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スマートトレーナー(xplova NOZA One)を買った話

前回の続きです。

はじめに

1年以上ロードバイクに乗り、自転車に本格的にハマってから1年半ほどが経過しているのに、通勤通学オンリー自転車マンだった頃と全然巡航速度が変わらないことに気づいたわたくし。

徐々に長い距離を走れるようになっていたり、強度高めの走り方で持続できる時間が長くなってきたり、クライムは速くなったりとそれなりに成長している実感があったため、平坦の能力だけ置いてけぼりになっていることに全然気づいてませんでした。

速くならない理由

原因として考えたのは次の点です

・フォームが悪い

走っている頻度が高いのに力がつかないのであれば、当然走り方が悪いことを疑います。

思い返してみると、右と左でペダルを回すときのフィーリングが感じが違う気がするし、脚やお尻は痛まず腕ばかり疲れます。フォームに改善の余地がありそうです。

・ロードバイクに慣れていない

買って一年以上経ってんだろと言われそうですが、私は休日にロードバイクに乗っている一方、その間週5で片道10kmのクロスバイク通勤をしています。


そのためか、毎回土曜日ロードに乗り出す時は「前傾姿勢が疲れるな…腰も痛い」からスタートします。

せっかく体への負担が少ないロードバイクでのフォームやペダリングに慣れても、クロスバイクでの通勤×5を挟んで走り方を忘れる、(以下、"平日クロスリセット“と呼ぶ)が入るため、ずっと初心者状態が続いているのでは?と疑いました。

・休みが足りない

クロスバイクで片道10kmの通勤をしていると書きましたが、乗っているクロスバイクは完成車重量11kg超のところに荷台と泥除けを追加し、片側パニアバッグに荷物を詰め込んだ状態で通勤しています。身体への負担も大きく左右バランスも悪い。

しかも通勤でストップアンドゴーが多く、交通量の多い中道路状況をこまめに見ながら加減速を行い後方確認も繰り返すものだから、ロードバイクで信号のない田舎道を走り回るよりよっぽど負荷がでかいはず。これが一日も休まず週5。

しかし私は「これを普段やってれば休日のロードバイクがメチャクチャ軽く感じるし、いいトレーニングになっている」とまで考え、なんならロードくらいの速度域を意識してその激重アンバランス自転車を踏み踏みしていました。

実際半年前くらいに膝をぶっ壊し、整骨院に通院しています

整骨院の先生「いやどうやったらこんなに左右の脚の張り方違くなるんすか」

冷静に考えるとこんな生活では、平日電車通勤で休日オンリーにしたほうが効率よく速くなりそうな気がしてきます。

そこで私が出した答えは

片側パニアやめて、カバン背負おう。そして、

ローラー、買おう

でした。

購入理由

理由は2つ

事故らない環境が欲しい

どんなに車が少ない田舎道でも、車が通れないサイクリングロードでも、安全確認は欠かせません。
私みたいな基礎が固まってないやつはちょっとしたことでフォームが乱れ、どんどん長年培った"通勤クロス走り"が蘇ってしまうもの。
自分の走り方だけに集中できる環境を作ることが大切かなと感じました。

ロードバイクをメイン車にしたい

平日クロスリセットが入らないように、ロードバイクをメインにする必要があると感じました。

昨年のストラバの履歴を見ると、クロスバイク:ロードバイクの走行距離が7:3くらい。これではクロスバイクの走り方がメインになってしまうのも当然。

平日のクロスバイクは脚に負担がかからないように気をつけて、平日にもちょこちょこ空き時間にロードに乗ることで、平日クロスリセットを軽減できる気がしました。

ローラー的なものがあれば空き時間に乗るのも容易いです。

購入モデル

xplova noza one

を購入しました。

組み立て直後

これは、後輪を外し機器に取り付ける、騒音が少ないダイレクトドライブ式ですが、お値段5万円台、ダイレクトドライブなのに負荷調整機能なしという思い切ったモデル。

クライム大好きっ子なので負荷調整機能は欲しかったのですが、超高額で年収の半分くらいするし(言い過ぎ)、目的が前述の通り基礎固めだし、あくまで実走がメインなので、無くても目的は果たせると考えました。

(また、中古市場でもあまり値崩れしていないので負荷調整機能欲しくなって不要になっても高く売れそうというのもあったり・・・)

届きましたが組み立ても簡単で、激狭い自室でも簡単に置けるし、コンセントもない(なんと単4電池2個で動く)ので移動も煩わしくない。かなりいい感じです。

後日、とある店舗で人気機種のGarmin Tacxを見かけたのですが、「こんなデカいの絶対置けない・・・」となりました。狭小住宅住まいの方はサイズ感マジで重要です。

バーチャルサイクリングアプリ

スマートトレーナーは、掛かった負荷データをスマホやPCに送信し、バーチャルサイクリングをすることが可能です。せっかく買ったので、やらない手はありません。

無料期間が長いというドケチな理由で、ROUVYを選びました。

ストリートビューみたいな実写の綺麗な映像が流れるZwiftはみんなやってて嫌だ、というのも選ばれた理由です。

林道みたいなとこ走ったり、ベトナムの街中を走ったり、かなり面白いです。

無料期間が切れたので別の無料アプリでいくつか試したのですが、データがメチャクチャだったり使いづらかったりで、現在潔くROUVYに課金中です。

導入の効果

いやそんな短期間ではわからんよ

これによって速くなったかどうかはまだわかりません。まだ買って1月なので。ファーストインプレッション的なところだけ書きます。

まず、家でサイクリングできる!というゲームチェンジャー感はすさまじい。単純にテンションが上がります。

腰を浮かせたりサドルの前後を細かく移動したりして重心がしっくりくる場所を探したり、ギアが重い時と軽いときで左右の回し方にどんな差があるか、ケイデンスを速くするとどうか、いろんなチェックを安全に行えるので良いです。実走ではそんな余裕ないので・・・。

これを導入して以後、実走も何回かしてみましたが、右脚から左脚に移るときの力の伝達?に無駄がなくなってきた感じがして、30km/h以上で走るのが多少楽になったような気がします。

ですが「ローラー効果出るか!?」みたいな頭で走ってるのでプラセボが大いにありそうですし、弱い追い風があっただけかもしれず、まだなんとも言えません。

何度も走っている道で自己ベストがポロポロ出始めたので、多少は効果があるように思えます。

初心者、パワーの概念に出会う

あと狙っていなかった大きな変化が、パワー計測の概念が自分の中に発生したことです。

速度や心拍でなく、実際にかかっている力(パワー)を測定・管理することで、より正確にペース配分を考えたり、効率的にトレーニングを行うことができます。

パワー計測というと、高所得者層が計測するものというイメージがあり、全く気にしたことがありませんでした。自転車に取り付けるパワーメーターは6万〜20万円くらいとこれまた年収の半分くらいします。

激安ローラーなので誤差は多分にあると思いますが、noza oneもパワーをリアルタイムで表示してくれます。

○倍だのFTPがいくらだのテンポ走がどうといった、界隈を飛び交うパワーワード(?)が実感を持って理解できるようになって、世界が広がった感じがあります。

それを見た上で他人のパワーを見ると、だからこの方はあんな速度であのクライムを登れるのね!と変に納得できたりします。


つまり、今の私は家でのトレーニングではパワーが分かるが、外での実走では分からない状態。

そのうちパワーメーターが欲しくなって無理して買って家計が崩壊する気が、すごくしています。

おわりに

以上、スマートトレーナーが家にやってきた話でした。

平坦の走りは速くなるのか?また時間が経ったら長期レビューを書こうと思います。



その後

速く走るのを目指したり、クロスバイクを軽くしたりしていたら、こんなことを思うようになりました。

ロードバイク、軽くしたいなぁ・・・

つづく