動かず、ハックひとりの踏ん張りで試合としては面白くなったものの、組織として形を作ることができなかった。オノラの不在を感じた。
ボールを持っているときの動かし方などさすがにシーズン通してやってきただけあって見るべきものもできつつあるが、試合運びのつたなさ、失点のお粗末さは変わらず。力負けではない負けをいったいいくつ見せられることになるのか、進歩が感じられない。
守備戦術の落としこみが甘く、というか守備戦術があるかどうかもあやしく、いくらハックが3点取ってくれたところで4点取られたら負けるしかない。3点取って負けたのは守備の問題なのははっきりしていて、対策が「後ろを増やす」くらいしかないのが寂しい。
これでシーズン34試合のうち30試合を終えて7勝13敗10分で勝ち点は31のまま。1試合あたりの勝ち点は1.03まで低下しており、順位は12位のままだが降格圏の16位との勝ち点差はわずかに4。残り4試合を2勝2敗くらいで乗りきらないとマジでヤバい。ここからの対戦はウニオン(H)、ブレーメン(A)、フランクフルト(H)、VfB(A)という並びになっている。
失敗シーズンだったのは十分認識したので降格は勘弁してほしい。いつよくなるかと思ってたら最後までよくならないシーズンなんじゃないか、これは。クラブとしてもう少し早く手を打つべきだったが、やってること自体がそんなにダメではないので難しい判断だったか。残留しても監督の交代は既定路線やな。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「追いついたのに勝ち点1も持ち帰れないことには我々自身腹立たしい思いだ。前半は全体としてがっかりするものだったが、ハーフタイムの結果は我々にとってはまだベストだった。後半はいい形で試合に入れたが、残念ながらひとつかふたつのよけいなミスが出てしまった。失点をしてから我々はしっかり対応し反撃した。我々はこの試合からポジティブなものとネガティブなものの両方を持ち帰ることになった。乗り越えなければならないことがたくさんある」
ホフェンハイムが青だったのでこちらは白のファースト・ユニだった。サード着て気合い入れてほしいわ。
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