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駒落ちの話⑦「原因は四枚落ち定跡」

 前話(駒落ちの話⑥「囲うと勝てる?」)の最後で、
「何故、そんなに勝ち難く効率が悪いのに、下手は囲いたがるのか?」
「囲いたがる下手を是とする指導者がいるのは何故か?」
ということを書きました。

 本話からはその答えを探ります。


 私は、これらの疑問の答えは、四枚落ち定跡にあると思っています。

 四枚落ち……。
 飛車、角、両香落ちのことですね。
 六枚落ち同様、端に弱点を抱えていますので、四枚落ち定跡も端に狙いをつけ、破って飛車を成り込むことをコンセプトにしています。

 では、まずは実際に四枚落ち定跡の成功例を見てもらいましょう。


初手からの指し手
62銀 76歩 54歩 26歩 32金 25歩 53銀 24歩(1図)

1図

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 1図の24歩を見て、
「あれっ?」
と思った方もおられるでしょう。
 そう、六枚落ちの時には、16歩と突いて歩交換をしなかったからです。

 これは、1筋の歩を伸ばし、17香~18飛のスズメ刺しの形を作った時に、上手からの24歩~23金と端を補強する手段を無くすためでした(詳しく知りたい方は、駒落ちの話④「右利きか左利きか(後編)」を見て下さい)。

 ですが、六枚落ちと違い、四枚落ちには上手に桂がいますので、17香~18飛のスズメ刺しをしても端が破れないのです(六枚とは違うのだよ、図)。

六枚とは違うのだよ、図

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 ここから14歩と仕掛けても、同歩 同香 13歩で端が破れていないことは分かりますね?
 これが四枚落ち上手の防御力なんです。
 桂がいることで、簡単には端の弱点が突けないようになっています。

 そこで、新たな攻撃形を作るための第一歩が、1図の24歩なのです。


1図からの指し手
24同歩 同飛 23歩 28飛 52玉 38銀 72金 27銀(2図)

2図

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 2図の27銀が、下手の構想、棒銀です。
 棒銀……。
 つまり、銀を繰り出して行って端や2筋を破る意味です。


2図からの指し手
74歩 36銀 73金 16歩 64金 15歩 22銀 25銀(3図)

3図

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 下手は着々と棒銀で攻める準備を調えます。
 そして3図まで進め、準備完了。
 ここから数手が四枚落ち棒銀定跡のハイライトとも言える手順で、上手陣を攻略していきます。


3図からの指し手
55歩 14歩 同歩 12歩(4図)

4図

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 14歩 同歩 12歩が、四枚落ち棒銀定跡の眼目とも言える手順です。

 意味は、
「22の銀を退けて11歩成とと金を作る」
です。
 2筋の歩交換が、ここで役立ってくるんですね(他にも、25の位置に歩がいると銀が25まで進めないので、銀の進路を開けた意味もある)。

 12歩のような、次に歩が成る目的で打つ歩を「垂れ歩」と言うことも六枚落ちで学びましたが、四枚落ちでは予め垂れ歩を設置して、総攻撃と共に炸裂させる手法で使われます。


4図からの指し手
14銀 13歩 23銀成(5図)

5図

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 5図の23銀成が、定跡が教える強手です。
 銀を捨てて、11歩成を実現する意味です。

 ここまでの下手の手順は、全てこの23銀成を想定して組み立てられてきたと言っても過言ではなかったりします。


5図以下の指し手
23同銀 11歩成 35銀 21と(6図)

6図

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 23銀成には、同銀しか上手も取りようがありません。
 もし同金と取ると、11歩成の時に困るからです(上手もこうはせ図)。

上手もこうはせ図

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 こう進んでしまうと、上手は下手の21と~22とが防げないのです。
 かと言って11同銀と取るのは23飛成で簡単に飛車先を突破され、しかも32に穴ぼこが空いていますので、22歩でも22銀でも32竜とすり込んで下手が大成功となります。

 6図は、作ったと金が桂を捕獲し、下手が狙い通りに進めています。

 この時点で、下手はと金を作ったことと桂を得た利益があるのに対し、上手は銀を入手しただけです。
 と金は、盤上では金と同等の力を持っていますので、理屈上、金桂と銀の交換になっており、下手が実質駒得です。

 しかも、下手には次に13香成の狙いがあって、局面の「先手」をとっています。
 局面の「先手」とは、次に優先度の高い手があるので、相手がその手を受けなければならないと言う意味です(一般には、局面の、と付けずに、単に、先手をとる……、と遣います)。

 さらに、上手は歩切れです。
 上手は2筋の飛車が自陣に直通しているので、歩があれば何処かで24歩と受けたいのですが、それも出来ません。


6図からの指し手
14歩 31と 22金 14香(7図)

7図

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 下手の13香成を受けて、上手の14歩はこの一手。

 対して、下手の31とが攻撃継続の一手です。
 31とに同金は23飛成と、銀を取られてしまうので不可。
 なので、22金とかわすしかありません。

 しかし、そこで22金に狙いを付けた14香が鋭い一手です。
 これも上手は香を取れません(14銀なら22飛成)。

 上手は7図まで進み、防戦も難しくなってきました。
 ここで一歩でも持ち駒にあれば、24歩と打ってそれでも受かるのですが……。


7図からの指し手
73桂 21と 32金 13香成(8図)

8図

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 上手の73桂は、防御不能と看て65桂からの攻めを見せた一手です。

 しかし、下手は21と 32金を利かし(相変わらず21同金とは取れず、32金とするしかない)、13香成が実現しました。
 6図からと金を巧妙に操り、見事に二枚目の成駒を作ることに成功したのです。

 31と~14歩~21と~13香成。
 この手順の味が絶品なので、四枚落ち定跡では棒銀を推奨する上手が多いのです。
 実際、四枚落ちの上手を持つと、下手が玉を囲わないで攻めてくる場合のほとんどが、この棒銀定跡だったりします。


8図からの指し手
34銀 22と 42金 23成香 53玉 32と 52金 33成香 45銀 22飛成(9図)

9図

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 8図から、23成香と取られては酷いので、上手の34銀はこの一手。
 22と~23成香は、六枚落ちの時に習いのある、
「成駒を金銀にぶつけて、交換を迫る」
意味です。

 ただ、22とでは、少し筋が悪いですが、22成香もあります。
 早く22のスペースを空けて、何はともあれ飛車を成り込む意図です。
 本譜が少し分かりにくいと感じたら、22成香~31と~32成香~22飛成を選ぶのも良いでしょう(これも大成功図)。

これも大成功図

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 本譜はしっかり成駒を上手の金銀にぶつけて退け、22飛成までの9図となって下手が必勝となります。

 9図は、六枚落ちで1筋攻略法が成功したのと同様の難易度の局面ですから、四枚落ちを指そうと言う人にとっては全く問題のない局面と言えます。
 なので必勝の局面と断言します(もし9図で下手が不安なら、正直、六枚落ちをもう一度勉強し直した方が良いですね)。


 ……と、まあ、四枚落ち定跡で一番メジャーな棒銀定跡を見てもらったんですが、いかがでしょうか?

「なんだ、あまり六枚落ちと変わらないじゃん(笑)。これなら手順を覚えれば楽勝でしょ(笑)」
と、思ったあなた……。

 私、そういう素直な人は好きですよ(笑)。
 ですが、世の中はそんなに甘くはないのです。

 この四枚落ち棒銀定跡こそが、
「何故、そんなに勝ち難く効率が悪いのに、下手は囲いたがるのか?」
「囲いたがる下手を是とする指導者がいるのは何故か?」
という問いを生む原因になっていると言ったら驚くでしょうか?

 この四枚落ち棒銀定跡は、完璧な手順の定跡ではないのです。
 上手の指し手に必然性が無い手が多々混ざっていたりするのです。
 つまり、今示してきた手順の中に、上手の疑問手がいっぱい入っていたから下手の攻めが決まっていたのです。

 ……と言うことは、この四枚落ち棒銀定跡の手順をそのまま覚えてみても、意味がないってことなんですね。


 そう言われても何処がどう上手の疑問手なのか分からないでしょうから、幾つか例をあげて説明しておきます。


再掲6図

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 6図から、14歩の受けに31とが定跡でした。
 ですが、もし、上手の玉が42にいたらどうでしょう?(仮想42玉図)

仮想42玉図

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 ここで31とはもちろん利きません。
 同玉でタダですから(笑)。
 だとすると、他の攻め筋を考えないといけませんが、あなたはすぐにそれが思いつくでしょうか?

 まあ、仮想42玉図は、24歩 34銀 46桂(何とかなる図)と攻めれば、一応攻めは決まっていますので、地力があれば何とかなるかもしれません。

何とかなる図

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 何とかなる図は、34銀が退けば23歩成からの攻めが成功するので、下手がとりあえず問題ありません。
 ですが、手順を覚えれば楽勝だと思っている人にとっては、こんな玉の位置が少し違っただけでも攻め方を変えねばならず、覚えた手順通りにはならなかったりするのは苦痛ではないでしょうか。


 では、これはどうでしょう?

7図から24銀引図

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 定跡では、上手が2筋方面の防御をあきらめ73桂としていましたが、銀を24に引きつけて徹底防御に出たところです。

 ここから旨く攻めることが出来るでしょうか?

7図から24銀引図からの指し手
13歩 14銀 24飛 23銀 28飛 35銀(下手必死に攻める図)

下手必死に攻める図

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 13歩は成駒を作りながら攻める意味で、攻めるなら本筋の一手。
 上手は12歩成をまともに食らうと酷いので、14銀と香を取ります。
 ですが、14銀としたことで24の銀が浮き駒となりましたので、下手は有難く24飛と頂戴し、23銀に28飛と引いておきます。

 ここで上手の35銀が怪しい一手。
 ちょっと見には意味が分からないでしょうが、後々、上手の持駒に歩が入った場合に26歩と受ける余地を残したり、手に入った香を26に打って飛車取りの先手で攻めを凌ぐ意味だったりします。

 ですが、局面は桂と香の交換で下手が駒損を回復していますし、相変わらず31にと金がいますしで、下手が旨く指しているように見えますが……。

下手必死に攻める図からの指し手
21と 13金 25桂 24金 33桂成 26歩(んっ? 図)

んっ? 図

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 21とは定跡でも出てきた一手なので、そうやりたくなるところ。
 しかし、上手は13金とかわし、待望の歩をゲットします。

 下手は25桂と攻めを続けますが、24金(24香もある) 33桂成 26歩と進んだのが、んっ? 図です。

 今まで下手が快調に攻めていましたよね?
 成駒を作れば金銀にぶつけて、交換を迫りながら飛車が成り込むのがコンセプトのはずでした。

 ですが、んっ? 図では、もう飛車はすんなり成り込むことが出来ません。
 何故かと言うと、上手の防御ラインが上部に出来てしまったので、下手の成駒の動きよりも上手の金銀が進出してくる速度が速いからなんです。

 んっ? 図から、もう少し指し手を続けてみます。

んっ? 図からの指し手
25歩 同金 23成桂 16金 18飛 17歩 78飛 84香(残念ながら……、図)

残念ながら……、図

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 25歩 同金 23成桂と、下手は歩の手筋を駆使して銀をタダで取りました。
 ですが、16金と出られた局面は次に27歩成があり、上手の先手になっています。

 18飛は被害を最小限にしようとした手。
 つまり、17に歩を打たせて飛車を逃げる意味です。
 ここで38金などと頑張って27歩成を受けると、17歩~25香と27の地点に駒を足されて下手が困りますので、飛車を逃げる算段をつけるのはある程度順当なところとなります。

 ただ、78飛は疑問手です(笑)。
 以前、実戦でこうなったこともありますし、たしか動画でこんな進行を見たことがありますから手順として採用しましたが、58飛と逃げる方が優ります。
 78飛が疑問手なのは、84香があるからなんですね。
 上手は87の地点を狙っていますが、下手はこれを防ぐのに持ち駒の銀を使うしかなかったりします。

 残念ながら……、図は、下手が苦戦です。
 7図まで定跡通りに指してきたのに、ちょっと上手に変化されただけで下手が勝ち難い将棋になってしまったのです。

 とは言っても、この残念ながら……、図は、ソフトにかけると下手が大いに指せると出ます。
 評価値も+900くらいあり、下手が優勢と出るのです。

 ですが……。
 それはソフトが下手を持った場合の話で、あなたが指して勝てるという意味ではありません。
 ソフトは人間の上手よりも強いですから、最善手に近い手を指し続けられます。
 その前提で下手優勢と出る評価値に、意味は無かったりします。

 経験則で言わせてもらうと、残念ながら……、図から勝ち切るのには、アマチュア二段くらいの力量が必要です。
 初段では、まあ、難しいでしょう。
 それほど局面がもつれてしまっていたりするのです。

 駒落ちのハンデは、2級差で香、3級差で角、4級差で飛車、5級差で飛車香、6級差で二枚、7級差で三枚(飛車角と片香落ち)、8級差で四枚とされています。

 だとすると、将棋道場の番長クラスをアマチュア五段と仮定した場合に、四枚落ち下手の適正手合いは4級ということになります。

 しかし、残念ながら……、図で二段の力量が必要ってことは、4級では全然勝ち目がないってことなんですね。


 では、四枚落ち棒銀定跡は全然ダメなのでしょうか?
 今までの手順に改良の余地は無いのでしょうか?


 非常に申し上げにくいのですが、四枚落ち棒銀定跡で勝つのは相当難しいです。
 少なくとも、適正な手合い(8級差)では、上手にしっかり指されたらまず勝てません。

 ……と言うのも、棒銀定跡でも勝ち辛いのに、さらにそれを外す手段があったりするからです。
 今度の上手の手段はもっと酷いです。
 棒銀自体を否定する順だったりしますので……。


再掲1図

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1図からの指し手
24同歩 同飛 23歩 28飛 42玉(上手深慮遠謀図)

上手深慮遠謀図

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「これ、さっき書いたのでしょ?」
と、思った方、鋭いです(笑)。

 ですが、上手深慮遠謀図は、先程のようなちょっとした工夫ではありません。

上手深慮遠謀図からの指し手
38銀 44歩 27銀 34歩 36銀 33金 16歩 22銀 15歩 32玉 25銀 35歩(下手半ハマりの図)

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 下手は予定通り棒銀定跡通りに進めます。

 対して上手は、44歩と角道の直射を避けてから34歩と突き、端を詰められている間に33金、32玉の形を急ぎます。

 下手はここから36歩として、一歩交換を果たした後に玉を囲えばそれほどひどい目には遭いません。

 ですが、定跡通り14歩と行くと……。

下手半ハマり図からの指し手
14歩 同歩 12歩 43玉 14銀 24歩(下手、どうにもなら図)

下手、どうにもなら図

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 下手は14歩 同歩 12歩と、習った手筋で攻めますが、上手の43玉が秘手です。
 こう上がられて下手は攻めあぐんでいたりします(実は、43玉と上がらなくても下手の攻めは成立していないのです。例えば、62金と指したとして、14銀 13歩に23銀成が同金と取られて何でもないからです)。

 下手、どうにもなら図は、どうやっても下手の攻めが炸裂しません。
 例えば23歩と攻めても、同銀 11歩成 14銀 同香 13歩 21と 14歩(攻めになら図)ですし、25歩と銀に活力を入れようとしても34玉と上がられて(魔性の上手玉図)、やはり飛車が成って成駒と活躍するような展開にはなりません。

攻めになら図

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魔性の上手玉図

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「って言うか、それって詐欺じゃね?」
「定跡通り攻めて攻めが旨く行かないってどういうことよ?」
そう思う人は多々おられるでしょう。

 なんせ、コンセプトである、
「飛車を成って……」
が、実現しないのですから。

 それどころか、グイグイと上手の駒が前進してきて、留めるのでさえ困難ですし……。

 なので、四枚落ち棒銀定跡で上手に酷い目に遭わされた下手は思うのです。
「こんな定跡、覚えても無駄だよ。だったら平手みたいに囲って戦った方がマシでしょ。少なくとも負けにくいからさ」
と……。

 こういう記憶を持った下手が上手になり四枚落ちを指すと、やはり囲わないで指すことを推奨することになります。
 ……で、
「四枚落ちが平手と同じような駒組で済むのなら、当然六枚落ちでも通用するはず」
と言うことで、駒落ち定跡自体を否定する上手が増えることになるのです。


 私は、四枚落ち棒銀定跡も、平手のような駒組みで四枚落ちを指すことも、どちらも否定しません。

 棒銀定跡が根本的に通用しないのに、何故否定しないかと言うと、定跡の中の手順に、多々有用な手筋が散りばめられているからです。
 駒落ちを指しながらそういう有用な感覚を身に付けることは絶対に悪い事ではありませんから。

 ですが、現実問題として、勝てない定跡だけを覚えてコロコロ負かされるのでは、下手のメンタルが持ちませんよね?
 たとえ指導将棋でも連敗するって辛いことですから、下手のモチベーションがダダ下がるのは間違いないです。
 なので、勝てる定跡を身に付けることも必要だと思います。


 駒落ちの話⑤「右利きか左利きか(まとめ)で、私はこんなことを書きました。

>> そうそう……。
>> 六枚落ち下手の両利きの人は、大抵、そんなに強くはなりません。
>> 良くてもアマチュア初段くらいまでです。
>> 高段者に辿り着くことは、まあ、まず無いと言って差し支えないくら>>い、成長が止まります。

>> それは、単に六枚落ちの勝ちパターンを覚えているだけだからです。
>> たしかに勝ちますが、それではあまり意味が無いのです。
>> 定跡を片方しか知らなくても、学ぶべき四点を理解していることの方が>>大きいのです。

 六枚落ち下手両利きの人が強くならない理由が、四枚落ちにあったりします。
 それは、手順を丸暗記して勝てる駒落ち定跡は、六枚落ちまでだからです。
 以降の駒落ちは、定跡から外れた変化に対応出来る力や、理論的に手順を理解しているかが問われ、丸暗記する下手では通用しないのです。

 つまり、丸暗記型の下手は、上手が本気を出した四枚落ちを突破できないのです。


 ですが、私はこうも思うのです。
「下手がせっかく四枚落ち棒銀定跡を覚えているのなら、少なくとも、7図までは受けてあげるべきなのではないか」
と……。

再掲7図

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 この局面に至ったと言うことは、誰かに四枚落ち棒銀定跡を習ったと言うことです。
 下手が習ったことを活用させてあげないのは、下手を指導している人の意を蔑ろにすることに繋がりますから。

 それに、下手に色々な方面から違う指導の仕方をすると、下手は混乱してどれも中途半端になりがちなんです。
 そういう多面的な指導を受けて、駒落ち恐怖症に陥ってしまった下手を何人も見てきましたしね。


 駒落ちの上手って、本当に難しいです。
 四枚落ち棒銀定跡を見るたびに、いつも私はそう思います。

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