【テレビ】【ドキュメンタリー】こころの時代 185頭と1人 生きる意味を探して 吉沢正巳
東京電力福島第一原子力発電所の最悪の事故により全町避難となった浪江町。
人は避難しても、残された牛はどうするのか。牛舎で餓死した牛、
自分の生業を引き裂かれ、自死したひと等々がいる中、
無常の決断の中で
吉沢さんに牛を託す人もいる。
その吉沢さんをテーマにした番組。
原発事故は吉沢さんにとって、牛と向き合う転機となったという。
吉沢さんは言う
吉沢さんの決意に、『すごい人だ』と思った。
葛藤もあり、虚しさも経験して、それでも、吉沢さんを支えたモノは
『俺は牛飼いだ」
という事。
何処から、そこまで言い放つことが出来るのか、吉沢さんのその確固たる思いは、一体どこから?
吉沢さんは言う。
吉沢さんの父は満州で終戦、その後の悲惨な行程の中で歩けなくなった幼子2人、義理の母を自分の手で殺めてしまったそう。(ソ連にやられるよりは…という思い)
父は、シベリア抑留を経て帰国後、一頭の牛を飼うところから始まった。
『無惨な死に方をさせてはいけない』
という吉沢さんの言葉が重く響く。
吉沢さんの行動の軸に触れた気がした。
こんな人もいるのか、と見終わった後、比べることも恥ずかしいが、自分は、どうだろう…と思った。
ただ流されて生きている自分。
『こころの時代』、私は、うつの時から観ていて、だいたい宗教的なテーマが多いんだけど、今回の番組は、印象的だった。忘れられない番組になった。
初見放送は、2024年3月10日
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