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リスタートは日本平

あの日もそうだった。

2017年9月16日 IAIスタジアム。

ACLで歴史に残る大逆転負けを食らった数日後、日本平での清水戦のアウェイツアーに申し込んだのを覚えている。

どうしようもない、ネタにされてもおかしくない(実際に呆然としている憲剛の画像は未だに出回る始末だ。)負け方をしながらも、なぜか躊躇なく申し込んだのだけは覚えている。

あの試合は全てが意地だった。
前半で谷口が憲剛のフリーキックに合わせて先制。悠が追加点を叩き込んだのも、森本が見事な動き出しからダメ押しを奪ったのもはっきり脳裏に焼き付いている。

でも、一番覚えているのは森谷賢太郎の意地だ。

あの日の彼は本当に凄かった。

年間ベストゴール候補のセレッソ戦とかがどうでも良くなるくらい、覚悟が見えた。

推進力、スピード感、気迫。

その試合ではっきりと結果を数字を残したわけではない。

でも、あの日の日本平に足を運んだ者にしかわからない、覚悟が伝わってきたのは確かである。




あの日、もう一人の選手が大きな覚悟を背負っていたのを今でも覚えている。

車屋紳太郎

ネタにされ続けている大逆転負けを図らずとも演出してしまった彼は、今でもあの日と同じ背番号7を背負っている。

2022シーズンのACL敗退直後の日本平。
彼のプレーは2017年のあの日よりも更に逞しく、大きな覚悟を背負っているように感じた。

あの日の背番号19はもういない。

でもあの日の背番号7はあの日よりもさらに大きな覚悟と責任と、あの日より大きくなったクラブを背負いながら戦っている。

2-0

上々のリスタート。

あの日と同じように、ここから巻き返そう。


図らずとも、追うはあの時と同じ鹿島の背中。


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