20歳の自分へ
季節の変わり目、当時20歳の私は、いかがおすごしでしょうか。
残念ながら2024年の東京にはすでに四季がなく、大変過ごしにくい夏冬を繰り返すバケモノのような気候が続いています。
あなたはこれから25歳にかけて、人生の冬に突入します。
疫病は流行るし、大学の休学タイミングをミスって無意味に5年卒業になりますし、恋人には振られ、仕事も思うようにいきません。
かつて大人に言われた「死んだ方が楽な人生」という言葉が呪いのように自分についてまわります。その度に、尊敬する臨床心理士さんの言葉「苦しみには持続性がない」という言葉にも救われます。
自分の信じて進んできた道が間違っていたかのように感じることがありますが、幸運なことに、25歳の春にとても素敵な人たちと出会い、今までで一番心躍る経験を積ませてもらえます。今まで自分が頑張ってきた全てが跳ね返ってくる、ひとり伏線回収、ひとり『スラムドック$ミリオネア』のような期間です。スラムドック$ミリオネアといえば、インド映画ですよね。私が初めてスラムドック$ミリオネアを見た時、インド映画の概念が崩されかけました。インド映画といえば、とにかく踊る。恋して踊る。泣いて踊る。でも、スラムドック$ミリオネアは、踊らないんです。シリアスかつ軽快な物語の展開で始終惹きつけられました。踊らないインド映画ってあるんだ、めちゃくちゃ面白かった!と思ってエンディングを見たら、スラムドック$ミリオネアの出演者全員で踊りはじめました。人生って多分そんなことばかりです。
話を自分語りに戻すと、2024年2月から3ヶ月間、あなたはセブでデザイン講師として働くことになります。その期間は、生徒に真剣に向き合う期間、デザインに真剣に向き合う期間、自分の人生に対する態度を改めて見直す期間だったり、自分にとってとてつもなく大きな意味を持ちます。
本当に生きててよかった。
25歳の私はそう思ってます。だから20歳の私は安心して努力してほしいです。
隙あらば自分語り。私の悪い癖です。
ここからは、2024年2.3.4月に、モンアカで私に関わってくださったすべての人に、特大感謝を込めて文章を書きます。
お手紙やっと読めました。私のために時間を使ってくれて、本当にありがとう。デザインやセブでの生活を通して、私は皆さんになにかしてあげることができていただろうか?と考えましたが、ただ一緒に遊んでいただけのような気がします。
皆さんとすごしたこの3ヶ月間があまりにも楽しかったので、私はモンアカに正式にjoinすることにしました。ほんとに、皆さんのおかげです。
皆さんが今後どこにいても、私は皆さんの心と体の健康/成長を願っています。絶対また会いましょうね。
本当は一人一人にLINEでメッセージを書いていたのですが、これを送ってしまったらあまりにも『最後』感が出てしまうので、送信するのをやめました。また会うので、最後ではないですしね。
またフィリピンで、日本で会いましょう。元気でね。
Buti Nalang May takbuhan
Umabot paman kahit saan!
Kasamang maaasahan
Buti Nalang Buti Nalang...
2024.5.6
今田桃香