本を聴く習慣

audibleという本の朗読サービスがある。かつて別の朗読サービスを契約していたことがあるが、どうしても集中力が続かず、内容が頭に入ってこないのでやめてしまった。ここ数年は、専らYouTubeか、spotifyでCOTENラジオを聴くぐらいである。本は、やはりもともと目で文字を読むことを想定して作られているから、朗読されたものを耳で聞いても理解が深まらないと思っていた。それに、一冊の本で14時間とかあったりするので、時間的にも膨大な感じがする。

1週間前に、YouTubeに聞きたいものもないし、COTENラジオも興味のあるものは聴き尽くしてしまったので、ほんのきまぐれでaudibleを契約してみた。試しに、『熔ける』(賭博のために子会社から巨額融資を受け、特別背任で有罪となった大王製紙の前会長の本)を聞いてみた。この本は私のkindleの中にもあるが、最初の10ページぐらいしか読まずに放置されていた。私の場合、ビジネスに関連する本よりも、エッセイや歴史に関する本を優先的に読む傾向があり、せっかく買っても読まないままの本がたくさん残る。

audibleで聴き始めてみたところ、こういうビジネス系の本と極めて相性が良いことがわかった。この手の本は、分厚さはあるが、基本的に文章はとても読みやすく書かれている。だから朗読のながら聴きでも簡単に理解できる。そして、ながら聴きができるタイミングは生活の中に溢れている。散歩、皿洗い、家の掃除、、、特に私は2時間でも3時間でも歩くのが好きだから、歩いている時間に適当にaudibleを聴いていると、分厚い本でも数日で読み終えてしまう。もちろん、ところどころ別の考え事をしてしまって聞いてない部分もあるが、そういうところは本質的に興味がないと割り切って、飛ばしてしまうようにしている。

別に本を読むのが偉いわけではないけれど、買って読んでなかった本がどんどん読める(聴ける)のは、気分が良い。始めて良かった習慣の一つ。

ちなみに、私は腕を骨折したので家でもリハビリをしなければならないが、このリハビリを退屈せずにしつこくしつこくやるためにも、audibleはとても役立っている。


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