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【ブンデスリーガ第33節】グラードバッハ 1-1 フランクフルト

■ 2024年5月11日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

スカパーでリアタイ観戦。いつのまにかもうホーム最終戦。まったく期待外れとなったセオアネ体制だが、この試合に勝てば残留が決まる。というか残留を気にしている時点で失敗シーズンだったことがわかる。最終節に可能性を持ちこしたくない。

ニコラスに代わってオムリンが先発した他は前節と同じ布陣。今季限りでの引退を表明しているヘアマンとヤンチュケがともにベンチスタート。福田はメンバー外に。


布陣

オムリン
フリードリヒ 板倉 エルヴェディ
オノラ ライツ ヴァイグル コネ スカリー
プレア ハック

前半

序盤はグラードバッハが積極的に攻撃をしかける流れに。4分、プレアの落としを受けたコネがエリア外からシュートを放つがGKがセーブ。

9分、オムリンからのフィードを受けたスカリーが左サイドを深くえぐり、マイナスのパスを入れると、ここに走りこんだハックがダイレクトで流しこんでゴール、グラードバッハが早い時間帯に1-0と先制する。ニアを抜くむずかしいシュートを決めた。

その後はヨーロッパリーグへの出場がかかるフランクフルトが前に出る展開となる。なんどかチャンスをつくられるが、グラードバッハは中央をかためゴールは許さない。33分、ハックが奪ったボールを自ら持ちあがりシュートを放ったが敵GKがキャッチ。

すると35分、自陣でのパスをカットされ、ここからの攻撃でシュートを決められ1-1の同点に。今季いったいなんどリードをふいにすれば気が済むのかという既視感のあるシーンで試合はふりだしに戻った。

その後は互いににらみあう時間帯となり大きな見せ場がないまま1-1で前半を終了。後半勝負になるがゴール以降チャンスもほとんどつくれていないのが気になる。勝って残留を決めたいが攻め手がみつからない。

後半

後半は互いに失点を気にして神経質な展開に。フランクフルトがやや優位だがグラードバッハは中央を固めて身体を張る。57分、プレアとオノラに代えてチュヴァンチャラとネッツを投入、スカリーが右ウィングバックにスライド。

59分、チュヴァンチャラが奪ったボールを自らドリブルで持ちあがりシュートを放つが枠におさまらず。絶好のショートカウンターだったが決めきれなかった。チュヴァンチャラのこの日いちばんの見せ場だったがアピールできず。

ともに勝ち点3はほしいが失点はしたくなく、膠着したまま時計が進んで行く。85分、エルヴェディに代えてヤンチュケを投入。さらに88分にはハックとライツに代えてノイハウスとヘアマンを投入。

その後も互いに攻撃をしかけたが大きな見せ場はつくれず。最後は勝ち点を分けあうかたちで試合終了、ホーム最終戦を1-1で終え、グラードバッハは3試合連続の引き分けとなった。

戦評

序盤に先制したのはよかったがあとが続かず、前半のうちに追いつかれると、後半はリスクを嫌った試合展開となり勝ち点1を得るにとどまったが、残留争いのウニオンがケルンに負けたため勝ち点差が4となり、グラードバッハの残留が決まった。

シュート数6-17、CK2-8、ポゼッション44-56と主導権を握っていたとは言いがたく、全体としてはあまり盛り上がりのない淡々とした試合だった印象。パッとしないまま緩やかな下り坂を歩き、気がつくとずいぶん底に近いところにいた今季を象徴するような試合。

個々にはもちろん頑張っているし、意図の見える攻撃もあるにはあるが、全体を統合するモメントが弱いというか、手なりで戦ってダメなら仕方ないというか、進歩とか成長というものが感じられないシーズンだったし、この試合もそうだったと思う。

まだ来週アウェイでのVfB戦が残ってはいるものの、残留を決めてひと息つくようなシーズンになってしまったのは本当に残念。メンバーはそれなりにそろっていると思うが、セオアネ監督という選択が正しかったのか疑問だ。なにも残らなかったシーズンというほかない。

33試合を終えて7勝13敗13分で勝ち点34、1試合あたりの勝ち点が1.03で降格を免れたのはラッキーでしかない。33試合して7勝しかできず、勝ち点30台でシーズンを終えるとかちょっと思っていたのとかなり違う。課題ははっきりしていたのに改善できなかったのはマネジメントの責任だ。

このオフにどう立て直すのか、これならまだダニエル・ファルケを留任させた方がマシだった。エバールが去ってひとつの時代が終ったことを実感、それに代わるビジョンが見えないのがつらい。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「我々はたくさんのエネルギーを注ぎこんで試合に入った。先制のゴールはうまく行ったし、自信を与えてくれた。しかし遅くとも同点にされるころまでには、あまりに受け身になり守備に追われてしまった。パトリック・ヘアマンとトニ・ヤンチュケは模範的なキャリアを歩み、ボルッシアにたいへん多くの貢献をしてくれた。それにふさわしいお別れができたのはそれに値することだった」

試合後には二人に対するセレモニーがあったが、それだけに勝って終わりたかった。ホーム最終戦だったが来季のユニのお披露目はなかった。

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