カフェオレうまく出来たバー

昨日(9月22日)エデン本店でカフェオレバーをやった。
きっかけは、買ってきた珈琲、ちょっと苦みが勝っていて、もしかしてこれにミルクを入れたら面白い味になるかも、と思い、カフェオレに仕立ててみたら、かなり美味しく出来た事。
これだけ旨いものが出来たのだから、他人に飲ませたらどうだろう?そんな事を思ううちに、やっぱりエデンでイベントにしようと考えた。
本来エデンのばんば店長はこの日を「読書バー」と考えていた22日を無理言って私のイベントにしてもらい、それからはエデンでのオペレーションも考慮した試作を重ねてみた。

豆は珈琲問屋の「スーパーマンデリン」これをミディアムよりちょっとだけ深く煎ってもらう。これを12g使い、やや粗めに挽いた粉にする。
お湯は77℃。蒸らしに30秒、それから65ccを2回、珈琲としては120cc
そこにミルク、銘柄としては「農協牛乳」を60cc。我が家ではマグカップに入れて電子レンジでの牛乳温めプログラムでやるが、エデンのレンジにそんなものはないので、結局紙コップに入れて500Wで1分。ややコップも熱くなるが、ミルクを固定容器で温める時の洗いの手間が省ける方を取った。

相変わらずADHDが激しく、荷造りをしてよっしゃと玄関を出ようとして「待て待て、忘れ物」ということを2回ほどやったあげく、今回のある種のキーアイテムであったコーヒー豆スプーン(モノ自体で12gかっきり、すり切れ一杯の豆でほぼ12gという、計量の必要がなくなる魔法のようなスプーン)を忘れるという失態を犯していた。まあそこは計量器に載せる事でカバーはしたが。

そんなこんなでエデンには15:15着であった。本当ならこだわりの「農協牛乳」も持参したかったが、移動中にぬるくなるのは避けたかったので、池袋のコンビニで売られていた、高い方の牛乳を仕入れて持参。

すでにばんば店長はスタンバイしていて、えらてん氏と、旧知の友人が座っていた。持ってきた荷物を広げて、ようやく形になったのは15:40、早速えらてん氏から注文が入る。

エデンには素敵な事に、電熱ポットの、温度調整機能付きのがあり、しかも注ぎ口が細いので珈琲淹れるにはもってこいのものがあった。この存在をちゃんと確認出来ていたらウチからかさばるコーヒーポットは持っていかずに済んだのだが・・・・

湯温77℃にセットして、それから豆の計量(やっぱりあのスプーンは偉大だった)、そしてミルに入れてカリコリと挽いていく。どうしても1,2粒は挽き残りが出てしまうが、逆転とかして何とか粉にし切る。

ドリッパーは1人前用のものにフィルターをセットして、粉を入れる。お湯はもう77℃になっていたので蒸らし、それからガラスのポット(ちょっと大きい)にドリッパーを移して湯を注ぐ。一回目のお湯が落ちきる前に紙コップ(温飲料仕様)を用意し、計量器の上に牛乳60ccを注ぐ。牛乳を冷蔵庫にしまったらだいたいお湯は落ちきっているので2回目を注ぐ。紙コップごと牛乳を電子レンジ500Wに1分かける。レンジが終わると大抵珈琲の抽出も終わるので、ここでコップに珈琲を注いで、できあがり。

はじめの一杯は緊張する。果たして味は・・・と思う間もなく「じゃあ、こっちも」と旧知から注文が入る。いそいそとカウンターの中に戻り、上記の手順を繰り返す。

さらに店長からも注文が入り、都合3杯を途切れなく作る。作り終えたらやはり疲れが下半身に来る。ちょっとソファーの方に座る。お味はひとまず好評そう。安堵。

https://twitter.com/EratenMu/status/1440565092735610889?s=20  


https://twitter.com/FWTK_banba/status/1440571214951424003?s=20
それから色々お客さんが来て下さり、そのたびに珈琲を淹れて、牛乳を温めて。計量はしてても、必ずしも正確では無いだろうし、湯温も実は上下していたりして、本当なら”安定した味”にはなってないのだろうなと思う。それでも、ひとまず「こんな味の飲み物が出来たんですよ」という事は伝えられたのだと思う。珈琲の味の事はまあそんな感じか。

「コーヒーの専門店は多くあるけど、カフェオレの専門店ってないよね」という話があった。確かに、コーヒーの専門店は色々出ているけど、カフェオレとなると、基本どんなにコーヒーの種類を誇っている店でもメニューには「カフェオレ」とあるだけの事が多い。多分に、銘柄のコーヒーならブラックで飲むべきだという価値観がみんなに広がっていて、そこに牛乳をぶち込むのは邪道だという意識があるのだろうなぁ、という話に結論付いていった。でも実際、コーヒーと牛乳の相性、豆や淹れ方、牛乳の銘柄の話まで操作可能な変数が多すぎると、議論がつかないのだろう。だからこそ、今だったら「カフェオレ専門店」を名乗ってしまうのもアリ、なのかも知れない。といって、この行程をこなしていくうちに、これを”仕事”にするのはつらいよねという感想にしかならなくて、まあそこら辺は意欲のある人にどうぞ、という感じなのかなと。

20時にエデンはおしまい。片付けをやって、売上を受け取って、撤収・・・と思って途中まで行って、携帯の充電器を忘れたことを思い出し再び引き返す。最後までADHDに悩まされる。

そして今朝。久々に自分だけのために、いつもの淹れ方で作ったカフェオレ。うんうん。これです、この味。果たして昨日は何人にこの味を届けられたかな。

ただ、これ本当に旨いのだけど、これを飲んだら「もう今日はコーヒーと乳飲料は要らないなぁ」という気分になるようなうまさ、なんだよねぇ。まあ幸せだけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?