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サンプル記事ー川越観光スポット|神社仏閣巡りで大人旅!食べ歩きだけじゃない魅力を紹介

川越といえば、江戸時代から続く蔵造りの町並みが印象的で、テレビやSNSでも多く取り上げられる人気の観光地ですよね。

最近では、インスタ映えするスイーツやスポットがたくさんあることから、
「川越はインスタ女子が集まる場所でしょ」「カップルや若い観光客が多そうで行きづらい」と思っていませんか?

でも、川越は食べ歩きだけではないんです!
川越にはたくさんの歴史あるお寺や神社があり、御朱印を集めながら回るのも一つの楽しみとなっています。

今回は、現在も川越で働いているわたしが、おすすめの神社仏閣をご紹介します。
食べ歩きにはそこまで興味がない方や、お寺や神社巡りが好きな方、少し大人な観光をしたい方は、ぜひ最後まで見ていってくださいね。



歴史ある城下町 小江戸川越

まずは、簡単に川越の歴史を紹介します。
神社仏閣巡りや旅行に行くときは、その場所の歴史を少しでも頭に入れておくと、その後の観光での面白さが変わってきますよ。

川越の歴史は、河越城が建てられたことから始まります。
河越城は、室町時代1457年に扇谷上杉持朝が古河公方に対抗するために太田道真・道灌に築かせた城です。
その後、江戸時代に徳川の手中に収まります。

1638年の大火災を機に、当時の川越藩主、松平信綱によって河越城と城下町が整備され、その時に新河岸川と川越街道も整えられました
これによって、川越と江戸は密接につながり、江戸の文化や芸能、学問が川越の町に広められました

また、川越は新河岸川での舟運で、農産物などを江戸に送っていたことから、「江戸の台所」とまで呼ばれるほど、栄えていたのです。

実は、現在わたしたちが見ている町並みは、明治時代の大火のあと再建されたもので、その際に火事に強い蔵造りの建造物にしたといわれています。
つまり、大火があったからこそ、蔵造りの町並みは生まれたのです。

では次に、そんな川越とともに歩んできた歴史ある神社仏閣を紹介します。まずは、メインとなる蔵造りの通りから徒歩で行きやすいところをご紹介していきますね。


蔵造りの通りから徒歩5分以内!おすすめの神社仏閣

・連馨寺

御朱印有り/連馨寺(バス停)からすぐ

バス停の連馨寺で降りるとすぐ、お堂へとつながる道と石造りの山門が目にとまります。
その先には五色幕が掛けられた立派な本堂があります。

連馨寺は室町時代(1549年/天文18年)に建てられた浄土宗のお寺です。1602年には、浄土宗の信仰が篤かった徳川家によって、関東十八檀林の一つとされ、いわば幕府公認の学問所となりました。

ご本尊は阿弥陀如来ですが、ほかにも呑龍上人、おびんずる様、福禄寿神などをおまつりしています。

呑龍上人は各地を旅しては干ばつの村を救ったり、貧しい家庭の子どもを預かって育てました。こういった福祉的な活動から、生き仏様と呼ばれ人々に愛されてきたのです。
参拝すると、安産や子育てのご利益があり、また、人々の願いを叶えてくれるとされています。

毎月8日は縁日で「吞龍デー」とよばれ、フリーマーケットや出店など、様々な催し物が行われます。縁日の日に行ってみるのもいいかもしれませんね。

賽銭箱の横には真っ赤なおびんずる様像があります。
おびんずる様は十六羅漢の第一人目で、神通力が使えたと言われています。

触った場所がよくなるといわれ、参拝者から人気のある仏さまです。
病気の箇所をなでると治り、頭をなでると頭がよくなるといわれています。

また、連馨寺は川越七福神巡りの第五番目の霊場です。七福神のうちの一人、福禄寿神をおまつりしているからですね。

福禄寿神という名前には、「福」は幸福、「禄」は財宝、「寿」は長寿を表しているといわれています。昔の人々は、この三つを幸せの条件と考えてきました。
お参りすると、これらのご利益が得られるかもしれませんね。

七福神巡りをする方は、第五霊場の連馨寺を訪れたあとは、第六霊場の見立寺へ。連馨寺からは徒歩10分ほどでたどり着きます。

連馨寺 参道


・熊野神社

御朱印有り/連馨寺(バス停)から徒歩1分

バス停の連馨寺で降りて、少し歩いたところにあるのが熊野神社です。
入口にはたくさんの提灯がつるされていてインパクトがあります。
その提灯に刻印されているのはすべて、熊野神社の象徴とされる八咫烏です。

こちらの神社は、安土桃山時代(1590年/天正18年)に紀州の熊野神社から分祀された分社です。

御祭神のなかに伊弉諾命と伊弉諾命の夫婦神がまつられていることから、縁結びの神社として知られています。

敷地内にはほかにも四つの神社があるので、それぞれ回ってみるのもいいかもしれません。

そして、熊野神社に行ったらぜひもらいたいのが御朱印です。背景の台紙の色と文字が選べる御朱印や、切り絵の御朱印など、とにかく種類豊富です。書置きのものと直書きのものもあるので、社務所で確認してみましょう。

熊野神社のシンボル、八咫烏をモチーフにしたおみくじも可愛らしいです。
運試しの輪投げや、参道の横には足つぼロードもあります。

神社やお寺は格式高く、近寄りがたいというイメージがあるかもしれませんが、熊野神社はとても親近感のある空間です。
様々な工夫で身近な存在に感じさせてくれています。


・薬師神社

御朱印なし/一番街(バス停)から徒歩1分

川越といえば時の鐘ですよね。時の鐘の下をくぐると、奥にあるのが薬師神社です。

もともと「瑞光山 医王院 常蓮寺」という、薬師如来をご本尊とするお寺でしたが、神仏分離令によって薬師神社となりました。
神社となってからも御祭神として大己貴命、少彦名とともにまつられています。

病気平癒に良いといわれ、特に目に効くと言われています。「め」とデザインされた鮮やかな絵馬も面白いですよ。

奥には、稲荷神社もまつられています。
こちらの稲荷神社では出世や合格のご利益があるとされています。
薬師神社と合わせてお参りするのもおすすめです。

また、時の鐘は今でも一日4回、鐘が鳴らされています
タイミングがよければ、「すぐ頭上で鐘がなる音を聞きながら、拝殿で手を合わせる」なんていう風流なこともできるかもしれません。
時の鐘に訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。

薬師神社 拝殿


・見立寺

 御朱印有り/札の辻(バス停)から徒歩5分

菓子屋横丁から歩いてすぐにある見立寺は、室町時代後期(1558年/永禄元年)に建立された、ご本尊を阿弥陀如来とする浄土宗のお寺です。
布袋様もおまつりしているため、川越七福神巡りの六番目の場所となっています。

菓子屋横丁のすぐそばにありながらも、喧騒から離れられる静かな場所です。
川越といえば、観光客でにぎわいを見せる蔵造りの通りが印象的ですが、ひっそりと佇むお寺に参拝するのも、また、風情を感じられていいですよ。

境内では、赤穂浪士の一員・矢頭右衛門七の妹の墓や、念仏行者の徳本上人が見立寺を訪れたことを記念した碑も見られます。
また、にっこりと微笑む布袋尊像にも癒されます。

七福神めぐりを目的に観光される方や、観光に疲れたころ、静かなところで過ごしたい方におすすめです。


・長喜院

御朱印なし/一番街(バス停)から徒歩1分

蔵造りの通りのちょうど真ん中あたり、陶舗やまわの手前の路地を曲がると、長喜院へと続く石畳の道があります。
その先に見えるのは木造の山門です。

落ち着いた佇まいが、厳かな雰囲気を漂わせます。通りのにぎやかさとは打って変わった空気に思わず目を奪われます。

長喜院は鎌倉時代後期(1550年/天文19年)に建てられた曹洞宗のお寺です。観光向けのお寺ではないので、御朱印やおみくじなどはありませんが、参拝や境内の見学はできます。静かで心休まる場所です。

境内の見どころは苦行釈迦像です。
ブッダが悟りを開く直前直後の姿を現したもので、筋や肋骨が浮き出ている様子が修行の過酷さを物語っています。
ここにある像は、ラホール美術館(パキスタン)にある「苦行の釈迦像」の原寸大レプリカです。

また、胎児や小児を守る仏様がまつられています。
そのためか、同じ敷地内に幼稚園があり、境内には子供たちの声が聞こえてきます。
観光地のど真ん中でも、そこで暮らす人々の日常があることを感じさせてくれる場所です。

苦行釈迦像



川越に来たなら行くべき!定番の神社仏閣

では次に、メインの通りからは少し離れてしまいますが、川越と言えばここ!という有名な神社仏閣を紹介していきます。

・川越氷川神社

御朱印有り/喜多町(バス停)から徒歩7分

氷川神社は、蔵の町通りから徒歩15分ほどの場所にあるので、ご高齢の方や歩き疲れた方はバスで最寄りのバス停まで行くのがおすすめです。

風鈴のトンネルや、鯛みくじがSNSで有名な氷川神社ですが、実は約1500年も前に建てられた歴史ある神社なんです!
室町時代に河越城が築城されてからは、川越城下の総鎮守として、藩主たち(太田道真・道灌など)からあつく信仰されてきました。

御祭神は、素戔嗚尊、その妻の奇稲田姫命、この二神の子大己貴命、奇稲田姫命の両親の脚摩乳命と手摩乳命の五神。
これらの神々が家族であり、また、夫婦神が二組あることから、家庭円満のご利益や、縁結びのご利益があるとされています。

また本殿には、江戸彫りと呼ばれる緻密で見事な彫刻が施されていて、県の重要文化財に指定されています。
江戸時代の名工が手掛けた、木の良さをいかした関東特有の彫刻です。
お参りした際は、ぜひ細部まで見てみてください。

他にも、勝海舟が筆をとった大鳥居の扁額や、樹齢600年を超えるご神木、22社の摂社などがあり、敷地内をめぐっているだけでも由緒ある場所だと感じられます。

それから、やはり川越氷川神社といえば、カラフルな鯛みくじや、風鈴のトンネルなどのSNS映えポイントも気になりますよね。

鯛みくじは、季節ごとに期間限定色がでたりしています。
水色や、薄紫などの淡い色がとても可愛いので、ストラップとしてバッグに吊るすのも素敵ですよ。
鯛みくじは持ち帰れるので、ぜひやってみてくださいね。

夏は風鈴のトンネルが圧巻です。
ガラスでできた風鈴は、透明感があって見ているだけでも涼しさを感じられます。
風が吹くと軽やかな音色が境内に響きわたります。
浴衣を着て写真を撮るのも趣があっていいですね。

つい夢中で写真を撮りたくなるほどきれいな場所ですが、あくまでも神様のお住まいで参拝客が訪れる場所です。写真を撮る際はほかの方に迷惑にならないよう気を付けましょう。

氷川神社 絵馬のトンネル


・喜多院

御朱印有り/喜多院入口(バス停)から徒歩10分、川越駅から徒歩22分

喜多院といえば「徳川家光公 誕生の間」「春日局 化粧の間」をよく耳にしますよね。こうした重要文化財が喜多院には数多くあります。
では、ざっくりと喜多院の歴史を振り返りながら、見どころも紹介していきますね。

喜多院は天台宗のお寺で、創建は定かではありませんが、奈良時代からとも推測されています。
鎌倉時代には、平安時代の立派な高僧慈恵大師様をおまつりしました。
このころから、喜多院は関東の天台宗の中心的場所でした。

慈恵大師は、観音様や不動明王そのものとも考えられていて、大師と合わせて三つの顔を持つと考えられてきました。
そのため、現在本堂となっている慈恵堂でお詣りすると、一度に三方にお祈りできます。
 
そして江戸時代には、徳川家康のブレーンとも呼ばれる天海僧正が、お寺を再興して喜多院を関東天台宗の本山とし、自身も喜多院に居住しました。

しかし1638年(寛永15年)に川越は大火に見舞われ、山門以外のほとんどが全焼してしまいます。
すかさず家光が再建に取りかかります。その際に江戸城の一部を移築させたため、現在でも「徳川家光公 誕生の間」や「春日局 化粧の間」として、喜多院に残ることになったのです。

重要文化財は拝観料500円(2024/5/14時点)で見学できます。ぜひ入ってみてください。当時の人々の生活を身近に感じられると思いますよ。
 
他にも家光が天海没後に、天海のために建てた慈眼堂もあります。
慈眼堂は古墳の上に建てられていて、近くには他にも、日枝神社古墳や、三変稲荷神社古墳などの古墳時代の遺跡がいくつかあります。
ついでに見てまわってはいかがですか。
 
また、日本三大羅漢の一つと呼ばれる五百羅漢像も見どころの一つです。
全部で538体の羅漢様が表情豊かに鎮座しています。
一つ一つ異なったお顔をされていて、つい時間を忘れて見入ってしまいます。
自分のお気に入りの羅漢様を見つけるのも面白いかもしれないですね。
 
また、喜多院は大黒天もおまつりしているため、川越七福神巡りの第三霊場となっています。
七福神巡りをされる方はぜひ行ってみてください。
第二霊場の天然寺からは徒歩15分ほどでたどり着きます。次の成田山川越別院へは徒歩2分です。

五百羅漢像



小江戸散策に行く前に知っておこう!

・最寄りのバス停

これまで紹介してきた観光スポットは、どれも「川越駅」「川越市駅」「本川越駅」からは少し距離があります。

徒歩でも行けなくはないですが、メインの蔵造りの通りにつくまでに15分~25分ほどはかかるので、バスを使うのがおすすめです。
そこでよく使うバス停をご紹介します。
名前を覚えておくと観光するのに便利ですよ。

まず、「神明町車庫行き」や「八幡団地行き」などが蔵の町を経由する主なバスです。これらのバスに乗ったとして説明していきます。

川越駅を出発したバスは本川越駅を経由して、蔵の町に向かいます
本川越駅を出たあと、蔵造りの通りで止まるバス停は、手前から、「連馨寺」「仲町」「一番街」「札ノ辻」です。

※ちなみに川越市駅からはバスはほとんど出ていません。
仮に川越市駅から行くとすると、まず本川越駅まで歩いて、さらにバスや徒歩で蔵の町へ、という流れになります。
少し段階が増えて手間な感じがします。

ただし、「蔵の町までは徒歩で向かう!」という場合は、川越市駅からはそれなりに早いです。(といっても15分はかかります。)
バスで行きたい方は、同じ東上線の一つとなりの駅、川越駅で降りたほうがスムーズでしょう。

本川越駅を出て、蔵造りの通りに入る直前のバス停が「連馨寺」です。
このあたりから、お店や人も増えてきますが、いわゆる蔵造りの建造物群はもう少し先です。

次の「仲町」から、蔵造りの建造物が軒を連ねるにぎやかな商店街に入ります。ここで降りて、手前から奥に向かって観光するのも一つの回り方です。

その次の「一番街」蔵造りの通りのちょうど真ん中あたりで、時の鐘に一番近いバス停です。
そして一番奥が「札ノ辻」。ここが蔵造りの通りの端になります。

「札ノ辻」から少し歩くと菓子屋横丁があります。
先に菓子屋横丁に行ってから、一番街、仲町と手前に戻ってくるのも一つの手ですね。

「仲町」から「札ノ辻」の間はおよそ500mなので、行ったり来たり、のんびり歩きながら観光できます。

バスの本数も多いので、帰る際もその場所から一番近いバス停に乗れば駅まですぐ戻れます。


・お得なフリー切符

ここまで紹介したように、川越観光にバスは欠かせない交通手段です。
氷川神社や、喜多院は蔵造りの通りからも距離があるため、あちこちめぐるにはフリー切符があると便利です。

東武鉄道や西武鉄道から、電車とバスがセットになった一日乗車券が販売されています。
各鉄道沿いの駅から、川越駅(または川越市駅)間の往復切符が割引になるのと、小江戸川越の名所を回るバスの一定区間が乗り放題になっています。

川越の一部の飲食店や各施設で割引サービスなどの特典も受けられるので、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

小江戸川越クーポン | お得なきっぷ | 東武鉄道公式サイト (tobu.co.jp)
小江戸・川越フリークーポン:西武鉄道Webサイト (seiburailway.jp)


・仲町観光案内所

川越散策をするのにパンフレットやマップがあると、さらに便利で楽しいですよね。仲町の交差点のすぐ近くの仲町観光案内所では、パンフレットがもらえます。
また荷物の預かりもしてくれるので、最初に訪れてみるのがいいかもしれません。
 
こちらも蔵造りの建物でもともと呉服店だったこともあり、とても雰囲気があります。
案内所に入るだけで当時の建物の見学ができるのもいいですね。

建物の中を通ってそのまま裏から出られて、裏側は蔵造りの町並みに続いています。
 
何か知りたいことがあるときや、回り方の計画を立てたいときなどに、ぜひ行ってみてください。スタッフの方が丁寧に教えてくれますよ。


まとめ

いかがでしたか? 川越の歴史から、観光スポット、バス停やフリー切符についてご紹介してきました。食べ歩き以外の魅力が少しでも伝わればうれしいです。
みなさんも、ぜひ川越で神社、お寺巡りをしてみてはいかがですか?


【参考】

観光スポット | カワゴエール (kawagoe-yell.com)
小江戸川越七福神めぐり(霊場会公式サイト) (kawagoe.com)
蓮馨寺| Home (renkeiji.jp)
縁結びの神様 川越氷川神社:安産、お宮参り、戌の日 (kawagoehikawa.jp)
川越大師 喜多院 (kitain.net)
川越 熊野神社 - 開運・縁結び・厄除け祈願|川越 熊野神社|埼玉県川越市 (kawagoekumano.jp)
小江戸川越クーポン | お得なきっぷ | 東武鉄道公式サイト (tobu.co.jp)
小江戸・川越フリークーポン:西武鉄道Webサイト (seiburailway.jp)
「小江戸」「江戸の台所」と呼ばれるのはなぜ? 川越城(1) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (asahi.com)


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