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【白血病】2023年8月29日の生存報告

 まだまだ治療は始まっていない。金曜日に行った骨髄検査の結果が出てないからだ。まぁ土日は休みだしそんなもんだろうと今のうちにやりたいことをやっている。副鼻腔炎もだいぶ落ち着いてきたし、治療が始まった副作用が出始める前に体を動かす癖をつけ直しておこう。

▶体調の変遷

▷血球推移


【8月29日追記】
 8月24日、29日の採血結果がまとまって返ってきた。血球の値は白血球の値が再び基準値を下回り、好中球の割合も減少してしまった。その他は大体同程度の水準を推移している。
 肝臓の数値は相変わらず高止まり。おそらくは副鼻腔炎に対しての抗生剤と体の相性ではないかと思うので、抗生剤を変更して様子を見てみる。


 本日も採血を行ったがまだ結果が返ってきていない。個人的な感覚としては、体調も落ち着いてきたので基準値を超えていた値もある程度は戻ってきたのではないかと思う。しかし、骨髄検査の結果が中々わからないという状態は少し心配になる。おそらく問題はないのだろうが報告がないとどうしても悪い方向へ頭が働いてしまう。

▷体調の変化

①粘膜障害、味覚障害
 相変わらず唾液が少ない気がするこの頃。唾液分泌マッサージはまだ明確な変化が生まれていないので、これからも継続して行っておこうと思う。

②吐き気
 もうほぼなし。

③皮疹
 顔、特に額の周辺がカサカサになるが、それ以外はだいぶ落ち着いてきた様子。

④爪の剥がれ
 爪先が細かく割れたりはしているが、ほぼ問題なし。

▶雑記


【8月29日追記】
 骨髄検査の結果が返ってきた。『寛解』状態を維持することができていた。ただ、フローサイトメトリー検査の内容を確認したところ、ちょっと怪しいなぁというものが微量ながらあったとのこと。そのモノ自体も骨髄性白血病のものに近いモノだろうということ。
 7月時点で先生と話した際に「放置すれば秋には再発するだろう」という見立てが的を得ているなと感心した笑

 肝臓の値と副鼻腔炎の様子を見るため、金曜日に治療を開始する予定となった。それまでに少しでも体を整えていきたい。


 骨髄検査の結果が出ていなかったので治療が開始しておらず、まだまだ大部屋在住。どうやら今回は抗がん剤に加えて飲み薬での治療になる様子。これまでは点滴での服用が基本だったので、飲み薬による治療は維持療法以来かな?維持療法は入院治療と比較すると軽め?の抗がん剤による治療だったが、それでも副作用に嫌気がさしていたので、今回の飲み薬による治療も飲むのが嫌になったりしないかちょっと心配。

▷ドナー探し

 妻と再移植について話をしている中で、「次の移植は、もともとの白血球の型(HLA)でドナーを探すのか、それとも最初の移植でいただいたドナーのHLAで探すのか、どっちなのだろう?」という話がでた。自分が行う移植は造血幹細胞移植という移植方法であり、患者の負担を減らすため、(ハプロ移植を除く)8枠ある白血球の型がすべて一致、もしくは7/8が(病院によっては6/8の場合もあるが)一致していることが前提となる。

 自分はこのHLAが珍しく、昨年の移植のために骨髄バンクでドナー候補者を探した際には条件に適合する方がいなかった。幸運にも親族でハプロ移植に適合する方がいらっしゃったものの、そうでなければ移植自体を受けられない可能性もあった。

 そこで気になるは今回のドナー探し。移植を行いドナーさんの造血幹細胞が生着したのであれば、体内のHLAもドナーさん由来の型に変わっているのでは。その新しい型でドナーを探すようになれば、適合する方がいないという状態も改善するのではないかと考えた。

▷HLAの変化のイメージ

 実際に先生に聞いてみたところ、結論としては『ドナーを探す際のHLAは本来のHLAで適合するドナーを探す』というものだった。どうしてだろうと聞いてみた内容を下図で示す。

 大体こんな感じ。
 健康な状態では血液と、それを受け入れる身体のHLAの型が完全に一致している。元々そのような状態で生まれてきたので当然と言えば当然。なのでこの状態では拒絶反応が出るようなこともない。
 そして移植時、体がドナーさんの血液(造血幹細胞)を受け入れやすくするため、前処置という行程を踏む。これによって体内の血液はその造血機能をなくし、新しい血液が根付きやすくなる。
 生着し、移植が終わった後は体の元々のHLAと、新たな造血幹細胞により造血されるHLAにずれがある。これにより体の異常とみなし、ドナー由来の血液が防衛反応をとることをGVHD、もしくはGVL効果と呼ぶ。ただし、このGVHDが重篤化することで患者が死亡することもあるため、薬などで徐々に慣らしていく行程が必要になってくる。

 これが造血幹細胞移植の前後のHLAの変化のイメージとなる。つまり新しい造血幹細胞を受け入れる身体のHLAは変化したわけではないし、2度目の移植の際には最初の移植で受け入れたドナーの造血幹細胞を再び破壊することになる。よってドナーとの適合が重要なのは身体本来のHLAとなる。平たく言えば、受け皿と新しい水の相性が大事で、捨てる水と新しい水の相性は関係がない。ということのようだ。

 冷静に考えれば確かにその通りだった。まだまだ勉強が足りないなぁと思う反面、こんな感じでイメージできる程度には治療を理解できているんだなぁ自分は。と感心できた笑

 というわけで、今回もドナー探しには苦慮する可能性がある。前回ドナーになってくれた方は2度もドナーにはなれないそうなので、骨髄バンク、もしくは臍帯血バンクで適合するものが見つかるのを待つようになる。


 とはいえまずは目の前の治療が優先。
 副鼻腔炎も治まってきたし、病院内は温度がある程度一定に保たれているのでウォーキングや筋トレでもやしのように細くなってしまった身体に喝を入れていかなければならない。頑張っていこう!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!