VW ID.4で電費良く走るには?
ID.4が納車されてから早3週間が経過した。通勤のような日常的な利用がないにも関わらず、走行距離は1,000kmを突破。この間、電費を気を遣いながら走ってきたことで、効率よく走る方法がわかってきた気がする。
この週末は1月にも関わらず最高気温16℃と暖かかったこともあり、42kmの走行で 8.2km/kWh という優秀な数字を得られた。ID.4 Pro Launch Editionのバッテリー容量は77kWなので最大航続距離は631kmとなり、WLTCモードでのカタログ値561kmを大幅に上回る結果だ!ということで今回はID.4で電費良く走るコツをまとめてみようと思う。
心にゆとりを持ち、ゆったりと走ること
ガソリンエンジン車で高速道路を走る場合、高めのギアでエンジンの回転数を抑えて巡航できれば燃費は伸びやすい。ID.4の前に乗っていたGolf 6 GTIも高速道路で長距離運転すると15km/L近い燃費を叩き出してくれた。しかし、速度が上がれば上がるほど空気抵抗も高くなっていき、車への負荷は大きくなる。
ID.4で高速道路や市街地の一般道など様々なところを走ってみたが、最も電費が良くなるのは一般道制限速度以下の50〜60km/hで走っている時だった。高速道路で80km/h以上にスピードを上げていくと徐々に電費が下がっていく。高速道路・一般道路のどちらも、心にゆとりを持ち、ゆったりと走っている方が電費が良さそうだ。
高速道路であればフォルクスワーゲンの運転支援システムであるトラベルアシスト機能で制限速度以下に設定してID.4におまかせするのも良い。走行状況に気を遣う必要はあるが、すべて自分で操作しているよりは心のゆとりが生まれ、その結果電費も良くなるのだから。
回生ブレーキでの電力回収を楽しむこと
ID.4で走行するにはDモードかBモードのどちらかを選択することになるが、僕はワンペダルで加減速を細かくコントロールできるBモードがお気に入り。しかもBモードの場合は回生ブレーキが強めに効くことで電力を回収することができる。
前述のとおり一般道をゆったりと車間距離を空けて走り、前の車のブレーキや信号を検知したら、アクセルを抜いて回生ブレーキでゆっくりと減速していく。そうすると電力回収によりメーターパネル上の電費が瞬間的に0.1〜0.2km/kWh向上するのが楽しい。その後、アクセルを踏んでスタートすると元に戻るのだが、これを繰り返していくと平均的な電費の数字も徐々に良くなっていく。
このように一般道でストップ&ゴーを繰り返すような場面では、エンジン車だと燃費がどんどん悪くなっていくが、ID.4の場合は逆に電費が良くなっていくのが目に見えてわかるので、これを楽しむのが良いと思う。
エアコンは最小限に(ヒートポンプ式ではないことを忘れない)
ID.4のウィークポイントとして、エアコンに暖房効率の良いヒードポンプ式が採用されなかった点が挙げられる。エアコンで暖房をつけている場合、暖房の効きが悪いということはないのだが、電費面では感覚値でマイナス1くらい悪化する。
ID.4は乗車すると自動的にエアコンがオンの状態になる(これをオフにする方法をご存知の方は教えていただきたい)ので、必要がなければすぐにエアコンをオフにする。エアコン操作がインフォテインメントシステムでしかできず、オフにする操作数も多いのは改善していただきたいところ。
幸いにも僕も僕の家族も、車のエアコンで暖房を使うことが少ない。温まりすぎると頭がぼーっとするため、車内の温度はぎりぎり寒くないと感じる程度で十分と感じているのが理由だ。
なお、冷房についてはまだ一度も試していないので割愛する。
(2023/1/18追記) パーキングエアコンディショナー設定というところに、車両解錠時の補助エアコンディショナー作動というオプションを見つけた。これをオフにしておけば乗車時にはエアコンはオフのままとなるようだ。
まとめ
ということでまとめ。現時点での日本は火力発電への依存が大きいため、せっかくBEVに乗っていても電費の悪い走りをしていれば意味がない。充電費用を抑えるためにも、以下3つを心がけて効率よく走っていこう。
心にゆとりを持ち、ゆったりと走ること
回生ブレーキでの電力回収を楽しむこと
エアコンは最小限に(ヒードポンプ式ではないことを忘れない)
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