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出口はどこにあるのか

Hola!とか言える気分ではなくなってまいりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

第13節を終えてガンバは最下位。多少の苦難があることは覚悟していましたが、まさかここまでとは。

ガンバ大阪 1勝4分8敗 勝ち点7pt 得点13 失点28
得点14位 失点17位
(2023シーズン第13節終了時)

点も取れていないし、守れてもいない数字となっています。勝ち点を得られていないのは当然の結果。この原因はどこにあるのか?

①    選手層と戦術の不一致
②    GK 谷or東口 問題
③    リーダー不在とメンタル


①選手層と戦術の不一致

ポヤトス監督は開幕から4-1-2-3の布陣を志向しており、守備時4-4-2を併用していることは皆さんもご存じでしょう。これがあまりガンバの現在の選手層とマッチしていないことが一番の原因だと感じています。一方、今いる選手でそれなりのサッカーを作りあげることも監督・コーチの腕の見せ所だとも思いますし、選手が適応することも必要だとも思います。その両方が足りておらず、また山本悠樹・福田・石毛など調子を上げていた選手がケガや体調不良などにより不運なタイミングで欠場する、といったことが重なっています。
監督・コーチ陣が組み合わせの最適解を見つけるか、選手側から救世主が現れるか・・・いずれかまたはその両方が必要だと思います。

②GK 谷or東口 問題
開幕前、Jリーグ屈指の選手層と思われたガンバのGK陣ですが、その安定感のなさが今季の不調の一端であると思います。昨年の守護神・東口も、湘南で日本代表にまで手をかけた谷も、かつてないほど不安定なパフォーマンスに終始しています。谷には東口のような神がかったシュートストップはなく、東口には谷のような的確なビルドアップがありません。そしてバランスよく兼ね備えた一森は横浜Fマリノスにレンタルで放出済み。
しかし、今ないものにフォーカスを当てても仕方ありません。谷の成長に賭けるか、東口の成長に賭けるか。このポジションはあまり頻繁に変えず、ケガでもない限りいずれかにゴールマウスをずっと任せたほうが安定したパフォーマンスにつながるのではないかと思っています。

③リーダー不在とメンタル
序盤は優位にゲームを進めておきながら自分たちのミスやほころびから失点を重ねて大敗してしまう・・・今シーズンのガンバで何度か見られた現象です。いったいこれは何なのか?
 まずリーダー不在が原因の一つと推察します。リーダーとは、「導く者」のことです。リーダーには、チームが苦しいシーンで鼓舞したり叱咤する精神的な強さが求められます。キャプテンがリーダーであれば問題ないのですが、今シーズンからキャプテンを担う宇佐美は王様ではあれどリーダーではないように思います。もっとも、昨年大ケガから復帰したばかりで、ガンバのエース番号「7番」を自ら背負い、得点源を担い、チームキャプテンでリーダー・・・そんな選手がいたら、それはもはや人ではないのです。幸いガンバには、リーダーの資質を持つ選手が他にいます。誰かが背負いすぎているものをチームでシェアする必要があるように思います。
 そしてメンタルについて。これはポヤトス監督が就任当時から言及しており、どうやらその通りであることはここまでの戦いぶりから見ても明らかです。「勝利」という成功体験がチームに自信を与える、その経験が足りないからメンタルが弱い、というのは理解できます。しかし今シーズンから加入した選手も多く、にもかかわらずチームとしてメンタルが弱い、なんてことはあるのでしょうか?
私は「メンタルが弱い」というよりは「したたかさに欠ける」選手が多いことに原因があるのではないかと思っています。これは予想なのですが、アデミウソンの件以降、選手獲得時に素行調査のような項目があり、責任感の強い真面目な選手が多く揃ってしまっていることが裏目に出ているのではないか・・・と。不運な失点やミスやジャッジに翻弄され、うまく相手に利用され後手を踏むことがあまりにも多いです。ガンバの選手には試合中に適合し、切り替え、流れを掴めるようになってほしいところ。勝負強さ、というのはそういった積み重ねに宿るものであると思います。

最後に:デッドラインは…
あまり考えたくはないですが、このまま勝ち点を積み上げられない状態が続けば、当然どこかで体制を変える動きになります。今季の降格枠が1チームであること、ガンバのフロントがポヤトス体制を全面バックアップすると言っている以上、少なくとも夏の移籍期間を超えるまでに監督が変わることはないと推察します。順位にもよりますが、時期で言うと9月初旬あたりです。
 夏の移籍市場での補強ポイントはおそらくCF、WGが中心になると思います。個人的には左SBも補強ポイントだと思うのですが、来季から今野が加入が内定していることもあり現実的ではないですね。

今年もここまで苦しいシーズンになるとは予想していませんでしたが、辛抱強く覚醒の時を待ちたいです。ではまた。

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