見出し画像

日産アリアの納車を待っていたらフォルクスワーゲンID.4が納車された

前回のnoteはこちら


10月初に日産アリアのグレードをB6からB6 limited e-4ORCEに注文を切り替えて約2ヶ月が経過しようとしている。その間、e-4ORCEが本当に価値のあるものかを確認するために、同じ技術を搭載した新型エクストレイルの試乗させてもらったり、新しい職場への出社も始めたりしていた。

e-4ORCEを搭載した新型エクストレイル
e-4ORCEを搭載した新型エクストレイル。試乗コースではコーナリングは試せないが、加減速時の車体の安定感が増している事はわかった。

納期情報がでてこない不安

注文からこれだけ経過しても仮の納期情報すら出てこないことに正直なところ苛立ちを感じるようになっていた。全く情報がないことほど不安にさせるものはないのだ。途中、担当の営業マンに確認するも特に新しい情報もなく虚しい。早くなるという情報は何だったのか?

気がついたら、アリア納車までのつなぎとして中古の日産リーフを買おうかとか、即納できそうな他のBEVはないかとか調べたりしてしまう始末である。

AUDI Q4 e-tronやHONDA e
AUDI Q4 e-tronやHONDA eなんかも見に行くも、もちろん即納できるなんて事はない

11月24日

そんなこんなで11月24日を迎える。この日はすでに完売済みのB6 limited以外のlimited 3モデル(B6 limited e-4ORCE、B9 limited、B6 limited e-4ORCE)の発売日とされている日だ。この日になれば何かあるのかと思いきや、やはり何もない。もう我慢の限界だ。

その2日前の11月22日。現在の愛車ゴルフのメーカーであるフォルクスワーゲンが、電気自動車の世界戦略モデル ID.4 をついに日本で発売開始した。ゴルフ好きな僕としてはとても気になるニュースだ。

日産アリアの発売日である24日、ディーラーから何も音沙汰もないので、気を紛らわすためにID.4を試乗しにいくことにした。フォルクスワーゲンの接客は相変わらず気持ちが良い(これが僕がフォルクスワーゲンを好きな理由の1つだ)。

早速ID.4に試乗させてもらうと、大好きなゴルフの乗り味を正常進化させた、素晴らしいBEVに仕上がっていると感じて心が揺らぐ。担当の営業マンに「実は日産アリアの納車待ちなのですが、さっぱり納車される気配がないんです。」と愚痴をこぼすと営業マンから予想外の話が出てきた。

「ID.4 ローンチエディションの初回入荷分をこの土日までの間で抽選販売していますがいかがですか?当選できれば1ヶ月以内に即納できますよ。」

フォルクスワーゲンID.4
フォルクスワーゲンID.4

ID.4の抽選に申し込む

初回入荷分は全国で150台くらいで、1つの都道府県あたりだと約3台だ。当選倍率も非常に高そうなので、アリアをキープしつつ申し込んでみてもいいかもしれないと思った。妻もゴルフのことが大好きで、ID.4であればむしろ歓迎ムードであった。

フォルクスワーゲンからの帰り道でそのまま日産ディーラーに立ち寄り、「ID.4の抽選に申し込むので、仮に当選したらアリアはキャンセルさせて欲しい」という旨を伝え、同意していただいた。日産のメーカーとしても、予定通り製造できていないのでキャンセルにも寛容とのことだった。

そのままフォルクスワーゲンに戻り、抽選への申込書類を記入した。抽選結果は週明け早々にもわかるとのこと。

抽選結果は...

週明けの火曜日、新しい職場はフルリモートでの勤務であるため、いつも通り自宅で業務を開始していたら、フォルクスワーゲンの営業マンから電話がかかってきた。ドキドキしながら電話に出ると、営業マンは少しテンション低めな声だったので、やっぱり落選だったのだな、そりゃ倍率高いよなと思っていたら、

「無事、当選しましたよ!」

な、なんですとーーー!?あまりの驚きでつい冷静さを欠いてしまった。なんと、本当に当たってしまった!最終的には全国で千を超える応募があったようで、約8倍という倍率での当選である。

すぐに日産に正式にキャンセルの連絡をし、ついに師走の12月となった週末にはフォルクスワーゲンで残りの書類などの手続きを済ませた。納車準備が順調に進めば、クリスマスくらいには納車となりそうとのこと。あまりの急展開に心が追いついていかない。

日産にはイライラが募っていたものの、ディーラーは何も悪くなく、営業マンにもお世話になったので、キャンセルのお詫びに伺った。営業マンは嫌な顔一つせず、キャンセルを快諾してくれていた。しかし、最後にこんな情報をもらって、ズッコケそうになってしまった。

「実は12月に入ってから一斉に納期情報に更新があったんですよ。キャンセル前に確認したら、お客様のアリアは来年2月の納車は確実そうで、1月に早まる可能性もあったかもしれないです。でももうしょうがないですね。」

クリスマス翌日に無事納車

車庫証明や任意保険の切り替えなどの手続きをすぐに済ませ、納車日は予定通り年内のクリスマスイブになった。しかしタイミング悪くコロナに感染してしまい、実際に納車できたのは2日後の26日だった。それでも県内での第1号納車とのこと!

納車中のID.4の車内より
納車時の説明を受けている間にパシャリ

2022年5月に日産アリアを契約してから約8ヶ月、この間に色々なことがあったが、無事にBEVが納車されてホッとしている。これからBEVオーナーとして、仕事のために充電インフラについて解像度を高めていきたいし、家族で色々なところにでかけたいと思っている。

フォルクスワーゲンID.4の気に入ったところ

今回のnoteで納車までの連載は終わりだ。最後にID.4の(納期以外で)気に入ったところについて記録しておく。

  • インテリア、エクステリアともに、シンプルなデザインで、高級車にありがちなイカつさがなく(アリアには少しある)、僕らのライフスタイルにピッタリだった

  • アリアと同様、子供が親離れするまでの間に、子供とたくさん出かけて、たくさんな思い出を作るのに最適なサイズ感

  • ゴルフの質実剛健な乗り味を僕も妻も気に入っていたが、ID.4はそれを電気自動車として正常進化させていて、運転がとても楽しい。道路の微妙なうねりや、ちょっとした段差を軽やかにいなす感じはゴルフそのもの。これこそe-GOLFではないか。

  • シートがとても良い。ゴルフ6 GTIのスポーツシートに比べると腰のホールド性は低いが、クッションの適度な硬さと体の包み込み具合はさすがフォルクスワーゲンクオリティ。

  • インフォテイメントシステムにナビゲーションやテレビ機能がなく、Apple CarPlayやAndroid Autoのみという割り切り。Google Mapしか使う気がないし、自宅にはテレビを設置しておらず、車のためにNHKの料金を払いたくなかった。

  • 音の設計が素晴らしい。BEVならではの静けさの中で、まろみのある心地よいウインカー音、驚きの少ない警告音、車を降りる時の効果音(フォルクスワーゲンのCMの最後に流れるあの音)などの演出が巧い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?