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3分で読める本日の注目ニュース(2024年6月11日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・東証プライム上場のエレベーター大手「フジテック」(滋賀県彦根市)が、国内で計上すべき所得を海外子会社に移したとして、大阪国税局から2023年3月期までの4年間に計約20億円の申告漏れを指摘されたことが10日、分かった。追徴税額は約6億円で既に納付済み。同社が明らかにした。

 同社IR担当は「適正に処理していると考えていたが当局との見解に相違があった。協議の結果、修正申告を受け入れた」とコメントした。

 同社によると、海外子会社から徴収しているロイヤルティーの料率に関して指摘を受けた。国税局は、料率が低いとして国外への所得流出を防ぐ「移転価格税制」を適用したとみられる。

芸能ニュース

・俳優、芸人、アイドルなど芸能人向けのセカンドキャリア支援サービスの立ち上げが相次いでいる。人材サービスのギグワークス傘下のグリーンライト(東京都港区)は5月から芸能人のセカンドキャリア支援を始めた。放送作家の秋元康氏らも共同出資している。

 面談で本人の希望やスキルを聞き取り、求人紹介や面接対策の助言をする。ビジネスマナーやパソコン操作を学ぶリスキリングの場も提供するという。「企業からの問い合わせは来ている」(同社)。テレビCMなどを手がける「エイスリー」(同渋谷区)もセカンドキャリア支援に乗り出している。

 俳優として32年のキャリアを持つ松永博史さん(55)も引退後、芸能人のセカンドキャリアを支援する仕事をしている。

 かつて「赤い霊柩(れいきゅう)車」シリーズなど人気ドラマに多数、出演したが、2008年のリーマン・ショック以降、仕事が減り、コロナ禍で「どん底」に。

 「僕らの若い頃はドラマなどのギャラはもっとよかった。コロナ禍を経て今はどん底。売れている俳優以外は食べていけなくなっている」

 俳優の引退を決意するとともに、同様の境遇にある芸能人のセカンドキャリアを支援する仕事に就いた。21年9月、就職採用コンサルタント会社「ジェイシップ」(同目黒区)に入り、芸能人のセカンドキャリア支援の部門を立ち上げ、責任者になった。

 10代でオーディションを受けて芸能界に入っても、スターに上り詰めるのはごく一部。多くは売れないまま、志半ばで去っていく。一般社会に戻ろうとしても芸能以外の経験が乏しく、支援を必要としていることも、こうした動きの背景にある。

 「これまで約100人の芸能人の相談にのり、仕事をあっせんしてきたが、実際に社員として採用されたのは10人ほど」。就職先は不動産会社、介護、飲食店が多いという。

 松永さんは6日、芸能分野などでの労働環境改善を求め、日本芸能従事者協会が国会内で開いた集会に参加。芸能人のセカンドキャリア支援の必要性を訴えた。長時間労働の是正、報酬支払いの適正化、社会保障制度の充実なども関係官庁に要望した。

スポーツニュース

・6月10日、FIBA主催のアジア最強クラブを決める大会『バスケットボールチャンピオンズリーグアジア(BCLアジア)』のグループラウンド第2戦が行われ、広島ドラゴンフライズ(日本)が107-77で釜山KCCイージス(韓国)に勝利。グループリーグ2連勝を飾り、決勝トーナメント進出に大きく前進した。

 広島は前日のペリタ・ジャヤ・バスケットボール(インドネシア)戦と同じ、中村拓人、山崎稜、三谷桂司朗、ドウェイン・エバンス、ケリー・ブラックシアー・ジュニアの5名をスターターに起用。

 立ち上がりはブラックシアーがインサイドで存在感を示し、一進一退の攻防となったが、第1クォーター終盤に上澤、エバンス、山崎の連続3ポイントが決まるなど、同残り3分から18-0のビッグランで突き放し、33-17とリードして最初の10分を終了。

 第2クォーターも速攻で先手を取ると、初戦で大当たりだった上澤俊喜が長距離砲を射抜き瞬く間にリード拡大。停滞した時間帯もあったが、またしてもクォーター終盤に怒涛の連続3ポイントで圧倒。前半は3ポイント成功率72.7パーセント(11本中8本成功)と驚異的なスタッツで、22点リードの54-32で折り返した。

 第3クォーターは中村、三谷のペイントアタック、エバンスが3ポイントで加点し順調にリードを拡大すると、同クォーター終盤には河田チリジとエバンスが豪快なダンクを叩き込むなど、一方的な試合展開に。

 26点リードで突入した第4クォーターも広島の勢いは止まらず、今大会のラッキーボーイになりつつある上澤が立て続けに3ポイントを沈め、短期契約で加入した横地聖真も左ウイングから3ポイントを成功し初得点。最後は30点差をつける107-77で2連勝を飾った。

 広島はエバンスがチーム最多24得点を挙げ、上澤が3ポイント8本中6本を決めて18得点、ブラックシアーが15得点9リバウンド、河田も14得点9リバウンドをマーク。チーム全体で3ポイント成功率55.2パーセント(16/29本)、2ポイント成功率61.5パーセント(24/40本)と高確率をキープし、リバウンド数も40-27と圧倒した。

 これでグループBは広島が2勝0敗、韓国王者の釜山が0勝2敗で最終戦を迎えることに。同日23時30分から開催される試合でシャーダリ・ゴルガーン(イラン)がペリタ・ジャヤに勝利すれば、広島とゴルガーンのグループラウンド突破が決まる。

話題のニュース

・名古屋市に本社を置く大手パンメーカー「敷島製パン」のパスコ東京多摩工場(東京都昭島市)で5月、食パンに小動物が混入した問題が発覚した。原因調査をしていた同社は「工場の外でクマネズミの巣穴が見つかり、工場内に侵入したとみられる」と発表。商品は自主回収を余儀なくされ、生産ラインは今も稼働停止のままだ。

 小動物の混入が見つかったのは、パスコ東京多摩工場で生産した「超熟山型5枚スライス」。敷島製パンは5月7日、同じラインで生産した同商品と「超熟山型6枚スライス」の2商品計10万4000個を自主回収すると発表。その後の調査で、混入していたのは約6センチのクマネズミの子どもだったと明らかにした。

 クマネズミは病原菌を媒介する動物でもあり、同社は工場外部の巣穴と建物の隙間(すきま)を埋めたり、監視カメラを増設したりするなどの再発防止策を講じる。さらに詳しく原因を調べた上で、現在稼働を止めている生産ラインを再開する予定だ。

 今回の問題について、京都大総合博物館の本川雅治教授(53)=動物分類学=は「クマネズミはエサを求めて常に人間生活の周辺に生息しているので地域全体での対策が必要だ」と話す。

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