「夜明けのすべて」を観て

◎ネタバレ含みます。

電車に乗れないシーン、部屋で衝動が抑えられないシーンきつくて、感情移入しすぎて、自分の呼吸がうまくできなかった、あの日、あの時間を思い出すから、あぁこれはもう無理だと、やめよう。帰りたい。もう出ようかと思った。
今日はせっかくのオフで幸せな気持ちになりたくて映画に来た日だったのに。

けど、真ん中に座っちゃってるし、お金払ってるし、皆んな良いって言うし、仕方ないからドキドキしながら観てた。
端に座ってたら出てたかも。
映画館じゃなかったら絶対止めてた。

けれど最後に観終わって心に入ったのはお日様のような暖かくて柔らかいともしび。
最後まで観れてよかった。



人は優しい、優しいよね。
優しくなれる映画。

先輩がカフェで泣いたシーンで泣いた。

プラネタリウムの台詞、「夜があるからその暗闇の広さに気づく」「感情に関係なく夜は必ず明ける」たぶんそんな感じの台詞。ちゃんとは覚えてないけど、すごく良かった。もう一度聴きたい。

2人が歩く夜道の後ろでバイクのヘッドライトが通るシーン、エンドロール前にお母さんと子どもが手を繋いで歩くシーン、好きでした。

もう最後なんて目を閉じてしまってた。じーんと浸っていたかった。

観終わった後マフラーで顔を埋めて、外へ出て歩いても心が持っていかれてて、イスに座ると隣から中高生の女の子2人があの子可愛いよねぇ、かっこいいよねぇなんて会話が聞こえてきて、現実に引き戻してくれた。



明日に寄り添うお話だと思った。
次の日の朝の日差しが違って見えた。

人に気を使いすぎるの疲れるよね。
すごくわかるなぁと思いながらそれもきつくて、観てました。
PMS、私は落ち込む方だから、怒りっぽくなる方がまだいいじゃんって思ってたけどそんなの当たり前にキツさがあるわけで、私もたぶん観た後の方が優しい人間になれた気がする。知らないよりは知っていた方が優しさだよね。
たぶん怒りっぽくなる方がマイノリティなのかな?私が違うから目を向けれてないからかもしれないけれど、一般的に悲しいの方が多い気がする。だからこそ怒りっぽくなるを描いたのかなと思ったり。

生きるのがきつい。でも死にたくない。

優しさ、常に助けを求めてる人を助けられるわけではない。いくらその人を大好きでも。
けどあなたを思ってるよ、その気持ちは忘れないでいてほしい。
と他の人には思えるけど、自分にはきついとき思えないわけで。
友達が歌ってくれた歌で「あの子が生きてるそれだけで幸せ」と歌ってくれて、それは生きる理由になった。
「生きる」私は漢方を飲み始めて希死願望が消えた。時々ふって生まれるけど基本的にはない。
それと友達が隣の部屋にいるのも大きいな。
調子も整ったし外に出る習慣もついて行動できて良いサイクルができた気がする。
良い薬も大事。そして人も大事。
お互い様だからたくさん迷惑かけて良いと思う。
死にたい気持ちを否定はしないけど。苦しい気持ちはどうにか解消できるように、そんな行動をできる限りして欲しい。泣いてばっかりじゃ辛いよね。お話聞いてもらうことも必要。
私もできる限りそうできるようにしていきたい。



またいつか、観たいかな。
初めのシーン今はいいかな笑


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