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日記240607呆然、滔々

孤独と人生の長さについて考えていました。一日の長さに呆然としているのに、人生といえばこれから何十年もあるというのでした。それだけの時間があれば人と疎遠になるには十分で、何度も友達を作っては別れては再会しては新しい友達を作ってはを繰り返さなくてはならないようでした。それはとても疲れることでした。いまいる友達とずっと一緒にいたいと思いました。電車に揺られていました。ふっと遠くまで運ばれてしまいそうな、気づいたら目的地を通り越して知らないとこまで行けそうな、そんな不安定さが好きです。昨日薬局が閉まっていて薬を受け取れなかったので今日こそはと電車に乗っています。昨日閉まっていたのだから今日も閉まってるかもと思って、無駄足はとても嫌な気持ちになるので、そうではないことを祈りながら座席に座っていました。幸い薬局は開いていました。薬局のお兄さんはテレビでよく見る芸人のお兄さん(名前は覚えていません。名前なんてただの記号でしかないのに、それが抜け落ちるだけでここまでぼんやりとしてしまう)と似ています。頓服薬は余っているので今回は処方されませんでした。死にたくなったとき、死のうとする前にそれを飲めばいいのに、そういうときはよくなることより消えてしまうことに執心してしまうから飲めるわけなく、余ります。morgenさんというYoutuberさんがいます。彼女は一人で楽しむことがとても上手くて、彼女を見ていると寂しさが紛れます。彼女は自分の意思で高校も大学も辞めてしまったらしく、自分の頭で自分の脚で自分の人生を歩いているように見え、とても眩しく思いました。夏が来るのを恐ろしく思っています。夏は、特に消えたくなる季節です。蝉の声が、巨大な青空が、陽炎が、日の光が、人の音が、僕の存在をどんどん小さくしていきます。夏は怖いです。今日はこれからバイトがあります。一週間バイトを休んで、バイトへの印象が薄くなっているので、それほど恐れてはいません。また、バイトに出て、バイトというものを思い出して、また嫌いになるのだと思います。夏が来ます。そうこうしているうちに冬が来て、また新たな夏が来ます。そうやって大学生が終わります。たけのこの里を買いました。この、たけのこの里に意味はあるのか。三年後、覚えているのか。ないも同然のたけのこの里が消費されていく。表面のチョコレートが溶け、どこかに消えていく。

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