てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,37
2024年2月10日号
こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。
今日は2月10日、旧暦1月1日の新月、旧暦のお正月です。
沖縄では旧暦のお正月も大切にされています。
特に漁業の盛んな地域では大漁旗が掲げられて賑わっています。
今回は「渚」についてです。
古来、出産の為の小屋(産屋)は
海の側に建てられたといいます。
砂が敷かれ、蟹が這っていたそうです。
何故安全な里や山ではなく海なのか?
最初にこの話を聞いた時はとても不思議でした。
波が満ち引きを繰り返すはざまの渚。
そこでは海に酸素が供給され、浄化されています。
潮が引いた後にはいろいろな生き物が生息しているのがわかります。
沖縄では海の向こうの「ニライカナイ」から福が寄せてくると
信じられていました。
生命もひとところで安定して留まる訳ではなく
揺れ動く波のような中にこそあるのではないでしょうか。
楽器を作ったり物を生み出すのも
安定の中ではなく、変化の中に身を置くこと。
一本一本個性を持った木たちは、
人間の思った通りの形になってくれる訳もなく、
木の声に寄り添うことが必要となります。
「こんなところでまあいいか」と安楽に身を置かず、
いつも挑戦する心を持ち続け求道者であること。
“てるる”の生まれるところは
波の音が聴こえるところでありたいと思います。
*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
ご購読いただきありがとうございます。
今日も良い日となりますように。
私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。
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編集後記
夫婦二人だった工房も、昨年4月に初めてのスタッフが加わり、
10月には長男が加わり賑やかになりました。
毎朝朝礼から仕事を始めています。
毎日交代で一人ずつスピーチをしています。
いろいろな話に人となりが垣間見えて楽しく大切な時間になっています。
(のり子)
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